(詩)硫酸を飲む
見たくないのに逃げられない現実
見ないようにしても、油断すると目の前に突き付けられて
何度も首筋を焼かれる
受け入れようとしてる
受け入れたいと思ってる
どうしようもない感情に蓋をする度に
自分の中の悪意に悲しくなる
世界が平和ならいい
みんなが幸せならいい
自分は何処にも居なくていい
そう思うし、それだけ思ってたい
いい人間でいたい、少なくとも君の前では
捻れた心臓の先端が尖って
身体の中からチクチク刺してくる
喉の奥から火で炙って
我儘な私を起こそうとする
全く以て感情は厄介である
怒りの様な悲しみの様な
視界を赤く染めるほど猛烈な
これを味わう事は苦痛でしかない
見たくないのに逃げられない現実
こんな事を考えてしまう私のことが嫌いだ
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