(詩)被膜の中

僕が居なくなったら、地球がちょっと軽くなる
能うなら、笑いながら死にたい
君にも感謝しながら死にたい
もう少し、もう少し
ちょっとだけでいいから僕と一緒に居て

誰かに優しくしたら、心がちょっと丸くなる
叶うなら、善人になりたい
凄く難しいことだけど
そして、そうなると僕は人間じゃなくなる
飲み込んだ月が、目から零れた
体は重いのに心はからっぽ

何だって食べれると思ってた
何でも出来ちゃうし
誰のことも必要としないと思ってた
僕は強い人間だから

棘だらけで、丈夫な壁にぶつかったらどうなる?
足元に大きな穴があったらどうなる?
それに飛び込んでしまったらどうなる?
考えなかったんだ、きっと上手くいくって
無理やり動かないと足が止まるから
そうやって真っ暗になっても
心臓が止まらない、呼吸が止まらない
多分なんとかなりそう
目の前に蜘蛛の糸があるから
君が垂らしてくれた
手に掴むことはできなかったけど

出来るなら、一思いに死にたい
一思いに死にたい
悲しいのはもう嫌だ

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