見出し画像

牡牛座新月に寄せて

こんにちは、星のさざめきです。

本日は牡牛座新月の日ですね🌑


昨日つぶやき投稿した内容はこちら↓になりますが、今回はその補足内容となります。

月8日牡牛座♉新月🌑サビアンシンボル19度(数え):「新たに形成される大陸」


あまりに度が過ぎる人の欲を持ってる人には容赦しないという覚悟を感じる配置。この新月で願い事沢山叶えよう!とか言ってる人はゆるふわスピじゃん🙄不安や恐れに蓋をし過ぎてると、新月に一気に溢れ出すかも。

さざめき投稿 2024年5月7日 19:37


今回の新月は9ハウス牡牛座に木星・天王星(この2天体は4/21にCon.)・太陽・月・金星の5天体が集結と特徴的な図。


ここでいきなり千住博さんの書評をご紹介。ムンクの叫びの頁より。


画像はwikiよりお借りしました~

広く知られていることですが、このムンクの「叫び」はこの男が叫んでいるのではなく、「自然をつらぬく、けたたましい、終わりのない叫び」を聞いたこの男が耳をふさいでいるというシーンが描かれているといわれています。そしてこの男とはムンク本人であって、要するに自画像といわれています。

ではこの「けたたましい、終わりのない叫び」の正体とは何なのでしょう。それは押し寄せてくる不安感、パニック、孤独、そして死の恐怖など、おおよそ全ての人間の等しく持つネガティブな心理ではないでしょうか。つまりこれは程度の差はあれ、誰にでもあるものです。


程度が深刻な場合、うつになったり、深刻な精神病になったりして、最悪の場合、自殺したりということもあるかもしれませんが、ムンクは80歳まで元気に生きていますし(中略)~相当深刻な場合であったとしても、解決策として絵に描いて、自らのストレスを外に放出できたからこそ、心の負担をかなりリセットできて、カタルシスが生まれ、自死や発狂とは縁なく生きていけたということもあるかもしれません。

名画は語る 千住博 ムンク 叫び p41~42より一部抜粋引用


今回の新月図は牡牛の不動サインで起こりますから"心の底から良いと思った時には躊躇せず自ら動いていく"ことができるし、また9ハウス的な事柄ですから高度な技術は海外との関連も大いにありそうな予感。

そして新大陸のように、新たなコミュニティを創り上げる機運は頂点に達した好機と捉えて動く人も出てきそう。

と新月図を素直に読めばそうなんですけどね。


ちょっと待って!と思うのですよ。


例えば私はたま~にIKEAに行くんですけど、あれだけスタイリッシュなインテリアがわんさか並べられ販売されているのにも関わらず心の病に苦しむ人が多いという現実には、やはりモノばっかり与えられてもダメなんだよな…という思いがどうしても強まるんですよ。


先程も言いましたが新月図は牡牛座に5天体、しかもそこには金星も入っている。五感を伴った所有欲が強調される構図ですけど…いくら洒落たインテリアに囲まれた暮らしをしていたとしても、心が穏やかでなければ全然意味なくない??


ねえねえ、そもそもあなたのその果てしない欲望ってどこから来るの?

それって不安感や恐怖を隠すための購買行動なんじゃないの?

でも、もうこれ以上は隠し切れないかもよ…


今回の牡牛座新月図って実は私たちにこうした大きな課題を突き付けているように思えるのです。


そうなるとやはりムンクって不安や孤独感を隠さずに絵に見事に昇華させた稀有な画家ですね(千住博さんの解説も素晴らしいです)。


本屋さんに行くと「願望実現法則」とか「量子力学的幸運」等の書籍が大量に置いてあるのを見かけるけど、翻って人間の心の内(ドロドロ醜悪な部分)をX投稿なんかでもよく見かけます。


サビアンシンボルの言う新大陸(幸運)に本当に向かいたいのであれば、まず自分の内面の不安や孤独も含めたどす黒い部分を肯定も否定もせず見るということが大切だよって、今回の新月が伝えたかったことなんだと思っています。









よろしければサポートもご検討ください。いただいたサポート代は占星術の研究に、大切に使わせていただきます。