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13枚形の多面張を一通り眺めてみた


まずはオススメ記事の紹介から


ヤマダミキ(仮)さんの10枚形多面待ちのリスト:69パターン

元データは別のサイトから引用されているそうですが、重要度別に牌画付きで見やすく分類されています。漏れもおそらく無いような気がします。

フォーメーションベーシック法を絡めているので、真の良さが全員に伝わる訳ではありませんが、かなりイケてるリストだと思います。

重要度Aと重要度B1~B3くらいまでは、慣れて覚えてしまうのが理想的です。



そしてこちらが13枚形の記事です。10枚形の完成度が高かったので少し期待していましたが、まさかこれもやってしまうとは。

有料なので購入してまで見る人は多くないと思いますが、全てを閲覧した上で自分なりに解釈もしてみました。

「自分ならこう捉えそう」といった細かい違いはあるにしても、一貫性を持って漏れなくリストアップしてくれた点には非常に価値があります。

10枚形:69パターン
13枚形:163パターン


まずはパターン数ですが10枚形にしても13枚形にしても、絶対数としてはそんなに多くないというのが私の印象でした。

「13枚形って、なんか訳の分からん組み合わせとかあってとにかくヤバそう」という先入観がありましたが

一通り精査して分かったことは、7枚形と10枚形のすべてを抑えていれば

既知の7枚形や10枚形が全く関与しない13枚形の多面張は、おそらく以下の2つしかないということでした。

(もし他にありましたらコメントやDM等で教えてください!)。

つまりこの2つさえ把握しておけば、あとは見たことのある形で何とか対応可能、ということになります。


では、その2つをご紹介しましょう。

◉ その1  
2233344456677:5678待ち

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これは223334445という形に注目します。

223334445で3メンツ、22333444で2メンツ+雀頭になっているというのが最大のポイントです。

これを活かした10枚形に「2233344457」というのがありました。7の単騎にもカン6にも取れるのは納得ですよね。

よって、223334445+6677と解釈すれば67待ち、22333444+56677と解釈すれば58待ちになるので、全部で5678待ちとなる訳です。

ちなみに要暗記の10枚形に「2223456677」というのがありますが、この形も222345で2メンツ、22234で1メンツ+雀頭となっているため実は兄弟です。これと関連付けられれば暗記するのも割と簡単です。


繰り返しになりますが、223334445で3メンツ、22333444で2メンツ+雀頭という認識の仕方はとても重要で、これ以外のケースでも結構使えます。

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例えばこの形

パッと見は何待ちか不明ですが

223334445+5666と分けることができれば簡単になります。更に234を分ければ

233445+2345666となるため、何の変哲もない普通の7枚形であることが分かります(12457待ち)。

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こちらは

22333444+57+999でカン6待ち

223334445+7999で78待ちなので

合わせて678待ちとなります。


◉ その2  
2233334455677:267待ち

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その1は223334445が絡んでいる分、少しは馴染みがある形とも言えました。

よって真のパターン外、例外中の例外と言えるのはこれだけです。163個もあって得体のしれないバケモノが1つだけって凄くないですか?。

待ち当て自体は難しくありません。22333344+55677でカン6待ち、333344556+2277で2と7のシャンポン待ち。よって267待ちです。

メンチンの嫌なところってどこまで待ちを探せば良いのか不明であったり、このように地道に分けるしかない牌姿がどの程度埋もれているのか分からない点にあると思うのですが、7枚形と10枚形(+フォーメーションベーシック法)を十分習得していれば、見知らぬ形として存在するのはこの2つしかないという結論に至りました。

「じゃあ、貴方はさぞかし門清狂で高得点を叩けるでしょうし、リアル麻雀でメンチンはノーミスなんでしょうね?」

という尖った質問が飛んでくるかもしれませんが、全くそんなことはありません(笑)。

以前よりだいぶマシになってるとは思いますが、元々が苦手な領域だったので、感覚的な把握が得意な人にはスピードや精度ではかないません。あくまで自分との勝負ということです。

このnoteで私が伝えたいことは

「13枚形とは言え、そのほとんどがパターン化された形で待ちを説明することが可能」ということです。


ただし、一見見慣れた形でも難しいものは沢山あります。

例えば、次の牌姿は何待ちになるでしょうか。

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答え)14567待ち

4455566の456待ちを基本形として、333がくっつくことで4567待ちになりますが、ここまでは10枚形の範疇です。更に222が連なると23+22334455566(または22233344+55566)になるため14のリャンメンが追加されます。よって全部で14567待ちとなります。


あと、難しいのは2233344566の絡みです。

元々が変則形の要暗記手牌(145待ち)である上に、13枚になると凶悪さを増します。

具体的には

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111がくっつくと1166+122333445になるため、6のシャンポンが追加されて1456待ち

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234がくっつくと222333345+4466となり、同じく6のシャンポンが追加されて1456待ちになります(ちょっと不思議)。

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555がくっつくと2255+333445566となり、2のシャンポンが追加されて124待ちです(5は4枚使い)。


総じて、順子が加わって素直に横に伸びる場合は良いのですが

メンツがくっついて縦の受けができたり、暗刻が連なることで別のリャンメンができたりする場合は難解になりやすいです。こればかりは元の基本形を頼りに慣れていくしかありません。


ちなみに、下記の多面張理論のサイトには『要暗記手牌』というのが16個あるのですが


先ほど挙げた、その1とその2もしっかり載っています!。

更にその他の要暗記手牌も全て確認できましたので、13枚形の多面待ちは十分に把握することが可能というのが最終結論です。


というわけで、冒頭に挙げたリストを作りメンチンを限りある世界にしてくれたヤマダミキ(仮)さんには本当に感謝です。かなりの数を試行してみましたが、何らかの形で全て載っていたことにはビックリしました。


これで一応、「13枚形の全てのパターンを一度は見た男」になりましたので、多面張の話は今回で終了にしたいと思います。




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