プレイリスト|2023.10







マリーゴールド - あいみょん

麦わら帽子の君が
揺れたマリーゴールドに似てる

引用歌詞部分、麦わら帽子を被って白色のワンピースを着た理想の少女像をあいみょんなりに言葉にしたものが引用した歌詞になるのかな、とも思った。

なんて書いていたけど、公開したあと改めて歌詞を見たら「麦わら帽子の君」と「揺れたマリーゴールド」の姿を対比させているんじゃないかな、と思って、同時にそのことに関して関ジャムか何かの番組で歌詞を分析していた番組のことを思い出した。素敵な感性だなって思う。



ともに - WANIMA

母方の父親(私から見ると祖父)が亡くなって、何も聞く気になれなかった時、頭の中にふと再生されたWANIMAの『ともに』。中学卒業時にクラスのみんなでカラオケに行った時に、女子が歌っていた思い出深い曲のひとつでもある。

別れ道に立つ ともに唄う
重ねた日々は変わらず残る
千切れそうな今縫い合わせ
思い出したあの頃

個々に辿り着くまでに
色んな景色をみて来たんだろう
待ち焦がれていた
出逢えてよかった ありがとう
この想いよ 届け

上記の引用歌詞は特に支えられた部分。

これまで二回お通夜・お葬式に参列したけど、身近な人が亡くなることは初めてで、死後の世界や49日の意味とかを調べたり、死後の世界ってあるのかな、今頃何してるのかな、なんてそんなことを考えて生まれた小説もあって。それが先日挙げた『君になる前のはなし』だったりします。セリフだけなのは読んでくれた人達に自由に想像してもらいたいからです。時間がある時にでも読んで貰えたらと思います。



文学少女 - miolly

YOASOBIのアルバム『THE BOOK3』の曲を聴いて似たような歌手でmiollyさんが表示された。どんな曲があるのかな、とトップページを開いて曲名に引かれた『文学少女』を聴いた。いちばん最初は歌詞を見らずに聴くと決めている(聴いた時の衝撃を味わいたいから)から耳だけで聴いていたからあまりピンとは来なかったけど、なんとなく頭に残るリズムが忘れられなかった。それと似たような歌手でharhaさんという方が居るんだけれど、その人に声が似てるというのもあるかもしれない。MVの作り方も似ていて個人的に好きなので、ハマりそうな気がする。

最近、哀愁漂う曲が流行ってるのか、時代がやっと私に追いついたのか『文学少女』みたいな曲(言語化ができない)が好きなので、オススメがあればぜひ教えてください。似たような類で言えばharhaさんがダントツで好きです。



Starting Over - sumika

sumikaはいろいろあって聴けてなかった(分かる人には分かるので割愛します)けど、このプレイリストを書くためにMVを見直したら新しい発見があったので、記します。あくまで個人の見解です。

Starting Overの意味は「最初からやり直す」。片岡さんが持ってる旗に印字されてるS,T,O,Vをそれぞれ繋げると「STOV」となってスロバキア語で「100」という意味になる。「最初からやり直す」なら「0」になるはずなのに「100」と表すのは不自然。でもあえてそうしたということは四人で創り上げた音楽を「100」として、もう一度歩み出すという意味で『Starting Over』という曲名と「STOV」という文字を旗に印字したんじゃないかな、と思う。

もし「STOV」の説が違っても『Starting Over』と「ST」「OV」が隣り合っているので、隣に居るよという意味で付けたのかもしれない。それらの意味は本人たちにしか分からないけど、そうだといいな。



青藍遊泳 - にしな

小説が書き終わらなくて夜な夜な作業してた時に聴いてた曲。

永遠に僕らは大人になれずに
夜空の星屑 盗む事ばかり企んでいる

ここで出てくる「星屑」は子どもの頃に描いた夢だと個人的に解釈していて。でも年齢を重ねて大人になるにつれて夢は遠のいて行くことに気が付いて。周りには「あんな夢、諦めたよ」って言うけれど本当は諦めきれてなくて、「どうしたらあの日描いた夢に届くかな」って過ごしていく日々の中で考えているような気がする。だからこの歌詞の部分を聴くと胸がギュッと締め付けられて苦しくなる。それを小説書く状況に重ねてみたりもしていたりする。作者である私は救われなくとも登場人物達には救われてほしいので。

短編映画になった『泡沫の夢』のタイトルを考えていた時にたまたまツイッターで見た青藍遊泳っていう言葉と写真が載せられていて調べたのがにしなさんの『青藍遊泳』を知ったきっかけなんだけど、調べた時に読んだ記事が印象的だったので載せておきます。

歌手の方って感性が豊かだなって思っているんだけれど、にしなさんも勿論そのひとりで、素敵な方だなって記事を読んだ時に思っていて。だからもっと沢山の曲を知っていきたいなって思う。

MVに映る、二人が雨に打たれるシーンが何とも言えない気持ちになる。シルエットや夜が好きだから、自然と惹かれてしまう。



Amber - sumika

次挙げる『坂道、白を告げて』も同じくなんだけど『Amber』も同じくらい好きで、sumikaを聴き始めた高校生の時からずっとリピートしてた。曲中の情景や関係性が好きなのかもしれない。

鮮やかに揺れた
髪の奥に動く黒がふたつ

でもだって仕方ないって
「黒」を見つめて言えるはずもない

個人的にここで表現してる「黒」は「目」の気がしてる。でも『嘘つき猛獣』っていう言葉が歌詞中に出てくるので、その猛獣の「目」なのかもしれないとも書きながら思ったりしたり。どっちにしても「目」と表現してないのは片岡さんの狙いなんだろうなあ。

全く関係ないけどsumikaの恋愛曲を結婚式で流したいって思ってる。(あくまで理想)挙げるとするなら『Lovers』『オレンジ』『ここから見える景色』『アルル』辺り。個人的に誰かと寄り添う歌詞を書くのがいちばん上手い歌手だと思ってる。



坂道、白を告げて - sumika

私の中で『Amber』と『坂道、白を告げて』はセットになってる。理由は分からないけど。

この曲の意味を調べると「告白して、それが成功するというストーリーを描いた歌詞」と出てきてそれだけでめちゃくちゃ好きだってなったのに、それに加えて「楽譜に例えた表現で、恋の相手に告白するまでの長~く感じる緊張の様子を表現している」という意味(願い?)も込められているらしくもっと好きになってしまった。

この曲に限らず、YOASOBIの『好きだ』やMrs. GREEN APPLEの『ロマンチシズム』みたいに「好き」や「愛してる」っていう言葉を表現せずに「好き」や「愛してる」を表現してる曲が本当に好き。ロマンチックだなぁって思う。理想でも願望でもないけど、実際に「好き」や「愛してる」以外の表現で告白されたらたぶんイチコロだと思うので、誰かやってくれませんか。


夏に溺れる - Bocchi

前のアカウントでも載せてたからまた後に載せるつもりだけど、私が書いた小説の『青色の夏』の世界じゃん!ってMV見た瞬間思った。同時に映像化されちゃったな~とも思ったけど、自分の作品の世界観が映像化された気分になってむしろ嬉しかった。(作った方は儚い世界を描きたかっただけなので私の作品を読んだわけではないんだけど)

きっとあの夏をまた思い出してしまう
息も出来ないほど君に溺れていた

動画を再生して現れる手書きの文字。この文章からもう『青色の夏』すぎて歓喜。

凪いだ海の真ん中で 僕は
夏に溺れていた

歌詞に関しては全部好きなんだけど、特に引用歌詞が本当に好き。


ここからはMV(映像)に関して。(この曲に関しては全部MVに関してなんだけど、切り取るという意味で)ありすぎるので箇条書きで解説します。

・「麦わら帽子を被って白色のワンピースを着た理想の少女像」
『マリーゴールド』で書いた少女の理想像が形になったのがこのMVだと思ってる。だから、本当にMVに出てくる少女に麦わら帽子を被らせたら完璧です。(その理想を形にしてるのはヨルシカの『藍二乗』)黒髪っていうのがまた素朴な雰囲気があって好き。

・男の子がワンピースを着た女の子と出会うシーン
映像のアングルが好き。主人公を斜め後ろから撮って一瞬少女が見えるけど隠れてそのあとすぐに見えるっていう。大袈裟かもしれないけどこの瞬間だけ映画を観てる気分。こだわってるんだろうなあと思う。それとこのシーンでもう一つ分かるのが男の子が着てる服。胸に小さく「A.G.A.I.N」って書かれていて意味は「もう一度」。確かに感情は存在するんだけど、それを言葉に出来ないのが悔しい。

・立ち入り禁止区域に入るシーン
これこそ言葉に出来ないんだけど、もう二度と交わってはいけない二人を立ち入り禁止区域に入らせることによってより関係性が明確になっていくというか。関係性を立ち入り禁止っていう言葉と映像で表しているところが好き。

・女の子が振り返るシーン
全部のシーンにおいてかわいいんだけど、特に2分11秒の森の中に小走りで掛けていくシーンがおどけた感じがしてかわいい。裸足っていうのが相まってるのかもしれない。そのあとすぐに映る歩道橋で振り返って男の子を待つ映像?も何気に好き。

・男の子がジュースを飲んでいるシーン
何を飲んでいるのか分からなくて「ジュース」って表現してるけど、個人的には「炭酸」だと思っていて。理由は完全にミセスの『soFt-dRink』。青春を泡になって消えていく炭酸に例えていて欲しいなぁという超個人的な願望。

・見失った女の子を見つけるシーン
男の子が駆け寄った時女の子が振り向く瞬間の、微妙に顔が見えないのが良い。後ろに手を組んでるのも良い。とにかく良い。


1,2回目の時は「映像が好きすぎる~」って主観的に見てたんだけど、回数を重ねるにつれて女の子はすでに亡くなっている(写真には映らないから)男の子の知り合いで、忘れられない人だったのかもしれないっていうひとつの説に辿り着いて。そう考えると最後に男の子が海に入るシーンも納得がいって、同じ場所(天国)に行きたいんだろうなあ、と。そう考えると切なすぎる。
それと最後に誰も居ない海が映るシーンはその後どうなったかは見た人の想像にお任せします的なものだと思っていて、私は男の子も同じ場所に行ったと思ってる。けど、男の子は生きていて、女の子を思い出にして生きていく説も拭いきれないから分からない。どっちの説でも私は好きです。


こればかりはどれだけ語っても「自分の作品の世界観が映像化された」っていう感覚は私にしか分からない気がするから、完璧に伝わらないのが本当に悔しい。なのでその代わりたくさんMVを見てください。



カルチャーショッカー - sumika

公式にあがってないので、弾いてみたを引用。エレキの音が好きすぎる。

別にきっかけはないんだけど、シャッフルで流れてきてその日の気分にハマったっていう私にはよくあるパターンでハマりました。

たぶんだけど『ダンスをするよ』は交わることを意味してる気がしていて、でもそれを分からないように?作っているのが私の性癖には刺さった。言葉遊びがとにかく好きです。

金色の髪解いて
青い目をした彼女は誘う

「あらあら おはよう」
黒い髪をした黒目少女は言った

対比させてるのは分かるんだけど、意味がいまいち分かってない。夢の中で金色の髪の少女(外国人)に出会うんだけど、起きて見たら女の子は黒髪(日本人)だったっていう私の中の説があるんだけど、それでも自分の中で理由が見つかってないから「ん?」ってなってる。分かりそうで分からないのがもどかしい。



来世でも - Siip

本当に、個人的にSiipさんの曲は誰も居ない部屋でひとりヘッドホンを付けて延々と繰り返し聴いていたい歌手だから極力プレイリストには載せたくないんだけど、惹かれた記念ということで載せます。

今までは『Panspermia』『Cuz I』『2』『オドレテル』『scenario』の5つをお気に入りにしてて聴いていたんだけれど、珍しくどれも響かなくてアルバムを再生したら『来世でも』がその日の気分にピッタリとハマったので、繰り返し聴いてた。

後に癒すは
骨盤の散歩

引用部分の歌詞の意味がよく分からなかったけど、コメント欄を見たら「子供が産まれてくる様子」というひとつの解釈をしている方がいて納得した。でもなんと言うかそれ以外の説もある気がしているから、この曲も含めSiipさんの曲は自分のペースでゆっくりと解釈していきたい。

それとSiipさんの曲って個人的にご本人の声でしか聴きたくないなって思ってて唯一カラオケでは歌いたくない歌手なんだけど、『来世でも』は歌ってみたいなぁと思った。今度、歌ってみようかな。






10曲以外にも挙げる程ではないけど、ヨルシカの思想犯、あいみょんの今夜このまま、優里さんの告白直前酸欠状態、洋楽だとOwl CityのTokyo、Take It All Away、Dementia(feat.Mark Hoppus)、Cave inを聴いてた。私の中では珍しく色んな曲を聴いてた10月でした。

今年は夏曲を夏に聴いてなかったから、今更になって夏が恋しいのかもしれない。でも季節はもうすぐ冬なので、冬曲も聴きたいなぁと思うこの頃。時間があれば夏曲と冬曲それぞれあげられたらいいな。

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