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眠り続けた今日

昨日、何時に眠りについたのか覚えていない。お酒を飲んでたからとかそういうのじゃなくてちゃんと意識はあったけど、あまり覚えていない。日記を見たら23時2分に書いていたから、それ以降かその前か、眠りについたことになる。それから12時間くらいずっと眠っていた。10時に一回目が覚めたけど、また眠りについた。


「ここまで馬鹿とは思わなかった。だからクビにさせられたんだね」
あんなに私を心配していたのに。あの行動が全部嘘みたいに。怒った原因は違うところにあったけど、何か私に対して怒りが沸けば「これもしてない」「あれもしてない」「自分は何もしてないくせに人に物を頼む、あんたのそういうところが嫌い」そう言われて、挙句の果てには、親が絶対に子どもに言ってはいけない言葉、気が狂った人を意味する、精神的な障害を持っている人を指す言葉を何度も言われた。耐えていた。涙も出なかった。でも「だからクビにさせられたんだね」と言われた時は耐えられなかった。それまで耐えていたけど。何度も言われるともう本心でそう思ってるしか思えなくて、たまらずリビングを飛び出して子ども部屋に向かった。日記を書きながら泣いた。思ってること全て吐き出したいのに、こんな所でさえ気遣いをしていた。流した涙は5分も流れなかった。

どうもなかった。何も感じなかった。今日も7時30分くらいに起きると思っていたのに、疲れていたのか傷付いていたのか、12時間も眠っていた。この言葉を、たとえあの人の失言だとしても、言った言葉の責任は残る。ましてはいちばん私のそばにいた人だ。一番に派遣先から派遣が切られると伝えたのに、一番に心配してくれていたのに、それを「だから会社もクビになったんだね」って。どうしようもない。失望しているのかさえ分からない。やっぱり私には彼女しか居ないんだって、ラブレターのような書き殴った文章を読み返した時、そう思った。〝あの時、誰よりも信頼していた彼女。〟、あの時、抱いていた私の感情、間違ってなかったよ。21年もなお、私の過去と向き合ったのに、平気に人を、自分の子どもを傷付ける無自覚な大人のそばに居るよ。それに泣いてないよ、私。


彼女をずっと夢の中で探していた。直接的に探せないから、夢の中でずっと探していた。それで12時間も眠っていたのかもしれない。



ひとりになりたい理由なんて、本音を言えば貴女は絶対に引き止める。そんな事、知らないくせに、表面上だけ知った気になって親になったふりをして、私に近づいて顔を覗き込んで手を繋いで、でも何かあれば伝いでいた手を振り払って罵声を浴びせる。それが親の在るべき姿なのか。

こんな事書いたって、本人には伝わらない。でも伝わらなくていいよ。あの時言った言葉を一生後悔すればいい。


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