10年前 星たちの輝きを追いかけていた人達へ
はじめに
本記事では「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズについてのゲームやアニメ、映画に関する軽微なネタバレや個人的な主観に基づく考察があります。
苦手な方、ネタバレを回避したい方には本記事の閲覧はお勧め致しません。
また、この記事をまとめるにあたり自担に対する話や筆者の思い出話も多いので、そういう類のものが苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
当時、彼女がアニメ冒頭で発したこの言葉にどれだけ心を震わせられただろう。
彼女の言葉の通り、私たちはあの頃確かにときめく心を大空に旅立たせてくれるような素敵な出会いがあった。
2012年、「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」は放送直後爆発的な人気を誇った。
当時アイドルコンテンツ系のアニメやゲームといえば男性向けのものが多く、「推し活」という言葉すらなかった時代。女性向けと言えばオトメイト系列の作品がいの一番に上がるような頃、うたプリは彗星の如く私達の前に現れた。…と言えればかっこいいのかもしれないが、色々な紆余曲折を経て彼らは私たちの前に現れてくれた。
彼らの軌跡の始まりは、アニメ放送の二年前に発売されたゲーム、「うたの☆プリンスさまっ♪」からだ。
当時スチルのクオリティやストーリー面で改善点が多あり、あまり上々とは言えないスタートを切っていた。当時の様子は、一十木音也役の寺島拓篤さんがブログに残してくれている。
こうしてゲームとしての知名度もあまりない中、2012年に始まったうたプリマジLOVE1000%は文字通り「キスよりすごい音楽」で多くの人々を魅了してくれた。
私が王子様たちを知ったのは、そんなマジLOVE1000%放送終了後の時期だった。
当時中学生の私は、地方の片田舎でアニメやゲームにのめり込んでいた。当時はオタクと言うと偏見のある目で見られる時代で、私は両親からも中学生にもなったのに、とよく呆れた目で見られていた。
VOCALOID、初音ミク、という言葉も周りには馴染みがなく、私の周囲がそれを理解し始めたのは中学終わりの頃だったと思う(ちょうどカゲプロが大流行した頃位から周囲でボカロ聞く人が一気に増えた)。
それでも周りの数少ないオタク友達と一緒に今期アニメをニコニコ動画でみたり(当時の地方勢は、テレビ東京は放送対象外、動画配信サイト等もないのでDVDをレンタルをするか最新話のみ無料配信してくれるニコニコ動画で配信されるのを見るしかなかった)、アニメージュで好きなアニメの情報を集めたりしていた。アニメージュで好きなキャラをお互いに切り抜き交換したりした記憶が筆者と同年代のオタク達にはあるんじゃないだろうか。
閑話休題、当時のアニメージュには人気キャラクターランキングというものがあった(今もあるのかは申し訳ないが不明である)。
読者がアニメージュに好きなキャラクターの名前をハガキに書いて送ることで票になり、その得票数によってアニメージュがランキングをつけるというもので、多種多様なキャラクターがランキングの紙面に載っていた。
そんな中、私の目を引いたのが当時のマジLOVE1000%でランキング入りしていた来栖翔くんだった。女性向けアニメの中でも一際可愛らしい顔立ちをしていた彼。当時の女性向けアニメやゲームではこう言った可愛らしいキャラクターは私たち位の年齢層からは絶大な人気があった(他のオタク友達もみんな口を揃えて翔くんや藍ちゃんが好きと言っていたので)。そんな来栖翔くんに惹かれた私は、そこで初めて「うたプリ」というジャンルを知った。
早速自宅にあるパソコンでうたプリについて調べてみると、色々な記事がある中でトップに踊り出てきた一つの動画に出会う。
それが「マジLOVE1000%」だった。
当時、この動画をニコニコ動画で見た私は非常に大きな衝撃を受けた。かつてこんなに歌って踊るエンターテインメント全開のアニメを見た事がなかったのだ。どこを見ても誰もが縦横無尽に動いており、まるでよく友人たちが盛り上がって話すジャニーズのコンサートのような世界がこのアニメの世界で広がっているなんて、当時誰もが想像しなかったような楽しい空間が広がっていた。
画面の中で広がる小さなライブステージでは、6人の王子様達が皆キラキラとした瞳で歌を紡いでいた。
歌詞の通り、何度も壊れそうなくらい大きく胸が高なった。様々な魅力で溢れた多種多様な王子様達。キャッチーで覚えやすい歌詞、ついつい動いて合いの手を入れたくなるようなパフォーマンスに釘付けになり、1:30と短い動画ながらも気がつけば画面に齧り付いてマジLOVE1000%の動画を繰り返し見ていた。
こうして私は「キスよりすごい音楽」に出会い、あっという間にST☆RISHの放つ輝きの虜になった。
そこから私は彼らのこれまでの軌跡を追いかけた。
1期アニメは既に放送が終了しており、まだDVDも借りれる場所がなかったので、周囲の知り合いにPSPを借りて「うたの☆プリンスさまっ♪ Repeat」をプレイした。
初代の「うたの☆プリンスさまっ♪」のリネームとなっており、当時物議を醸し出していたスチルや一部ストーリーを改修した本作はアニメの影響もあってか非常に高評価を得ていた。
ゲームの流れは初代と変わらず、早乙女学園に入学した主人公の名前が卒業後に作曲家になるべくアイドル志望の生徒と協力して卒業オーディションで優勝しようというもの。
アニメやST☆RISHでうたプリ知った人達はきっとここである1つの違和感を感じただろう。「あれ、みんなで一緒に合格目指す訳じゃないんだ」と。(Repeatプレイ後にST☆RISHというグループはアニメ限定のグループであったことに気がついた。うたプリシリーズのゲームではこの後も一切ST☆RISHの登場はなく、『All Star』でのST☆RISH全員ルートも『RAINBOW ルート』という名前になっていた)。当時の私はとにかく王子様達のことをより知りたいと思い、嬉々としてゲームを始めた。
ステージではライトよりもキラキラしていた王子様達だが、誰もが重い過去を背負っていたり、大きな問題を抱えていた。
あんなに誰よりも元気いっぱいでまるで太陽のようだと思っていた一十木音也くんは、その元気を無償で分け与えてくれる家族が居なかったり、心優しい穏やかな四ノ宮那月くんの心の中に四ノ宮砂月くんが生まれたのは幼い頃信頼を寄せていたヴァイオリンの先生に裏切られた事によるショックだったり、とマジLOVE1000%で歌い踊る彼らからは一切感じられなかったそんな負の側面に、最初は戸惑いもしたが次第に私は彼らに人間らしさを見いだし、親近感が湧いていた。
気がつけばあっという間に隠しルートを含む全員のルートをクリアし、私はST☆RISHの事が更に大好きになっていた(Repeatのプレイ時のお話はまたいつかできる機会があればしたい)。
そうこうしている間に再びテレビに彼らが帰ってきてくれた。「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000%」の放送が開始したのだ。
ようやくリアルタイムで追えるようになった事に喜び、毎週深夜に嬉々としながらニコニコ動画の配信を追っていた。学園の頃とは変わり、新人アイドルとして活動を始めたST☆RISH。新たに彼らを導く先輩役として「QUARTET NIGHT」が登場した。
まだDebutやAll starを購入出来ていなかった当時の私は、初めてQUARTET NIGHTと邂逅したのがこの2000%だった。個人的には「ポワゾンKISS」の歌唱シーンが当時はとても大好きで、藍ちゃんが翔くんの胸に耳を当てるシーンを繰り返し何回も再生してみていた。
そして終盤に現れたライバルグループである「HE★VENS」。当時は瑛一・綺羅・ナギの3人しかおらず、うたプリのグループにしては人が少ないなと思った記憶がある(これが後に続く伏線だったとは当時の私は全く気がつくことも無かった)。当時ニコニコ動画で大炎上(物理)と話題をかっさらって行った「HE★VENS GATE」も曲としては大好きだった。
筆者はこの時、新しくST☆RISHに加入した「愛島セシル」というキャラクターが大好きだった。
セシルはゲームでST☆RISHのメンバー全員をクリアすると解放される隠しルートに登場するキャラで、急に魔法が使えたりキャラクターみんなの性格が大幅に変更していたりと大分ぶっ飛んだシナリオではあったがそれが一周回って面白くもあり、繰り返しセシルルートをやっているうちにようやく彼の内面を理解することが出来、私は彼のことが大好きになった。
だが、2000%放送当時の彼に対する風当たりはとても強かった。当時のゲームや漫画が原作のアニメにはよく見られたことなのだが、セシルの性格が大幅に改変され、見る人(マジLOVE2000%でセシル初見だった人など)によってはタダのわがまま放題の奔放王子にしか見えなかった。私はこのセシルの変わりように大きなショックを受けた。
案の定Twitterでもセシルのアンチツイートが多く出回り、放送回が増えるのに比例してセシルの一挙一投足に対して批判の声ばかりが上がっていた。
今にして思えば、あの1クールでセシルの生い立ちや性格について原作同様に掘り下げるには無理があった。
Repeatですら3~4周ほど重ねて私はようやくセシルのことを理解したのだ。だからアニメ用に分かりやすく原作から大幅に彼の設定が変えられてしまったのだろう。
もしくは2000%全体を通してセシルの精神面での成長を描くために敢えて最初は奔放さを目立たせていたのかもしれない。
だが、そんなことを知らない当時の私はただただ楽しみにしていたはずの2000%の放送を見るのが苦しく、辛かった。
その時のショックが中々抜けず、All Starを購入しても私はどうしてかRAINBOWルートを遊ぶ事ができなかった。セシルがまたアニメのように大きく変わってしまっていたらどうしよう、またみんなに受け入れてもらえないような話になっていたらどうしよう。
気がつけば、画面越しに星のような眩い光を放つ彼らを追うことが無くなっていた。
勿論、上記の件だけが理由ではない。当時のうたプリの大ヒットにより、様々な女性向けアイドルコンテンツが増えていった。「あんさんぶるスターズ!」や「アイドリッシュセブン」などのスマホタイトルのリリースが相次ぎ、アイドルコンテンツというものが飽和してしまっていた。当時高校生になった私は、そういったゲームがスマホでプレイ出来る手軽さに惹かれ、PSPを持ち歩くこともなくなった。
それでもふとした時にいつも聞いていたのは彼らの音楽だった。当時親に買ってもらったiPodには、沢山の星たちの曲が残っていた。
ちょっとした旅行の移動時間、誰かと久しぶりにうたプリの話をして聞きたくなった時。彼らの歌はいつも私に元気やワクワクをくれた。
進路に悩んだ時、どうしようも無い絶望感に苛まれた時。彼らの歌はいつも私に寄り添ってくれた。強く何度も励ましてくれた。
私の何気ない日常には、例え画面越しに追わなくなっていたとしても彼らの曲が常にそこにあった。
うたプリのメインテーマとも言えるキャッチコピー「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよ」というのはこういう事を指すのかもしれない。
例え彼らが現実世界で見れなくても、会うことが叶わなくても、私たちは曲を通じて彼らの輝きを思い出すことが出来る。それは曲を聞くことで、歌詞を知ることで彼らの思いを、感情を知り、気持ちを繋いで来たからだ。
人によっては個人的な思い入れが強い曲もあるだろう。だが、どの曲にどのような思いを抱くかは人それぞれ、千差万別だ。
そんな十人十色の思い出が曲を聞くことでキスのようなときめきや切なさと共に蘇らせてくれる。それがうたプリの音楽なのだと成長した今では思う。
しかし、こうして繰り返し彼らの曲を聞くことはあれど私はあの輝き始めていた星たちがどのようになっているのかを知ることは今後ないのだろうと思っていた。
気がつけば学生鞄を背負っていた背中は空き、大学用のPCをトートバッグに入れて持ち歩くような歳になっていた。
アニメも「マジLOVEレジェンドスター」まで終了し、初の映画である「マジLOVEキングダム」も既に終了していた。星たちの煌めきの行く末を知るための繋がりが、その時には全てなくなってしまっていたのだ。自然と、彼らと何かしら繋がりを持つきっかけが無くなってしまっていた。
だから私は、うたプリに対する良い思い出も苦い思い出も噛み締めて、「うたの☆プリンスさまっ♪」というコンテンツにもうこれ以上触れることはないと思っていた。
そんな私が再び「うたプリ」に触れるようになったのは、Twitterの知り合いと通話をしていたときのことだった。
「うたプリ、お好きなんですか?」
私はいつものように好きだと答えた。続いて推しは?と聞かれ、私はセシルと嶺二(All Starでとんでもない沼に落ちてしまったのだがこの話もまたいずれ)の名前を出す。ここまではいつもの返答だった。
だが、話はそれで終わらなかった。私が話も曲も2000%までのものしか知らないという話をするとその後のアニメやライブ映像の鑑賞を強く勧められた。曲も色々増えたのだと、聞いた事のない曲名を沢山教えてもらった。
普段人から勧められても素直に従わないタイプではあったのだが、その時はどうしてだか直ぐに新しい曲のDLを始めていた。
それが、また私がうたプリと出会うきっかけとなった。
まずはST☆RISH。なんと彼らは個人でベストアルバムを発売していたのだ。噂は聞いていたが、実際にアルバムを手に取った時は何故だか胸が熱くなった。先生撮り下ろしのジャケットはどれも美しく、しかし彼らの表情はどこか見慣れない大人っぽさを秘めていた。
セットリストを確認する。半分は知っている曲、そして半分は知らない曲。私が知らない彼らの姿に、最初は少し緊張した。
しかし、曲を聞けばまたあっという間に彼らの虜になっていた。だが、ただ彼らの曲に魅了された訳では無い。アルバムの曲は、曲が進む事に星たちの成長を感じることが出来た。
ここでベストアルバムの話を細かにしてしまうとおそらくもうひと記事書けてしまうので割愛させて頂くが、要約すると歌詞を通して彼らの価値観の変異や気持ちの変化を読み取ることが出来た。それは彼らがこうして眩しいスポットライトの下でがむしゃらに歌って生き続けてくれている、一つの存在証明のように感じた。
QUARTET NIGHTもまた、大きな成長を遂げていた。2期やDebutではあまりの辛辣さに彼らに対しても当時はファンから厳しい意見は多くあったが、気がつけば彼らも夜空に燦然と輝く星へと成長していた。
個々の個性を強く活かしているのがやはりQUARTET NIGHTらしいと思っていたが、「KIZUNA」という曲を聞いた時は非常に驚いた。大変申し訳ないが彼らの口からそういう単語が出てくることにも驚いた。All Starをプレイすると分かることだが、彼らも彼らでかなりの苦労をしてきている。
酸いも甘いも嗅ぎ分けてきた彼等が到達した「QUARTET NIGHT」というグループであり続ける事の意義は何なのか、そこでも「弩級の超絶個人主義の研鑽」と言われればそうなのだが、自分がレベルアップするにはこの仲間が必要だと思えるようになったのは、何だか自分個人としては嬉しさを感じる出来事だった。
そしてHE★VENS。正直2期までしか見てない私の中でHE★VENSの印象はいいものではなかった。突然ST☆RISHの前に現れて立ち塞がった彼らがまさか4期でメンバーを増やして再登場していたとは露知らず、フォロワーさんにマジLOVEキングダムのDVDを見せてもらった時は非常に驚いた。
2期だけの登場キャラにしては声優が豪華だと思っていたがそういう理由があったのか、と思うと納得出来た。
彼らも4期で色々と紆余曲折あったそうなのだが、どうしても新しく登場するキャラクターはうたプリの場合パンチが強すぎて受け入れられにくいところはある。自分も2期でその気持ちを痛いほど痛感しているので今もHE★VENSを愛してくれているエンジェル達はとても強いし、彼らを本当に愛してくれているんだなと思った。
最初は曲から始まり次に「マジLOVEキングダム」、アニメも3期以降を見終える事が出来た。どんどん明かされいく彼らのこれまでの軌跡は、驚く程回り道も多くて、辛いことも沢山あった。思わず目を塞いで泣いてしまうようなこともあった。
それでも彼らは「ステージに立ちたい」「音楽の素晴らしさを多くの人に届けたい」という初志を忘れず、駆け抜けてきてくれた。私たちに何度も会いにきてくれて、教えてくれたのだ。「キスよりすごい音楽は本当にあった」のだと。
そうしてまた星たちの輝きに惹かれて追いかけて時が流れ、私がこの記事を書こうと思った一番の理由である「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」が始まった。
2022年9月2日。その頃の私は仕事用のトートバッグを携えて仕事終わりのレイトショーに向かっていた。
うたプリに出会ってから10年、マジLOVE1000%をお供に勉学に励んでいた私は大学を卒業し、新卒で都内の会社に入社が決まり、忙しい日々を過ごしていた。まだ入社したばかりだったので当然有給なんて使える訳もなく、その日はずっと業務中も映画の事が気にかかり何も手につかない状態だった。
ソワソワと落ち着かない気持ちのまま映画館に入り、席に着く。既に搭乗し終えていたフォロワーさん(私に再度うたプリにハマるきっかけをくれた人)は絶対に泣くからハンカチを準備するようにと優しく笑っていた。私は膝にハンカチを置いた。
映画前のCMが流れる。当時初週ではASASのCMとシャニライ5周年をお祝いするCMが流れていた。
「これからも365日、ずっと一緒にいようね」。一十木音也くんのそのセリフに、私は既に感極まって泣き出しそうだった。
そうこうしている間にCMも全て終わり、ついに本編が始まる。
そこで見た65分を、そこで感じた感動を、きっと私は一生忘れないのだろうと思った。
星たちの輝きは、あの頃からより一層眩しすぎるくらいに強さも、大きさも増していた。
同時に、懐かしくもあった。
10年前のあの日、パソコンの画面越しの小さなライブステージで見た彼らの無限の可能性が今スクリーンで燦然といて、弾けている。訳もなく涙が止まらなかった。
1番感動したのは声援だ。
セシルー!!と大きな声で多くのプリンセスから名前を呼ばれる彼に、私はただただ涙が止まらなかった。
10年前からずっと私が願っていた光景がそこにはあった。愛島セシルという人物がST☆RISHの一員として認められて、舞台に立てている。みんながセシルの紡ぐ音楽に、愛に、惹かれている。何よりもセシルが終始楽しそうにステージを駆け回っている事が私は嬉しかった。
そうして気づいた。10年前に感じた壊れてしまいそうな程のときめきの正体に。
きっと自分は、「マジLOVE1000%」を歌う彼らに未来を見出していた。まだまだ荒削りな彼らがいつか大きな舞台へ羽ばたく姿を無意識のうちに想像していたのだろう。
ST☆RISHは私たちに10年という時を超えて未来を教えてくれた。ライブを開き、その成長した姿を見せる事で夢を叶えてくれた。君のために歌うという彼らの言葉は決して嘘偽りではなく、本当の事だったのだ。
そしてその未来はこれからもST☆RISH、QUARTET NIGHT、HE★VENSのメンバー全員が叶え、与え続けていってくれるのだろう。
これを読んでくれている10年前、同じように星たちの輝きを追いかけていた人たちへ。
あれから長い時が過ぎた。きっと色々なことがあっただろう。嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと、幸せだったこと。
サブカルチャーが大衆に受け入れられ始め、色々なジャンルで溢れかえって、1度うたプリを離れてしまって、そこからの彼らを知らないと言う人は私の周囲にも多くいた。
だからこそ伝えよう。彼らは今でも貴方達を想ってステージの上で待っていてくれている、と。
彼らの中でもこの10年間で様々な挫折があり、失敗があり、苦労があった。彼らはそれを乗り越えて尚貴方の為に歌を紡ぎ続けてくれている。
もう一度、あの7つの星たちが今どうなっているのか、是非貴方の目で確かめて見て欲しい。
きっと星たちは、今日も映画のスクリーンから貴方に煌めきを届けられる日を夢見ている。
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