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ダグラス・ラシュコフ『ネット社会を生きる10ヵ条』

ダグラス・ラシュコフ (著) 堺屋七左衛門 (翻訳)
出版社 株式会社ボイジャー‏
発売日 2020/5/25
単行本 212ページ




目次

【目次】
日本の読者のみなさまへ

序章 私は過去を振り返る
Ⅰ.時間 常時オンをやめよう
Ⅱ.場所 相手に向き合って生きる
Ⅲ.選択 示された選択肢から選ばなくてもよい
Ⅳ.複雑 完全に正しいということはありえない
Ⅴ.規模 誰にでも合うフリーサイズなど存在しない
Ⅵ.個性 匿名ではない自分自身として生きる
Ⅶ.社会 友人を売り渡してはならない
Ⅷ.事実 真実を語ろう
Ⅸ.開放 盗用するのではなく共有する
Ⅹ.目的 プログラムされるかプログラムするか

参考資料
解説 若林 恵


内容紹介

 このままでは、未来はあなたのものじゃない。向かい合うネットワークの諸問題。焦点よりも分散を、考慮よりなりゆきを、思いやりより叱責を。一旦ボタンを止めて、これが私たちの未来なのかを尋ねる時です。
 人は言葉を聞くだけでなく話をしました。 文字を読むだけでなく書くことを学びました。 そして、このデジタル時代に私たちはプログラムをする必要を知りました。プログラミングって何でしょう? ネット社会の恐ろしい落とし穴、歴史、誤認、失敗、苦悩……、そして常にそこにある人間性をもって向き合わねばならない希望について、わかりやすく10章で構成されています。手を差しのべる、小さな、フレンドリーな、とても大きな実用的なメッセージです。


レビュー

 目次に本書の要点が「手短」に且つ「わかり易く」記載されており、その後の「日本の読者のみなさまへ」にて更に本書の概要を把握出来る作りとなっているのが素晴らしかった。
 
 内容を物凄く乱暴にまとめると、人間が自ら作り出した道具により(本書ではPCやスマホ等ネット接続可能な通信機器)、何を得て、何を失っているのか。それらの道具はどのように使用すると人々を幸せにし、どのように使用すると人々を不幸にするのか。そして、プログラミング(を理解することの)の大切さ。
 ということになるのではないかと思います。

 きちんと順を追ったわかり易い説明がなされているため、読み終わる頃には誰でもネットの基本的な利点と欠点を明確に理解出来るようになるはずです。
 一読の価値有りの一冊で、原書は10年以上前に出版された書籍ですけれども、その内容は全く古びておりませんでした。

 おすすめです。

 

ダグラス・ラシュコフ講演全映像 2023年12月6日【ボイジャー主催】


⇧ 55:49

 つまりインターネットの元々のセット・セッティングは人間という組織の集合体の、創造的能力でした。
 インターネットのセッティングは変わり、抽出、監視、制御になりました。

 私はインターネットの黎明期を全く知らない世代ですので、「それほどまでに違うものだったんだ……」と、驚きました。

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