無題(曲付き)

風が吹いていた 湿った風が
古びた駅の前で お前に出会ったんだ
空はいつもどおり曇っていたが
苦しみを忘れられると思ったよ
ひとり部屋の中 ひとり椅子に座り
ひとり夜を過ごす 胸の奥が苦しくなる
想うのはお前のことばかり

やさぐれていたんだ
不器用な言葉しか出てこなかった
でもお前は 俺の目をじっと見て
黙って話を聞いてくれた
ひとり部屋の中 ひとり椅子に座り
ひとり夜を過ごす 胸の奥が苦しくなる
想うのはお前のことばかり

愛など教わったことないのに
どうすればそれを知ることができる?
でも本当は感じていたと思う
お前の優しさを お前の愛しさを
ひとり部屋の中 ひとり椅子に座り
ひとり夜を過ごす 胸の奥が苦しくなる
想うのはお前のことばかり

今お前がいたならば ここにいたなら
何も言わずに 抱きしめてほしいんだ
何年も流してない 涙を流しながら
お前の膝の中で 泣き続けたいんだ
ひとり部屋の中 ひとり椅子に座り
ひとり夜を過ごす 胸の奥が苦しくなる
想うのはお前のことばかり

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