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IT業界の仕事における「生命の樹」パート分け解釈


私はかつてMMSのセミナーで1年間かけてカバラを学んでいました。

あたかも「カバリスト」であるかのように、IT業界の仕事を
「生命の樹」のそれぞれのパートに分けて解釈しました。

来月3月にのぼる「ケテル(王冠)」「コクマー(叡智)」「ビナー(理解)」から下の部分です。

IT企業の愛、峻厳

私が新卒のころ、IT業界の新卒採用面接の時点で何社も面接で落ちており、
手に職つけるまでもかなり厳しかった記憶があります。

ITの世界に入っても、人が次々と辞めていってるから
早めにITから足を洗うよう、先輩から言われたこともありました。

実際アドバイス通り、早く足を洗っておけばよかった、
そう思うことも少なくありませんでした。

私が新卒のころ、IT業界は「3K」などとありがたくない呼称をもらっていました。

「K」の内容は「キツい」「キタナイ」、

で、後一つなんだっけ……

「給料少ない」か「結婚できない」だったと思う。

前者の「給料少ない」というのは「キツい」「キタナイ」の割に
給料少ないという意味だと記憶しています。

現代では「プログラミングさえできれば飯が食える」と言われる職種なので、
むしろ稼げる方の職種であると言われますが、大変なのは変わりません。

後者の「結婚できない」というのは本当。
男女比率が9:1、いやもっと比率的に極端なくらいに男社会であるため。

つまり自席から周りを見渡せば、誰も彼も男だらけということ。

いわゆる「出会いがない」という嘆きはこういうところから生まれています。
女性でいう看護師業界でも似たようなことが言えるか。
看護師をやってる昔の女性の知人が、やっぱり同じようなこと言ってたな。

毎日働いていれば、周囲が結婚する意志が強くない男子が多いことに驚かなくなる。
服や身だしなみがぞんざいな男性エンジニアも少なくない。

まれに職場婚なるものを見るが、結構なレアケースです。
それでも私は5件くらいは知っているか。

IT企業で結婚願望のある男子は朝カフェ会などの外部交流会に出てみると良いと思います。
自分がいるIT会社が世界の常識じゃない、

それが手っ取り早く理解できます。

さてそんなことはともかく、私がIT業界を見てきて
問題に思うのはエンジニアが「結婚できない」ことよりも

華が無さすぎて男社会特有の強引さばかりが目立つのが一番の問題だと思う。

スピリチュアルでよくいう男性性・女性性というのがあるが、
男性性が極端に強すぎること。

男性性がアンバランスまでに強すぎる状態が、
業務遂行のために強行軍を辞さない、いわゆる「デスマーチ」。

ブラック企業なんてもうひどいものです、
上司が部下を怒鳴り声で叱責してるのが日常茶飯事ですから。

私の大学時代ですら、どこの会社がブラックなのかとか、IT企業は警戒されていました。

納期に追い詰められたり、会社の危急存亡の事態になると
日々終電、徹夜稼働といった強行軍も余儀なくされます。

どこかでエンジニアが怨嗟の唸りをあげていないだろうか、
というのは、今も昔も変わらないようだ。

IT企業の慈悲

IT企業の中でも特段慈悲の届かない世界を「ブラック企業」などという。

無茶苦茶な納期でプロジェクトを回したり、
納期になんとか間に合わせるために
従業員を無理やり徹夜の強行軍に巻き込んだり………

定時が17時近くと良心的に見えるが、
早く帰るのは親会社から天下ってきた上役クラスくらいで
大半の社員が終電近くまで働いている。

出来の悪い部下を注意するために周りに聞こえるくらいの怒鳴り声が毎日聞こえる。
出社してデスクに座る社員は皆一様に顔色が悪い。

常に社内は恐慌の嵐が吹き荒ぶ。そんな会社がブラック企業と呼ばれる。

ブラック企業には入ってはなりません。

IT業界における勝利、栄光

IT業界は厳しいと言われた時点で、私は引き下がっていればよかったと思う。
しかしIT系の学部で学んできたので、他に道がなかったのも事実。

形而上学なんていうのがあるって知ってれば、
もっと早く学んでたかもしれませんが……。

同期は10人くらいいたが、半数が私よりも早く退職して
半数を超えるメンバーがITの世界から退いています。

ITに残ってる人間は私を入れて4人だけ。
かくいう私もITを去ろうとしてるので、
ITに残るのは同期10人中3人か。

ITに残るかどうかというのは、入社同期の中でも結構な生存率だと思います。

ITを辞めた同期は他の業界に転向していきました。
保育士、ネイルアーティスト、スポーツ用品営業、
独立してデイトレーダーになった人もいたか。

今や最初についた仕事が天職とは限らないという時代になっています。
定年まで働くのが美学とも言われなくなっている。

いかに自分なりのやり方で「善と美」を表現できるかが、今の時代は問われているのです。

IT業界における基盤

私はブラック企業から、あわよくばIT業界から去ろうという気持ちで、アデプトプログラムを受けました。

アデプトプログラムの恩恵で何を得られるかってところで
「真の恋人が作れた」とか「新たな才能に目覚めた」
「芸術的才能が開花し、そちらの方向で仕事するようになった」

など、当時そんな恩恵を謳い文句としてあったのを覚えています。

ただ、私はこれらの謳い文句のどれにも該当しなかった。
人それぞれ与えられた境遇があって、どう改善したかは
人それぞれだと言ってしまえばそれまでですが。

ITエンジニアの仕事を本当に辞めたかったのだが、
IT業界から完全に足を洗ったわけでもなかった。
起業をその当時やっていたのだが、それで一本立ちできたわけでもなかった。
大親友や恋人ができたというわけでもなかった。

その代わりに私は、これまで積み上げたもの、思い込んできたもの、
それらを全てを捨てて一からやり直すことを選びました。

自分の芯、ミドルピラーを作るために、取り巻くもの全てを捨てました。

結果として「自分とは何か」を追い求めるために
ITの仕事を通して学ぶ道を選びました。

「自分とは何か」それが見えたら、今度こそITから離れる道を選ぶのだろう。

皆なんのためのITの仕事をしてるのだろう?
たとえ意にそぐわない仕事でも
自分の「善と美」を表現するためにやってるのでないだろうか??

IT業界における王国

ITの仕事をやる中でもブラック企業に入ったり、
仕事を通して葛藤に揺らされ続けていた私は
気がついたらIT業界でも中堅のキャリアになりました。

それでもIT業界を知った気には全くなれないのも事実。

中堅層は人を率いる立場か、更なる専門家を目指すか
どちらかにキャリアをシフトしなければならない時期が近い。

仕事を人生かけてやる目的のためにやるのか。
別の仕事のための肥やしにするのか。

仕事をどういうふうに捉えるか?
「王国」で問われているのはそれです。

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