『廃深』クリア後レビュー
Nintendo Switchで発売された『廃深』というゲームをプレイしたので記事にしようと思う。エンディングに繋がるネタバレ要素は無し。
ゲームのジャンルは横スクロールアクションアドベンチャー。
どんなゲームか簡単に説明すると、3人の美少女が動画ネタのために廃墟になったホテルを訪れるが恐ろしい着ぐるみに襲われたり、不可解な現象に巻き込まれるという内容。
一部のイベント中は彼女達に触れるアクション出来るというちょっとしたスケベ要素も含まれている。
動くイラストとフルボイスによる臨場感
キャラクターイラストが凄い。感情表現だけではなく本当に息をしているかのように細かく動く描写がされている。画像では伝えられないためPVを見たり、自分自身の手でプレイして見て欲しい。
スマホのライトを使って探索したり、着ぐるみから隠れたり、イベントCGの中でさえヌルヌルと動く。じっくりと眺めているだけでも楽しい。
しかもフルボイスで、声がキャラクターのイメージと合っていて世界観やストーリーに没入できた。探索中もずっと吐息が聞こえるため臨場感が本当に凄い。
ゾワッとするホラー演出
このゲームは、プレイヤーをビックリさせるイベントではなく、いつ何処から現れるか分からない恐ろしい着ぐるみへの不安感や、怪奇現象によって少しずつ恐怖感を煽り雰囲気によるホラー演出で盛り上げてくれる。
ちなみに、着ぐるみが近づいて来ている時にスマホのライトを消してじっとしていると真横を通過する。
イベント中の彼女達は、恐ろしい事に巻き込まれているのにも関わらずパンツが丸見えだったり、色々とお触りが出来るというシステムのおかげで、プレイヤー視点だとむしろご褒美なのでは?というギャップも斬新で面白いと思った。
ルート分岐によるマルチエンディング
ストーリーは一方通行ではなく、プレイヤーの行動によって彼女達の向かう結末が変わる。複数のルートを攻略して様々なイベントを見るというのがアドベンチャーゲームの醍醐味でもあるため嬉しい要素。
エンディングだけではなく、彼女達が巻き込まれるイベントにもパターンがあるため、全部見るということもやり込みとして楽しめる。
親切な部分と不親切な部分
操作方法やUIはシンプルで簡潔。プレイヤーに優しい設計になっている。
しかし、着ぐるみが現れるタイミングがランダムであるが故に、タイミングによっては確実にゲームオーバーになってしまう状況になることもあった。
このゲームは特定の場所で手動セーブするタイプなので、セーブ慣れしてない人にとってはゲームオーバーになった後に絶望するかもしれない。
目的の確認が出来ないため、ゲームオーバー後の状況を把握したりセーブデータの管理が難しい。ゲーム慣れしてなかったりすると着ぐるみから逃げたり寄り道をしている間に何をすれば良いのか忘れてしまうといった事も起こる可能性がある。
一度隅々まで調べたとしても、特定の場面まで進行しないと出現しないアイテムがあるのも個人的にあまり好きでは無かった。入手はできないとしても何か今後必要になるであろうアイテムの存在を確認できる方が、プレイヤーにとっては快適にプレイできると思う。
まとめ
個人的な意見として、全体的に見るとボリュームは多くない。少し不親切な部分があるけど、キャラクターやイベント、演出のクオリティが高く最後まで楽しめた。スケベ要素もホラーの雰囲気を壊すほどあるわけでもなく丁度良かったと思う。
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