僕に中指を立てた映画

人生とは映画の様なものなんだと
僕のことを嫌いな誰かが言っていた


ああ嫌だ
僕のエンドロールで勝手に涙を流さないで

僕自身じゃなくて
僕という追体験に共感しただけだろう

矮小な自分のグラスにも少なからず曇りがある事を自慢する為の道具に使わないでくれ

救いも何も訪れない物語に生きているだけなのに
差し伸べられた手を喰い千切ってきただけなのに

こんなものすら終わってしまえば娯楽と化すなんて

だからいつまでも貴様らを呪いながら睨むことしか出来ないんじゃないか


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