1789 バスティーユの恋人たち
こっちゃんが千秋楽でも言ってたように、2023年も折り返しましたね。
2023年になってから、自分用に観劇の感想を書き始めましたが、やっぱり感想は色んな人に観てもらって発散したい!と思い、note始めてみました。
続く可能性は非常に低いですが、何事も挑戦ということでやってみます。
さて、7月28、29日2日連続1789を観に行ってきました。
前回の月組公演は生では観れておらずですが、
何回もDVDで観て、iTunesで無限に聴き込み、内容とかは頭の中に完璧に入っていました。
でもやはり、改めて演じる人が違えば印象や受ける感情も全然違うんだと思いました。
さっそく感想です。
私はいつも作品のテーマをキーワードとして書き出しています。(あくまで私なりに感じたテーマです。)
1789のテーマは、「勇気」だと思いました。
1789の面白いところは、イケコも述べていた通り、革命という大きな渦を王室側と市民側両方から描いているところだと思います。
実在人物が多く登場する中、主人公は架空の農夫の息子。おそらくロナンのように声なき言葉を沢山発して消えていった人も沢山いる。
別にロナンは何か特別なものがあるわけではない。
だからこの話は面白くて、特別な人でなくても「勇気」を出して行動すればもしかしたら何かを変えることができるかもしれないって私たちに教えてくれているんだなと。
市民、革命家、そして貴族にとってもこの革命は大きな転換期で、みんな何かしらの決断を迫られ、勇気を出して行動・選択しないといけない。
ロナンはある種の「勇気」の象徴みたいな存在で、
だからこの作品は実在しない架空の青年が主人公なのかと。そんなロナンを物語の中心に置くことで、登場人物みんなを同じ距離感で描くことができていると思いました。
そして、私が一番感動したのはマリーアントワネットが陛下と共に生きる決意をし、オランプの背中をおす場面です。
ルイシャルルを亡くして、失意のどん底に立つことで今の自分にできることは何かがやっとわかったのかなと思いました。
大切なものを一つ失い、自分に残されているものは何なのか。
そして、自分にできることは妻、母、そしてフランスの王妃として人生を全うする(=国外亡命はしない、フランスに残る)ことなのだと気付くことができた。
人は何かを失うことでしか気付いたり得ることができないのでしょうか。。。
そして、感動ポイントのオランプとマリーアントワネットの絆。
「人は愛なしでは生きて行けない。」
人を愛する気持ちを何よりも大切にしている2人の心の美しさが表れている台詞だったー!
前回の月組バージョンを観た時はそこまでマリーアントワネットに共感しなかったんです。
有沙瞳ちゃんのお芝居がすんばらしいっていうのと、私なりに色んな作品を見て、考えるようになり、感じ方も変わったのかなぁとも思いましたな。
あとあと、こっちゃんのお歌が痺れて歌を聴くだけで泣けてくるのは勿論なんですけど、こっちゃんが銀橋で一人歌ってる時の目がさ、、、
ほんとに綺麗で涙が溢れました。
星組で一番推しているかりんさんもなんですけど、目が輝いている人ってほんとに素敵だと思うんです。
目は口ほどに物を言うけれど本当にその通りで、照明のライトが当たってキラキラしてるんじゃなくて、その人の人柄とか誠意とか、綺麗な心が目に現れて輝いて見える。
でもその輝きの裏にはとてつもない苦労と葛藤があるのだと思うから、やはり弱さとか痛みも知ってる人って深みがある。だから応援したくなるだーー。
東京の千秋楽も配信観る予定なので、もっと1789を深めていきたいと思います。
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