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多摩動物園とほかほか十字パン

今は昔。こころあたたまることがありました。

 コロナで2020年春以降、集合型の行事でとくに飲食をともなうものと電車にのってみんなで出かけるものが、消えました。
 英語を習得するのに、飲食と外出がなくても問題なさそうな気もします。
でも、こと子どもに限って言えば、違うと感じます。以前は存在した集合しての飲食や外出の子どもにとっての楽しさを、どう補うか。工夫している真っ最中です。

 引越しでお別れになった幼稚園男子。「ラボが楽しかった」というときに、ぽつんと「みんなでカレーを食べた時、楽しかったな。」といったそうです。それは夜の保護者会のため、子供たちに夕食としてカレーを出し、その後は、親が話しこむ間、野放しになった子供たちは、自由に縦長で遊んでいたという、たった一回のなにげない一食。

 そういえば小学校広報の卒業生の「思い出に残ったこと」欄。圧倒的に、臨海学校など友達との宿泊など、日常をはなれて生活した行事の思い出が多い。
 学びは、実は日常の地道な積み重ねの中で力がついているものなのに、子供たちというのは、それには気づきにくいものですよね。
 英語にも「継続は力なり」が大いにあてはまります。
継続といっても、「きょう、いくつの単語を覚えて帰った。」「何々の会話表現を覚えた。」という学習では、日本人が中高6年間英語をならっても話せないのが証明するように、あまり意味がない。

 日常的には、縦糸として、英語に気持ちをのせて発語するレッスンに楽しく参加しつつ、横糸として子供たちに大切な思い出、経験となる行事も季節ごとにおりまぜていく。
  これが、しっかりとした英語という布を織るコツなのかなと子供たちを見ていると、強く感じます。

 春の行事の一つは、子供たちの思い出と記憶に残りやすい「食」。Hot cross bunsづくりを、パン作りはできないテューターにかわり、お母様たちがやってくださり、本当に子どもたち楽しそうでした。感謝。
 そして、もう一つは、動物園への遠足。
新小6をリーダーに、縦長の3つのグループが、とてもよく機能して、
楽しかったです。リーダーが自主的に考えてきてくれたライブラリークイズにみんなで挑戦したり、動物園の象を勝手にぐるんぱにみたてて”What's your name?”って聞いたり。こどもたちがチンパンジーにかわって、木の棒でえさを落とす装置にトライしている姿など、失礼だけど、どこかチンパンジーとかぶってしまって見ていておかしくて、ついっていった大人も一日中笑っていました。
 年齢差をこえて、みんなが仲良く鬼ごっこをして遊ぶ姿も、とても微笑ましい心あたたまるものでした。ラボっていいなーという声が保護者の方からも聞こえました。
 何より、3歳の子もお母さんから離れて、リーダーに面倒を見てもらいつつよく歩きました。ラボ歴の長いお母さんから短いお母さんへの「リーダーにまかせておけば、よくお世話してくれるから大丈夫ヨ。」というアドヴァイスが、テューターとして聞いていて嬉しかったです。

2004

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