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左頬にエクボを持つ君へ 〜2021.9.12のナムジュンへ〜

キム・ナムジュン

2021.9.12   28歳のお誕生日おめでとう。

防弾少年団・BTSのリーダー、RM

生まれてくれてありがとう。
防弾少年団のメンバーになることを選んでくれてありがとう


数年前、ツアーで訪れていた北米で9月12日を迎えた時

「僕は誕生日に重きを置いていません」

そんな風に話していたけれど、
世界中のたくさんの人たちが君の28歳(日本では27歳)を
心からお祝いしているし、私もその中の一人です。

防弾少年団が誕生してから8年と少し
大きな壁や様々な試練を乗り越えてきた7人のリーダーとして
どれだけの苦悩や涙があったのだろうと、
君の歩いてきた8年、いや11年を思う時、
私は時々胸がギュッと締め付けられます。

まだ20歳前後の多感な年齢の君が
アイドルラッパーへの道を歩み始めた時
アンダーグラウンドで一緒に活動していた
昔のラッパー仲間から非難され
また、世間から浴びせられる批判を受け止めながら
それでも防弾少年団の一員として生きることを選んだことによって
どれだけのものが君を苦しめたのだろうと思いを馳せても
きっとそれは私の想像を超えたもので
そんなこと、できるはずもないのに
君の苦しみを理解したいと思えば思うほど、
そんな不遜な望みを抱く自分をちょっと反省しつつ
君の偉大さを改めて痛感します。

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この道を選んだ君、自分の境遇と向き合いながら
リーダーとしてグループを守ろうと決めた君が
自分と向き合い、苦しみから目を背けず前に進みながら
作り上げた音楽、その言葉に
一体どれだけの人が慰められ、
そして勇気づけられたことでしょう。

その中でも、私が人生における暗い闇の中でもがいていた時に
一筋の光を与えてくれたのは
夜の日本のニュース番組のインタビューで流れた

"コロナ時代に生きる若い世代に伝えたいこと”
と聞かれた時の君の言葉でした。


何かを成し遂げたように見える人に

「僕たちもできたから君たちも絶対にできる」

そう言われても僕はあまり信じません。

さまざまな複雑な理由で苦しんでいる世界の若い世代に

「僕たちはできますがんばりましょう」
と
単純にいうのは無礼かもしれないと思います。

ただ僕が言いたいのは
「それでも希望はある」ということ

人生は予測不能で不確かなものです
だからこそ生きる価値があり楽しいものだと思います。

                
  ~2021.3.12 News ZERO インタビューより~


その当時、
コロナ禍で世界が変わってしまったこととは別に
ある病にかかり、それまで当たり前だと思っていた日常生活が送れなくなった。
発症してからの1ヶ月は毎日40度近い高熱にうなされ
これからどうなってしまうのだろうという不安と
なぜ、自分が(自分だけが)こんな病気になったのだろう?
という答えの出ない堂々巡りを繰り返し
周りの人達は前を向いて歩いているのに
自分だけが時間が止まったような、前に進めないような気持ちに苛まれていた。
暗闇しか見えなく(見なく)なっていた私だけれど、

その夜、ニュースで流れていたBTSのインタビューの中の
ナムさんの「頑張りましょう」ではなく「それでも希望はある」という言葉に
何もかもが救われた気がして、
その日から私は自分の明日に希望を見つけることができて、
新しい自分を生きようと誓うことができたんだ。

今も、病と付き合いながら
自分にできることをやっていこうと
今まで生きてきたものとは違う”日常”を取り戻している。

そして、図らずもこのタイミングで
"Love Myself"がどれだけ大切な事かも
毎日毎日痛感するようになった。

ありがとう、ナムさん。


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もしも今、神様に願いを叶えてもらえるならば
「ナムさんの本棚を見てみたい」とお願いするだろう。

幼い頃から本が友達だった私は
大人になった今も、そのページに綴られた言葉から
色々なことを教えてもらっている。

学生時代、
同じ本を読んで共感を得られる友とはたくさん語り明かしたし
通勤電車の中の前の席で、見知らぬサラリーマンが
私の大好きな本を読んでいるのを見つけた時
一方的に親近感が湧いて話しかけたくなる衝動を抑えた。

本の趣味って、表面には出ていないその人の心の内面を
表しているような気がする。

ジャンルに拘らず、いろんな本を読んでいる君が
どんな本が好きなのか
その本のどの言葉が君の心の琴線に触れたのか

そんなことを知りたいと思うのはオタクのわがままだけど(笑)


去年の末、君が手にしたという
ナ・テジュ氏の ”花を見るように君を見る”という詩集を手にした。

「花を見るように君を見る」
なんて素敵なタイトルだろうと思いながらページをめくると
いきなりひとつ目の作品に心を奪われた

ぼくがきみを


ぼくがきみを
どれほど好きなのか
きみは知らなくてもいい

きみを好きな気持ちは
ただぼくのものだから
ぼくの慕う気持ちは
ぼく一人のものだとしても
満ちあふれるものだから・・・・・・

ぼくはもう
きみなしでも きみを
好きでいられる


            〜”花を見るように君を見る”     ナ・テジュ より〜

私が、BTSをどれだけ好きなのかは
きっと彼らは知らない。(知らなくていい)

BTSを好きな気持ちは
ナムさんを慕う私の気持ちは
私一人のものだとしても毎日毎日満ち溢れている。

私は
BTSに会えなくても
ナムさんと言葉を交わすことは一生なくても
防弾少年団のことを
ナムさんのことを
好きでいられる。



切ないファン(私)の気持ちを代弁してくれているかのような
この一遍の詩で

ナムさんを
ジンくんを
ユンギさんを
ホソクさんを
ジミンを
テヒョンを
ジョングクを

防弾少年団を好きでいられることの幸せを改めて強く感じることとなった。


君の本棚の一冊を教えてくれてありがとう、ナムさん。


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韓国からデビューしたヒップホップアイドルグループの防弾少年団が
たった8年の間に
今や、世界を席巻するアーティストとなった。
煌びやかな光には影があると言うが、
それでもその影を消してしまうほど、今の7人は眩しい。

リーダーである君がデビューした時から背負っていたであろう重圧は
この8年の間に、形を変えてより重いものになっているかもしれない。
それでも”これが使命”だと、
その全てを背負う覚悟をしているように見える君は
とても眩しく、そして強く私の目に映る。

”君は君を生きられているかな?”
メンバーを後ろから支え、
時には矢面になって外から守ろうとする君を見て
時々、そんな風に思う時がある。

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音楽以外の芸術に触れることができていいですね

大きな感銘を受けるわけではありません

今の僕の日常を維持するのに大切な役割をしてくれているだけで十分です

。
弱い人間になりたくないし、恐怖に押しつぶされる人間になりたくなりません。
僕が博物館に行ったり植物を育てたり自転車に乗ることは
私がイカれないための闘いです。

君の言葉を聞いた時

美術館に行き芸術に触れ、
盆栽を育てて花を咲かせ
気に入ったペルシャンウオールナットの木を机にし
自転車で漢江を走る

BTSのリーダーのRMとしてではなく、
キム・ナムジュンとして生きることを必死に諦めないでいる君に
少し心が痛くなったけど
でもそんな君がリーダーの防弾少年団を好きになって
本当に良かったと心から思った。

これからも、
君の瞳にたくさんの
美しい芸術作品や
キラキラと輝く美しい水面や
夜空を照らす星空や月が映りますように…
君の耳に
鳥達の囀りや
木々の囁きが届きますように…

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特に上手なことは”バンタン”
特に下手なことは”バンタンを除くほとんどのこと”

今年のFestaでそう答えていたナムさん。
森でも、”自分にできないことが多すぎると感じた”と話していた。

でもナムさん、君は防弾少年団にとって、メンバーにとって、
そして私たちファンにとって唯一無二の存在です。

メンバーみんなに”絶対運転免許は取るな”と言われても
物をよく壊しがちでも
玉ねぎを言われた通りに切れなくても
Air Potsを使い捨てのように無くしても
Vラでペンミの曲をネタバレしても
タリョラで答えを言ってしまっても
(やらかした後のナムさんの顔が大好きですw)

私たちファンも、そしてきっとメンバーも
そんなナムさんが愛おしくてたまらないのです。

”上手なことはバンタン”と言えるのは君と
メンバーの6人しかいません。

君が上手だと言えるバンタンが
1年でも1日でも長く続くことを心から願っています。


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君の左の頬にできるエクボが大好きです。

ナムジュン、お誕生日おめでとう。


生まれてきてくれてありがとう。
防弾少年団の始まりになってくれてありがとう。
6人の兄や弟達と一緒に防弾少年団を歩み続けてくれてありがとう。
私たちファンを幸せにしてくれてありがとう。

28歳の君にとって
左にエクボができることが多い1年であるように…

君と君の周りの人たちが幸せでありますように

防弾少年団のリーダー、RMとしてだけではなく
キム・ナムジュンとして

幸せで、健康でいてくれることを心から祈っています。




2021.9.12   ゆき✴︎

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