新規事業立上げは誰でもできるか・再現性はあるのか、どベンチャーの僕が実体験から話します。

どうもこんんちは。ご無沙汰です。

最近は音声ラジオにハマってましてそちらを頻繁にアップしてました。noteにも音声を貼ることができるのでnoteでもやってみようかな。

さて、毎週土曜にジムでランニングしながらNewsPicks動画を見ているのが最近多いのですが(意識高いアピール)、麻生要一さんの「新規事業は誰でも作れる!再現性がある!」という動画を見てました。

ユーザーコメントに、本当にあるのか?みたいな投稿もあったので、新規事業は誰でもつくれるのか、再現性があるか、を僕たちの実体験で振り返ってみました。


先に結論から。

「新規事業の再現性は高い確率である」と思ってます。

僕たちがまだPMFを達成できていないフェーズでまだまだ検証フェーズですが、リリース出して数十件の問合せやトラクションもあり事業としては十分成り立っていると感じております。


僕たちの新規事業の作り方

スタートアップならだれでも持っている定番「リーンスタートアップ」と田所さんが書かれた「起業の科学」をバイブルと共通認識にして事業を立ち上げました。科学というくらいだから"再現性"を重視した本です。

※ちなみにこの「進め方の共通認識を持つ」ということが大事だと思う。

書いててめっちゃ長くなりそうだったので、一旦「事業として成立するトラクション(売上)獲得まで」としました。本当はもっと"更に大きな市場の検証"だったりしたいのですがそれはまた今度。

では、下記がざっくりの流れです。

①「市場」を決める

僕らの前職がSaaSの会社でしたのでSaaSの人たちに何かできないと思ってました。そこで僕らの経験則と価値観で「SaaSって継続率が命だから受注後の顧客フォローが大切だよね」ということでした。

僕らの前職はそれができていなかったのでそれが原体験になっています。

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②「誰」を決める**

じゃあ受注後の顧客フォローって誰がどうやってやっているんだろう、と調べていく中で「カスタマーサクセス(以下、CS)」という職種に出会いました。MAやSFAなど営業向けツールが世にたくさん出ていましたが、このCSが今後絶対に焦点が当たると思いカスタマーサクセス向けの課題に興味を持ちました。

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③インタビューする**

CSの複数人にインタビューしました。インタビューはビザスクを使いました。会いたい人に会えるし、登録している人はレベルが高い。ビザスクらぶ。そこでインタビューして課題をヒアリングしました。

ちなみに企業内の新規事業の場合はこのインタビューに手を抜き、プロダクトできた後にインタビューするとか多いと思います。これ逆ですのでお気を付けください。


④課題を抽象化する

何人かに会い、課題をヒアリングし課題を抽象化しました。この抽象化して共通した課題は何なのかという行為がインタビュー後に必要になってくると思います。

そこでオンボーディングという行為がその後の継続率に響くけどCSの人数あたりの業務量負荷で同じクオリティでできないことや社内エンジニアリソースがなかなかプロダクトのUI改善まで手がつなかい課題を抽出しました。


⑤価値提供とプロダクト案を作る

CSのオンボーディングにおける課題を解決し僕らが提供できる価値と、それに即するプロダクト案を考えました。

また、CS向けの課題解決プロダクトは海外や日本に既にあるのかを調べたりしつつ僕らの差別化や提供価値ポイントをざっくり考えました。


⑥簡単なプロダクトをつくりインタビューする

プロダクト案をもって再度CSにインタビューしました。

まずはお金がかからないようにインターフェイスだけ作ったり、僕の相方がパワポ職人なのでイメージのパワポを見せたり、自分たちの開発環境だけでデモを作ったりして、「課題解決するイメージありますか?」というようにインタビューしました。

いわゆるMVP(Minimum Viable Product)ってやつです。

そしてできたのが僕らのサービス、「Onboarding」です。


LPをつくる・告知する

⑥の反応が良かったので、サービスLPを作りつつプレスリリースを出しもっと大きく反応を見てみようとしました。ちなみに設立2年以内の企業で、ある条件をクリアすればPR Timesの配信が2年間無料です。これはめちゃめちゃ助かりました。PR Timesらぶ。

また広告もFacebookとGoogle検索をちょこっとだけやりました。そこで問合せを数多く頂き、イケそうかもという自信につながりました。


⑧問合せ頂いた方々にお伺いする

セールス資料を作って営業しました(というか今もしてます)。価格も変更前提で一旦つくって、この価格なら価値を感じるかどうか、自分たちが想定していなかった課題があるのかなどヒアリングしました。

営業というよりインタビュー・検証としてです。ただ、しっかり料金をもらう前提でお客様へ話すことが大事だと思います。「無料でいいので」と話すと大半の人たちが使い、自分たちのプロダクト価値が分からなくなります。


⑨クロージングする

申込書回収までが受注です。まだまだプロダクト開発中なのでバグ出て時間がかかったりしてお客様を待たせ温度感が下がったり。。

僕は「2つのP」が大事だと思ってます。

・Product (自社サービス。エンジニア領域)

・Process (お客様・社内とのやり取り。ビジネス領域)

僕はエンジニアでないのでProcessを磨くことを自分ができることとして重視しています。

プロダクト改善と同時に、お客様とのやりとりのプロセス改善が大事です。ご発注までのボトルネックを改善したり、営業面でもっと効率的にできないか、などここは常に見直し改善が必要だと感じてます。


はい、以上がざっくり僕らが行ったプロセスです。①~➆までだいたい4カ月くらいだったでしょうか。「事業」まである程度いけたと思っています。

麻生さんが「新規事業の立ち上げは崇高なものだと勘違いされがちだけど、教える人がいないだけだ」とおっしゃっていましたが、僕も同感で体系化すればきっと再現性は高く誰でもできるはず、と思っています。


どこかでまた、僕が行った「プロダクト案からの新規事業の失敗談」もどこかで綴りたいと思います。笑


それではまた。


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