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【保存版】多項式補間の一つのラグランジュ補間について学んでみよう!


0 はじめに

私は、高校時代、数学が好きでした(数学III・Cまでやりました)が、大学は文系に進みました。

最近になり、約15年ぶりに数学を学び直し始めました。

間違いのないように、一つ一つ理解しながら進んでいるつもりではありますが、何か気になるところがありましたら、優しく教えていただくと嬉しいです。

一つ一つ丁寧に学んでいきたいと思っています。

1 多項式補間とは

まずはWikipediaからの引用です。

多項式補間(たこうしきほかん、: polynomial interpolation)は、数値解析において、与えられたデータ群を多項式内挿(補間)することである。言い換えれば、標本調査などで得たデータ群について、それらを正確に通る多項式を見つけることである。

私は、「(N + 1)個の点があったとき、その点を通る、唯一のN次関数を見つけること」だと理解しました。

例えば、

2つの点があった時、その点を通る、唯一の1次関数を見つけたり、

3つの点があった時、その点を通る、唯一の2次関数を見つけるということです。

2 複数の点を通る関数は一つだけ?

では、仮に、下のように、3つの点を通る、2次関数について考えてみましょう。

フリーハンドですし、実際とは異なっていると思いますが、イメージとして、下のような唯一の2次関数ができます。

では、次に、2つの点を通る、1次関数を考えてみましょう。

こちらも、下のような唯一の1次関数が決まります。

では、2つの点を通る、2次関数はどうでしょう?

その場合、下のように、無数に存在します。

そのため、(N + 1) 個の点を通る、N次関数は一意に決まるということを押さえると良いと思いました。

3 (N + 1) 個の点を通る、N次関数は必ず存在する?

これは、後ほど、「ラグランジュ補間」の例で見てみましょう。

Nの数に関わりなく、求めることができることが確認できると思います。

4 ラグランジュ補間について

では、多項式補間の一つである、ラグランジュ補間の求め方について学んでみましょう。

1 前提について

まずは、下のような問題を考えてみましょう。

これは、下のように作ることができます。

実際に代入すると、このように、うまく求まることがわかります。

別の例でも試してみましょう。

やはり、同様に、求めることができました。

2 任意の2点を通る1次関数を求める

では、下のケースを考えてみましょう。

ラグランジュ補間を理解するために、まずは、Y座標を共にとして考えます。

ところで、第1節で、下のような1次関数を求める方法を学びました。

同様に、こちらも求められますね。(上から、0と1を逆にしています。)

これをくっつけると、下のようになります。

実は、これが(1, 1), (6, 1)を通る1次関数になっています。

なぜかも考えてみましょう。

下のように、どちらかが1になる時、もう一方が0となり、お互い無視することができるからです。

つまり、(1, 1), (6, 1)を通る1次関数は下のようになりました。

(整理すれば、綺麗になりますが、ここでは特に整理せず、このまま行きます。)

では、実際のY座標も含めて考えてみましょう。

下のように、x = 1の時、左側が1になったので、3にするには3倍すれば良いです。

x = 1の時、右側は0なので、考える必要がありません。

もう一方も同様です。

下のように、x = 6の時、右側が1になったので、2にするには2倍すれば良いです。

x = 6の時、左側は0なので、考える必要がありません。

これで、(1, 1), (6, 1)を通る1次関数を求めることができました。

3 個数を増やすとどうなるか

例えば、点を一つ増やし、2次関数を求めてみます。

結果は、下のようになります。

このように、個数を増やしたとしても、同様のやり方で求めることができることがわかりました。


今回は以上です。

サポートをしていただけたらすごく嬉しいです😄 いただけたサポートを励みに、これからもコツコツ頑張っていきます😊