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グチは聞き流していればいい

面白い新聞記事があった。

2024年2月10日 朝日新聞 
質問:愚痴をこぼしますか?
回答:はい60% いいえ40% ※回答者2638人

質問:どんなことで?(複数回答)
回答:人間関係(658人)、仕事(644人)、配偶者(485人)、健康(421人)

質問:こぼす相手に何を求める?(複数回答)
回答:何も求めない(737人)、傾聴(460人)、助言(168人)、うまく導いて欲しい(52人)、悩みを整理してほしい(46人)

詳しくは 以下を見てもらいたい(有料記事)

(be between 読者とつくる)愚痴をこぼしますか?:朝日新聞デジタル (asahi.com)

人間関係、仕事、配偶者、健康は悩むことが多く、愚痴を言いたくなりやすい。

他に悩み事になりやすい金、子供(親)は、他人には話しづらく愚痴として言われることは少ないのかもしれない。

グチは聞かなくてよい

特に面白く、そして大切なのは、愚痴を言うと答えた約1580人中、737人(47%)は相手に「何も求めない」。

そして助言して欲しいと思っているのはたったの168人(11%)である。

「グチを聞くのが嫌」という人は多い。

グチは自分の中のもやもやを外に出して他人にぶつける作業である。

そのため聞かされるほうは多少ながら嫌な思いを抱くことが多い。

特に相手のグチを真面目に聞いて、何かアドバイスや慰めを言わなくてはいけないと思っている人は疲れる。

今回のアンケートが明らかにしているように、グチを言っている人の半分は相手に何も求めていない、9割の人はアドバイスなんて欲しいと思っていない。

グチは聞く必要はない。

ただ聞いているふりをするだけで十分である。

聞くのが嫌になったら、相手が「だって」という言葉を何回いうか数えていればよい。

そう思えば人のグチに付き合う負担が減る。

診察では短くグチをいいましょう

精神科医は仕事柄 患者がグチを言う場面にあうことは多いものの、聞き流すことはあまりない。

それは聞き流すくらいなら、グチを止めて次の人の診察に移ったほうが良いからである。

なので診察では安心してグチを言ってください。

しかし長々とグチを言い続けるのはやめましょう。

医師は友達ではない、ということは忘れてはいけません。

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