薬を多めに飲むのは危険
つらいときに「楽になりたい」と薬を多めに飲む人が結構いる。
精神科や心療内科で出る薬は、通常 1週間分飲んでも死なない。
1ヶ月分でも、飲んでいる間に気持ち悪くなって吐いたり、眠くなって寝てしまったりして、全部飲むことができないことが多い。
「頑張って」全部飲んでも致死量にならないことも多く、目が覚めると自宅で尿便垂れ流しの状態だったり、病院で抑制され・腕に点滴・尿道にバルーン・喉に管が入っている状態だったりする。
薬そのものの作用・副作用としては死ぬのは難しい薬である。
しかし必ず死なないということではない。
薬で死んでしまうとき
1週間分の薬を一度に飲むことで、薬の直接的な作用で死ぬことはほとんどなくても、薬の間接的な作用で死ぬことはある。
1)薬が効いてもうろうとした状態で事故にあう(事故を起こす)
2)寝ている間に吐き、吐いたものを吸い込み気管につまらせる
3)不整脈を起こし心臓が止まる
特に1)は自分だけでなく、他人を巻き込む可能性が高く、後遺症が残ることもよくある。
「ちょっと楽になりたい」「これくらいでは死ぬはず無いしいいや」と薬を多めに飲む誘惑にかられることは多いものの、多めに飲んではいけない。
「少しでも良くしたい」「楽にしてあげたい」と思って出す薬が、結果的に死に至らしめることになるのが残念でならない。
薬を多めに飲むことで死亡した人の話
注意:少し刺激が強いので精神的に不安定な方は読まないほうが良い。
こんな状態で死んでしまう人がいるので十分に気を付けてください。
1)薬が効いてもうろうとした状態で事故にあう(事故を起こす)
20代女性
5日分の薬を服用し多量に飲酒する。
その後 ふらふらと外に出歩き、友人に泣いて電話をしている最中に防波堤から海に転落し死亡。
30代女性
3日分の眠る前の薬を服用。
止める家族を振り切り、車を運転して外出し、交通事故を起こし相手が死亡し、本人も重傷を負う。
2)寝ている間に吐き、吐いたものを吸い込み気管につまらせる
40代男性
4日分程の薬を服用し、飲酒して眠る。
数日後 死んでいるところを友人に発見される。
3)不整脈を起こし心臓が止まる
60代女性
7日分の眠る前の薬を服用し眠る。
朝 死んでいるところを家族に発見される。
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