元気で暇だと不機嫌になる かもしれない

興味深い本を読んだ。

ルポ不機嫌な老人たち 林美保子

不機嫌な老人たちを、単なる加齢に伴う脳機能低下だけではないという仮説のもと、具体的な例を挙げながら共通点や特徴を見ていく。

まったく科学的ではなく取材と自験例からの考察である。

元気で暇だと不機嫌になる

ルポ不機嫌な老人たち 

確かにと思う。

ただし元気ではない人や忙しい人でも不機嫌になる。

不機嫌で他の人に八つ当たりしたり、周りの人にとって不愉快な行動をとるような人は、「元気で暇」であることは間違いない。

そして老人の多くは暇である。

男は、1)会社で年功序列である程度の地位にあった、2)家庭を顧みないため夫婦仲はあまりよくない、3)家事は女の仕事と思っている、4)退職し張り合いのない退屈な日々、という特徴をもつと著者は述べている(私の理解)。

今 老人になっている人たちは、能力とは関係なく長く働き続けているという理由だけでそれなりの役職に就き、ある程度の給料をもらい、自分はあまり仕事をしないで部下の書類にハンコを押したりどうでもいい文句をするだけで定年まで働けていたということが良くある。

そういう人たちは、誰からも重要視されない、敬意を払われない、必要とされない、昔はできていたことができなくなっている、などの現状にただただ腹を立て、不機嫌になってしまう。

一方女は、1)ゆがんだおしゃべり好き、2)思い込みの激しさ、という特徴をもつと著者は述べている。

本来は年とともに自分の住む世界が狭くなり、他人との接点が減り、話すことが減っていく。

若いころから人のうわさ話、悪口、批判ばかり口にしていた人は、話すことが減ったにもかかわらず話し続けるため、執拗に他人を攻撃してしまうようになることがあるかもしれない。

また「思い込みの激しさ」はもともと思い込みが激しい人であった場合と、年齢とともに思い込みがさらに激しくなった場合と両方ありえる。

後者の場合は加齢に伴う脳機能低下という要素が大きくなる。

読んで2つ思った
・自分がさらに年を取って不機嫌になることが増えても、人に八つ当たりはしないでいられるように今から練習しておこう
・不機嫌でからんでくる老人とは極力かかわらないでおこう

壊滅的に会話できない奴ほど自分は会話できるって思っているから・・・

ぬこー様ちゃん@絵日記毎日18時更新  @nukosama


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