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ヘッツアー(決勝戦)

大洗の決勝戦ヘッツアーを作ります。
劇中のヘッツアーは38tに「ヘッツアー改造キット」を適用した設定ですが、
実際に38tの車体にヘッツアーの装甲を載せるのは無理(寸法が違う)
なのでヘッツアーのキットを改造することになります。
キットはタミヤ(中期型)がありますが、誘導輪の6穴を作るのが
しんどいです。アカデミー(後期型)が比較的近いです。ただしどちらも改造ポイントは多数あります。

アカデミー後期型のキット
設定画の操縦手バイザーの形状がキットと似ていません
側面が三角になるように削って似たようなフォルムにします
砲身の先端が3段になっている特殊な形状(ブリュッセル博物館のG-13仕様?)なので
キットの砲身を削って似た感じにします
防盾カバーの上部のモールドは省略されているので埋めます
リヤ回り 実車のフェンダーは外側に下がっているのですが 劇中車は水平です
ステーを削って水平に取り付けます
フェンダー下の部分には何もありません キットパーツを切り飛ばして単純な形状にします
リヤフェンダーは上面の4本のリブが最後尾にしかありません
前側は平らなので削り落とします
また、よく見るとジャッキの下にワイヤーカッターがマウントされているので
取り付け位置を変えます
後面には実車にないラインとボルトがあるので
右側の予備履帯の位置を下げ追加します
雑具箱の形状は穴開き、無しの2種類入っています 劇中車は穴無しです
車輪類の工作ですが、ここが最も大変な作です
劇中車の車輪類の特徴は図のようになっています
起動輪は実車にない8個のボルトを付けます WAVEのパーツを使います
転輪は外側のボルトが12個ですが、キットは16個なので4つ減らして位置替えします
ハブキャップのボルトも16個なので1つおきに削って8個にします
 難易度高い上に8個あるので時間がかかります こだわらない方が良いかもしれません
裏側も同じ数のボルトがありますが見えないので修正しません
誘導輪はキットに6穴パーツがついており加工の必要がありません
タミヤの場合は入っていませんので改造することになります

<改修途中段階>
・戦闘室上面のピルツは円筒でなく円柱なのでプラ棒に置換え
・ハッチの取手が実車より1ヵ所多いので余りパーツを追加
・機銃防盾は平行四辺形のような形状なので部品を削りそれらしく整形
・照準器の覆いが大きすぎるのでエッチングパーツの切れ端で自作
・後面ハッチのペリスコープはふさがっているようなのでプラ板を貼付
・前フェンダー上のジャッキ台の帯金具を追加
・キットのマフラーは後期型で形が違うのでプラ棒やランナーで自作
・牽引ロープは付属の糸で設定画に近い形に 
・支持金具が無いので真鍮線で自作

<改修完了>
・左右側面に擬装用フックを5カ所取り付け
・通信アンテナ追加
・ライトコード追加
・尾灯を修正して取り付け
・シュルツェンの先端曲げ部分を平らにし、3ピースに切り離し
・牽引ロープ取り付け金具を下部に追加
・その他不要モールドの削除

厳密には再現できていない部分もあります
天面のボルトが5角形になっている点などは難易度が高いので見送っています
ガルパン車両のCGモデリングは各所にわざわざ史実にない造形がされているのですが
いかなる理由によるものか良く解りません

アカデミーのキットについて
・部品のモールドはシャープで、合いも非常に良い。
・分割も適度で問題はない。
・組み上げに際しての注意点はほとんどありません。
・説明書はまあまあ解りやすい
・詳細な塗装図と迷彩マスキングシートが付属
  実車仕様での塗装もやりやすく工夫されています。
全体的には良いキットで初心者にもお勧めできます。

あえて難点を上げるとすれば、各部のモールドが繊細・単調すぎるので、
模型的な印象が薄くなっているような気がします。
(実車に忠実なのかもしれませんが)
華さんの華道のようにもっと力強さがほしいところです。

影色の塗装
基本色塗装
以下は完成写真です

【製作データまとめ】
《ベースキット》アカデミー  ヘッツアー後期型AM13230
《改造ポイント》
起動輪:外周にボルト8本追加
転輪:リムのリベットを16→12本に
ハブキャップのボルト16→8本に
誘導輪:6穴のパーツをチョイス
砲身:先端を3段に加工
防盾:左右に小穴 上部に突起追加
操縦手ペリスコープカバー:劇中形状に加工
砲架カバー:上部モールド削除
上部機銃防盾の形状を劇中形状に加工
上面のピルツ:穴無しに加工
上部潜望鏡:高さ下げ カバー小型化
上部横のペリスコープ:カバー取り付け穴埋め
通信アンテナ追加
側面擬装フック:モールド削除 フック新造5個
前面擬装フック:削除
ライトコード追加
前面ジャッキ台: 帯金追加 取付ボルト追加
シュルツェン:3枚に切り離し 先端を平板に加工
後部ハッチ:取っ手を一ヶ所追加
後部ペリスコープ:穴を塞ぐ
工具箱:穴無しタイプをチョイス
後部フェンダー:水平に取り付け 後端以外のリブ削除
ジャッキ:取付位置調整
ワイヤーカッター:ジャッキの下に設置
マフラー:中期型を自作
尾灯:背の高いタイプを自作
牽引ロープ:劇中形状に加工 取付金具追加
後部装甲板:右側の予備履帯の位置下げ
ボルト4本とライン追加
フェンダー下の板を削除
牽引フック掛けの形状調整
履帯調整部品を取り付けず、取付部の凹みを削除

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