EDHデッキのパワーレベルを表すのに数字を使うのをやめないか?

「パワーレベル7の反体制魔道士、ケスってどんなデッキ?」

人によってはモックス・ダイアモンドやマナクリプト、意志の力などの高額で強力なカードを惜しみなく使うけれどもデモコンタッサやブリーチフリーズなどの即死コンボは入れてないデッキを思い浮かべるかもしれない。

もしくはある人はデモコンタッサなどの強力な即死コンボは搭載しているけれども、予算の都合でモックス・ダイアモンドやマナクリプト、意志の力などの高額で強力なカードの採用を見送っているデッキを思い浮かべるかもしれない。

前者はゆるくEDHを遊んでいる卓でもゲームを壊すことなく遊べるかもしれないが、いわゆるcEDH卓でのプレイが推奨されるデッキでは無い。

後者はcEDHに寄せた戦術の選択をしているためcEDH卓でもある程度は遊べるかもしれないが、ゆるくEDHを遊んでいる卓ではデモコンタッサなどでゲームを壊しかねないため、そういった環境でプレイが推奨されるデッキではない。

人によってはもっと違った形のレベル7のケスを思い浮かべるかもしれない。

一人一人が思い浮かべるレベル7、どれも間違っていないと私は思う。

しかし同じレベル7でも目指すものが違いすぎる。

同じレベルのデッキで楽しく卓を囲むために使われる1-10レベル制って逆に楽しくない卓を生み出してしまう原因なのではないのだろうか?

この記事では1-10でパワーレベルを表すことの問題点を上げつつ、どうすれば本当の意味での同レベルで楽しく卓を囲めるようにしやすくなるかについて提案していく。

パワーレベルのスケールによる認識のズレ

現在よく使われている1-10のパワーレベルとは別に、本当の意味での強さを測る1-10、実際の強さ1-10が存在すると仮定する。

「パワーレベル3と4の強さの差」と「パワーレベル7と8の強さの差」は同じだろうか?

恐らく殆どの人は違うと答えるだろう。

ではどれぐらいの差がある?

例えば「パワーレベル3と4の強さの差」と「パワーレベル7と8の強さの差」は変わらないと考えるA氏と、

「パワーレベル3と4の強さの差」と「パワーレベル7と8の強さの差」には大きな違いがあると考えるB氏、パワーレベルのスケールに異なった認識を持つ2人がいるとする。

大げさなグラフを用意したので見てほしい。

画像1

A氏はパワーレベルと実際の強さは比例すると考え、B氏はパワーレベルと実際の強さは反比例すると考える。

この2人が自身が考えるレベル7のデッキを用意したらどうなるだろう?

画像2

両者とも自分が考えるレベル7のデッキを持ってきたが、実際の強さにはかなりの差があるのが見れる。

A氏のレベル7はB氏が想定するレベル4相当、極端な例ではあるがこれがパワーレベルの認識のズレだ。

初対面同士のEDHではこのようなズレが起こりお互いにモヤモヤするゲーム展開になりかねない。

故に私は1-10のパワーレベルを使ったデッキの表現はあまり好ましくないと考える。実際にそういった表現をなるべく避けるようにしている。

じゃあどうすればいいのか?

コミュニケーション不足によるゲームの方向性のすれ違い

1-10のパワーレベルはデッキのある程度の強さや目標をかんたんに表せるシステムだが、前述の通り問題点も大きい。

正直な話、ちゃんと均一の取れた卓を囲むためにはしっかりと話し合うしか無い。

EDHは自分を表現するフォーマットだと統率者ルール委員会の公式サイトにも書かれている。

人によってEDHで目指すものは多種多様、みんながみんなと楽しくプレイするためには、しっかりと各々がEDHにどのようなプレイ体験を求めているかをしっかりと話し合うしか無い。

例えば冒頭の前者のケスを組む人は、高水準のカードを使いつつもある程度ゆるくEDHを楽しみたいから即死コンボを採用しない感じだと思う。

後者のケスは予算的な問題はあるけれども、なるべく強いデッキで勝負を死体感じと予想される。

他にもとりあえずウィザードで固めたケスを使いたい人もいるだろうし、呪文を次々と連打していくのを目指したいケスのプレイヤーもいるだろう。

やりたい!と思ったデッキを形にできるのがEDHなので、お互いに気持ちよく遊べるように、卓を囲む前のコミュニケーションは怠らないようにするべきだと思う。

イベントを運営しているカードショップの方々も、パワーレベルの認識の違いによるモヤモヤゲームが起こっているかもしれないので、難しいかもしれないが上手に同じ方向性のプレイヤーで卓を組ませて上げてほしい。

おわり

最後まで読んでくれてありがとう!

私はタカト、4人のプレイヤーが勝つためのベストを追求するEDHを楽しむプレイヤーです。よろしくおねがいします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?