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スタートアップ採用は協業もポイント!イベント共催事例:スタートアップデイAichi


こんにちは、STATION Aiの採用支援チームです!

私たちは、愛知県で2024年10月に開業した日本最大級のオープンイノベーション拠点、STATION Aiで活動しています。STATION Aiに入居するスタートアップの皆さんのHR(採用・組織)に関するサポートを行うのが、私たち採用支援チームの主なミッションです。

その採用支援の一環として実施したのが、2023年9月30日に行われたジョブフェアイベント「Innovation Job Fair Startup Day Aichi(以下、スタートアップデイAichi)」です。このイベントは、STATION Ai、愛知県、そしてSTATION Aiに入居されているAZAPA株式会社・AZAPAエンジニアリング株式会社との共同運営で開催しました。

今回は、イベントを共催した愛知県庁 スタートアップ推進課主任・金丸 良さんとAZAPA株式会社 取締役/CFO 経営企画部部長・宮田 豊さんに、キャリアイベント共催に至った理由やイベントを通して得たメリット、今後期待することなどを伺いました。

AZAPA社、愛知県庁、STATION Aiチームメンバー

STATION Aiとは?

2024年10月、名古屋市鶴舞公園南側に開業。スタートアップ企業の創出育成やオープンイノベーションの促進を目的として、オフィススペースをはじめとした設備や様々な支援サービスを提供する施設です。
スタートアップが短期間で急成長できるよう、ネットワーキングイベントや成長支援プログラムも定期的に開催しています。

STATION Aiの詳細については、こちらのページをご覧ください。
▶ STATION Ai(Webサイト)
▶ STATION Aiの入居メリットとは?(note)


「スタートアップデイAichi2023」イベント概要

  • イベント名:Innovation Job Fair Startup Day Aichi(スタートアップデイAichi)

  • 開催日時:2023年9月30日(土)13:00~17:00

  • 場所:TKPガーデンシティPREMIUM名古屋駅前

  • イベントの目的:スタートアップと求職者や支援者のマッチング、スタートアップのPR

  • 参加企業数:17社

  • 主なプログラム内容:講演、ワークショップ、ネットワーキングセッションなど

  • 次回開催:2025年1月19日開催予定。会場は、2024年10月にグランドオープンしたオープンイノベーション拠点「STATION Ai」。詳細は後日公開いたします。

2023年9月の開催当日100名以上の方が参加されました

「スタートアップデイAichi」の目的

──「スタートアップデイAichi」はどのような目的で企画されたのですか?

金丸さん(愛知県庁):名古屋や東海地域でスタートアップに就職したい人たちを掘り起こすために、このイベントを企画しました。東京ではスタートアップの就職イベントがいろいろありますが、愛知や東海地域ではそういったイベントがあまりありません。

金丸さん(愛知県庁)

スタートアップに興味を持つ人を増やすためにも、この地域で毎年恒例のスタートアップキャリアイベントを作り、認知度を高めていこうと考えたのです。東海地域のスタートアップの存在感を高めて、東海はもちろん、全国の優秀な人材にこの地域へ来てもらえるよう、情報発信にも力を入れていきたいと思っています。

──イベントのターゲットはどのような人ですか?

金丸さん:転職を考えている方や、副業・兼業ができる社会人の方など、即戦力となる人材がメインターゲットとなっています。ただ、その層に限らずできるだけ多くの人に参加していただくことが重要です。

たくさんの方がスタートアップの面白さに触れて、その可能性を感じてもらえたら、スタートアップへの就職もきっと身近なものになると思います。

カジュアルに企業に相談できるブースも設置

愛知県庁・AZAPA株式会社・STATION Aiによるイベント共催

──AZAPA株式会社について、改めて教えてください。

宮田さん(AZAPA株式会社):AZAPA株式会社は、自動車を中心としたシステム制御技術を研究・開発し、技術提供やエンジニアリング支援を行っている会社です。STATION Aiが、開業に先だって実施していた同社運営のスタートアップ支援拠点であるの前身 であるPRE-STATION Aiでは、2022年度からメンバーとして入居させていただいています。

宮田さん(AZAPA株式会社)

──AZAPAさんは、なぜイベントを共催しようと思われたのですか?

宮田さん:当時、弊社はシリーズBのフェーズにありながらも、採用がなかなか上手くいかない状況でした。自動車業界がハードウェアからソフトウェアに転換している真っただ中で、大企業が一気に採用に動き出した影響もあって、募集が上手くいかなくなったんです。

弊社はBtoBビジネスの会社で、消費者向けの広告を打つ機会が少なく、企業としての認知度も低い状態でした。そこで、同様の課題を持つ名古屋のスタートアップ全体と一緒に、共同でキャリアイベントを実施し、東海スタートアップ全体の認知を高めようと考えたのです。

多くの企業を巻き込んでキャリアイベントを行えば、1社だけでは接点の無い層にもリーチを広げられ、自社サービスの認知度向上や新たなビジネスチャンスにも繋がる可能性が生まれます。また、他社とのネットワークや情報交換の機会にもなるだろうと考えました

──イベントの共催はどのようにして進めていったのでしょうか?

金丸さん:最初はミーティングを重ねて、AZAPAさんとお互いのやりたいことの認識をすり合わせました。その後は具体的な工程を作成してそれぞれの役割分担を決め、独立してやる部分と協力してやる部分を明確にしました。

宮田さん:私たちにとっては初めての採用イベントでしたから、採用活動やイベント運営の経験が豊富なSTATION Aiの採用支援チームの方々にもお力添えいただけて、非常にありがたかったです。

──キャリアイベントを共催して、どのようなメリットが得られましたか?

宮田さん:これまでリーチできなかった層にアプローチして、認知を広げられたのが最大のメリットですね。また、イベントで繋がりを持ったスタートアップ企業とは、採用以外の面でも協力し合えるようになりました。

1つ例を挙げると、特定の技術領域で人材が足りないときに、「スタートアップデイAichi」で繋がりを持ったスタートアップからエンジニアを派遣してもらったことがあるんです。結果的に新しいビジネスチャンスを生み出すことにもつながりましたし、企業間の関係も強固になって、共に成長していく基盤ができたように感じています。

今後の「スタートアップデイAichi」

──愛知・東海エリアでのスタートアップのキャリアイベントについて、理想的な形や目指す方向性はありますか?

金丸さん:
スタートアップの採用イベントは、単なる就職フェアとは違った形で、もっと気軽に足を運べるような雰囲気を作っていくことが理想です。堅苦しい「転職フェア」ではなく、出会いや交流を楽しみながら、自然とキャリアの可能性を広げられる場作りを目指します。

東海地域には、自動車、製造、ITなど多種多様な産業が集結しており、高い技術力を持つ企業が数多く存在しているという特徴があります。そして、この地域特性を活かした可能性ある有力なスタートアップが次々と生まれつつあります。だからこそ、この地域を優秀でユニークな人材が集まる場にしていきたい。「スタートアップデイAichi」はそのための第一歩として、地域に定着させていきたいと考えています。

──イベントを成功させ、地域に定着させるために必要なことは何だと思いますか?

宮田さん:特定の団体や企業だけが主導するのではなく、多くのスタートアップが参加して協力し合うことが必要だと思います。地域全体が一体となって取り組むことで、イベントが地域に定着していくのではないでしょうか。

金丸さん:参加企業が増えれば増えるほどネットワークが広がり、地域へのインパクトも大きくなっていきますから、やはりより多くのスタートアップ企業に参加していただく必要があります。地域のスタートアップの皆さんと力を合わせて、「スタートアップデイAichi」を東海地域にとってシンボリックな存在にしていきたいですね。

地域に根差して地域を盛り上げていくためには、行政や企業が個別に動くよりも、産官学の垣根を越えて連携していくことが大切です。「スタートアップデイAichi」はその連携の一例として、とても良い動きができたのではないかと思っています。

──今後の「スタートアップデイAichi」をはじめとしたキャリアイベントに期待することはありますか?

宮田さん:次回以降は、さらに多くのスタートアップが運営に関わり、コミュニティを共有していけるといいですね。そうすれば、愛知県内のスタートアップが一丸となって、より大きな力を持つことができるのではないかと思います。このような取り組みを通じて東海地域全体が活性化し、好循環が生まれることを期待しています。

昨年も本番前の広報として産官学の様々なプレイヤーといっしょにPRを実施

最後に

スタートアップ企業が大きく成長していくためには、資金だけでなく事業を一緒に作っていく、仲間づくりが欠かせません。しかし、認知度が高くない段階のスタートアップでは、そもそも興味を持ってくれる求職者が少なかったり、他社との競争に勝てなかったり、といった課題に直面しがちなのが現実です。

そこでポイントとなるのが他社との協業です。今回ご紹介した「スタートアップデイAichi」の事例のように、1社だけではできないことでも、複数のスタートアップや行政など、地域の主要なプレイヤーが協業することで大きなインパクトを生み出せます。他社を巻き込んでいくことで、その効果はより大きくなるでしょう。

私たちSTATION Aiの採用支援チームでは、ご入居いただいている皆さんの採用課題・組織課題を解決するためのサポートを行っています。今後は、愛知・東海エリアを中心としたスタートアップキャリアに関するコミュニティ形成をさらに強化していく予定です。

次回の「スタートアップデイAichi」は、2025年1月19日(日)に開催します。24社のスタートアップが出展をする予定です。

詳細はこちらのページにて順次公開予定です。スタートアップへの就職にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご参加ください。

また、スタートアップに関する情報やイベント、採用情報が欲しい方は、STATION Ai Talent Hubにお気軽にご登録ください。STATION Ai Talent Hubでは、スタートアップのキャリアに関するイベント-STATION Ai入居企業の求人情報などもご案内いたします。


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