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「1%でもいいから昨日より今日成長して眠りにつく」マーケティングに向き合い続けるマインドとは

「動画でビジネスに革命を」をミッションに掲げ、企業のYouTubeマーケティングを支援するSTAGEON。同社のYouTube運営事業部では、メンバー一人ひとりがそれぞれの強みを活かして、企画・撮影・分析などチャンネル運営の全業務をサポートしています。

同部のプロデューサーである河上俊弥氏は、持ち前の思考力と粘り強さで実直に仕事に向き合い、担当チャンネルを成功に導いたことで、ジョインして間もなく社内表彰されました。現在は、4人のチームをまとめる立場にあり、3つのYouTubeチャンネルの運営に携わっています。

そんな河上俊弥氏に、STAGEONに入ったきっかけや、現在の業務、クライアントと仲良くなるコツ、大切にしている考え方について聞きました。

株式会社STAGEON YouTube運営事業部  プロデューサー河上俊弥

人の感情を動かすマーケティングに挑戦したい

ーーこれまでどのようなキャリアを歩んできましたか。

河上:高校生のころは「これやりたい」という何かがあったわけではないので、高校卒業後は進学ではなくまずは社会に出ようと就職することを選択しました。高校卒業後は、「稼げそう」というイメージでとび職に就きました。建築業がやりたいわけではなかったので、とび職の傍ら、色々な経験をしようと自分で仕入れたものをネットで売ってみたり、情報発信をしてアフィリエイトに取り組んだりするようになりました。

そんな生活をしばらく続けたのですが、激務に身体が耐えられず、とび職を辞めることに。辞めた後は半年ほどアルバイトをしましたが、それ以降はニート状態でした(笑)。

ニート状態といっても、STAGEONにジョインするまでの数年は、ただ遊んでいたわけではありません。高校を卒業してから正直なところまったく勉強をしていなかったので、大学に進学して専門分野の勉強をしている同級生と比較して「自分には何もかも足りない」と焦りを感じ、独学でITやマーケティングの知識を身につけました。

その期間で1,000冊以上の本を読み、9つの資格を取得しました。多くの分野の学びに触れたことで、最終的に自分がやりたいのは文字を扱ったり文章を考えたりすることと、人の感情に向き合うことだなと気づいたのです。

それから就職活動をして、ある会社の営業職で内定をもらいました。破格の待遇でしたが、対面での営業に対する心理的な抵抗感が拭えず、「セールスよりもマーケティングが自分にはやりたいんだ」と気づき、その会社を辞退してSTAGEONの面接を受けました。

ーーSTAGEONに入ることを選んだきっかけや決め手をお聞かせください。

河上:自分で情報発信をするとき、表現次第で印象が変わる感覚があって「マーケティングって面白い」と感じていたからです。文章を書くことやコピーライティングが好きなのかもしれません。同じ言葉でも、言い回し一つで印象が大きく変わりますよね。小説の一節に感情を揺さぶられることもあるし……。僕はそんな「言葉の力」に魅力を感じるんです。

動画にまつわる仕事がしたいという強いこだわりがあった方ではないのですが、。勉強していた期間に言語哲学にも触れて、「動画や言葉といった手段は枝葉末節に過ぎず、人の感情を動かすことの本質は同じ」という自分なりの考えにたどり着きました。

STAGEONであれば、仕事を通して網羅的にマーケティングを学ぶことができ、言葉や人の感情に向き合っていけそうだと思えたのが決め手になりました。

担当クライアントと関係を築き、提案していく

ーー現在STAGEONでどのような仕事に取り組んでいますか。

河上:現在はYouTube運営事業部のプロデューサーとして4人のチームをまとめる立場にあり、3つのYouTubeチャンネルの運営に携わっています。企画や撮影といったクライアント対応から動画の分析まで、業務は幅広いです。

メインで担当しているのは、YouTubeチャンネル「八木仁平の自己理解チャンネル」です。八木仁平さんは『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』と『世界一やさしい「才能」の見つけ方』の2冊を出版している方で、独自の自己理解メソッドを提唱しています。

言葉を選ばずにいうと、八木さんはこだわりが強く、人付き合いに慎重なクライアントだと思います。でも、僕とは相性がよかったというか、お互いたくさん本を読むので、共通言語がある感じで、仕事がしやすいです。

ーー印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

河上:僕が担当になった当初、クライアントは「自己理解メソッドを論理的にわかりやすく伝えること」をチャンネルのコンセプトにしていたのですが、伸び悩んでいました。

YouTubeを見ている人のほとんどは、勉強をするために動画を見にくるというよりは、ちょっとしたすきま時間などに気楽な気持ちで動画を見ていることが多いため、動画を見始めたときに、いきなり難しそうなメソッドをロジカルに解説されても、勉強しようと思って動画を探している人以外は心が動かなかったり、途中で動画を見ることを止めてしまうでしょう。

そこで、仮説を立て、「もっと柔らかく楽しい感じにして、動画にも見やすくハイライトを入れましょう」と提案しました。また、演者として完璧でソツのない雰囲気だったのですが、「もっと素を出すというか、親しみやすいキャラクターでいきましょう」とも。

そのほか、やりたいこと探しに困っている人たちと実際に対話して解決に導いていくドキュメンタリー企画を実施するなど、一般視聴者向けの動画コンテンツを増やしていきました。

もちろん、仮説が正しいこともあれば、間違っていることもあります。思ったような結果が出なくても諦めずにPDCAを回し続け、トライアンドエラーの末にようやくバズ動画を出せました。チャンネルが突然大きく成長した瞬間は今でも忘れられません。

以前は動画の平均再生回数が2,000〜3,000回程度でしたが、そのとき初めて10万回再生を超え、登録者も劇的に増加しました。その結果、クライアントの収益にも大きく貢献できました。

共に歩み続けるのに大切なのはビジョンの共有

ーークライアントとしっかりと関係を築けたからこそ、提案を聞き入れてもらえ、それが実を結んだのですね。クライアントと仲良くなるコツはあるのですか。

河上:僕はマーケティングの実務未経験でジョインして、経験豊富な前任者からクライアントを引き継いだので、「マーケターとしてはどう頑張っても敵わない。だったら、まずはマーケティングではないところで価値提供をしていこう!」と考えました。

ひとりの人間としてクライアントと真摯に向き合うことを意識し、パートナーとして並走できる存在になれるように、僕が読んで面白かった本の話や幸福に対する考え方、マインドセットを共有するなど、僕の持っているものすべてを使って、一人の人間として信頼を得られるようになりました。

当然、具体的な施策で見解の相違が生まれることはあります。でも、「何のためにそのビジネスをやっているのか」という想いや「どんな未来を作りたいのか」というビジョンがクライアントと共有できていれば、たとえ衝突したとしても有意義なすり合わせができ、むしろパートナーとしての関係は深まるというのが僕の考えです。

ビジョンの解像度はクライアントによって異なりますが、八木さんの場合は「自己理解教育を世界中に広める」というビジョンが最初からあったので、それを大切にしています。

ーーSTAGEONに入って伸びた、成長したと感じる部分はありますか。

河上:STAGEONは、自由度高く働ける分、成果を求められる環境です。そのおかげで、主体性や責任感が身についてきたと感じています。

自分で立てた仮説が外れることは今でも多くて、そこに関してはまだまだですね。ただ、マーケティングって、うまくいくと思ってもそうならなかったり、うまくいっていても同じことをしていると視聴者に飽きられたりするので、一発必中はありえません。

自分が考えた企画がうまくいかなければ残念な気持ちになるし、焦りが出たり、クライアントにどうやって説明しようかというストレスが生まれたりするのは事実です。でも、それも含めて、楽しいなと思えるようになりました。課題が嫌じゃなくなったというか、「これを乗り越えたらもっと自分は強くなれる!」と考えられるようになったんです。

僕はいつも欠かさず筋トレと勉強をしていて、「毎日1%進化すること」をテーマにしています。たとえ一歩ずつでも、毎日進み続ければ大きく成長できると思うから、1日たりともサボりません。仕事で成果を出すのも、結局「継続」がキモではないでしょうか。

そして、「新しいことを行う勇気」も大切だと感じています。STAGEONの仕事はテストをして改善していくことが大切ですので、最初から「うまくいくだろう」という気持ちで取り組むと、失敗した時に気持ちがへこんでしまったり、新しいことに挑戦するメンタルが保てません。

一緒に仕事をしているメンバーにも「マーケティングは仮説や提案が絶対に当たるわけじゃない。頑張ったからといってうまくいくわけじゃない。否定されることもある」と伝えています。うまくいかないことも当たり前にあると腹を決めて、ポジティブに挑戦していけたら、その先に大きな成果が待っていると思っています。

すべてはテスト。やってみなければわからない

ーーこれからSTAGEONに入る人は、どのような経験ができますか。

河上:企業のYouTubeマーケティングを支援し続けてきたSTAGEONには、経験とデータに基づいた「伸ばすためのロジック」が存在します。それを実直に実践すれば、まったく成果が出ないことはありえません。

ちゃんと取り組めば、おそらく3か月から半年ほどで自分のやったことが目に見える成果に結びつく経験ができるでしょう。YouTubeチャンネルの数字は、社会からの忖度のない評価です。評価を得られることは、大きな自信に繋がります。それに伴い責任も発生しますが、早い段階からリアルな手ごたえを感じていけるのは、STAGEONならではの魅力です。

ーーどんな人だとSTAGEONで活躍できると思いますか。

河上:マーケティング、人間の脳や心理に興味がある方、価値を提供すること自体を楽しめる方、分析が得意な方、アイデアを出すのが得意な方であれば、活躍できると思います。

業務の基本的な部分を理解した後は、積極的に自分の意見を言える人のほうが重宝されるでしょう。1つのチャンネルに長く携わっていると思考が凝り固まってきてしまうので、「こういうのどうですか」と異なる視点から提案してくれたら、とてもありがたいです。

STAGEONには年功序列は一切なく、風通しのよい人間関係なので、「入ったばかりなのに自分の意見を言っていいのかな」といった心配はいりません。主体性のある方なら早い段階から活躍できると思います。

――最後に、候補者の方にメッセージをお願いします。

河上:STAGEONは価値観や才能が合っていればどなたでも楽しめる会社だと思いますが、僕個人としては、「1%でもいいから昨日より今日成長して眠りにつく」といったマインドセットのある、成長意欲の強い方と一緒に働けたら嬉しいです。

STAGEONでは、業務を通してマーケティングに関する全体的な流れを理解できるだけでなく、他のSNSやブログの本質の部分も理解できるようになります。自然と、ビジネス全般に通じる人間の心理や集客ノウハウといったスキルが身につく環境です。

僕はマーケティングは「全部テスト」だと考えており、「悩んでもやってみないとわからない」というマインドを持っています。会社選びも、それと同じではないでしょうか。必ずしも一つの会社に居続ける必要がない時代ですから、興味があるならまずはやってみて、「何か違う」と感じたとしても、それも良い経験になるはずです。

どうしようかと迷うことに時間とエネルギーを使うくらいなら、「まずやってみる」という気持ちで飛び込んでみてください。残りの人生で、今日がいちばん若い日なのですから。

<取材・執筆・編集=宿木屋>

ベンチャー通信90号〈2024年3月号〉にてSTAGEONのインタビュー記事が掲載されました!
本記事は、「ベンチャー通信Online」の業界別起業家インタビューにも掲載されておりますので、是非ご覧ください。

■動画マーケティングソリューションを提供するベンチャー企業トップの覚悟
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