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【極】今までのカツ丼の常識を全てくつがえした作り方がこちらです

調理時間:2.5時間

肉料理と言ったら、「柔らかくて、ジューシー」なものって最高じゃないですか。
でも、カツ丼で柔らかジューシーなものって聞かないですよね。

さらに、カツ丼って煮汁を使うんでせっかくのサクサクな豚カツをベチャベチャにしてしまっている料理でもあるんです。

そこで今回は、「柔らか」「ジューシー」「サクサク」。この三拍子そろったカツ丼を今までの常識をガン無視して作ってしまいました。


◎材料(3~4人前)

A.【炒めパン粉】
・パン粉:50g
・ラード:大さじ2

B.【カツ】
・豚バラスライス:300g
・塩コショウ:適量
・A.の【炒めパン粉】(パン粉を付ける前に1/4ぐらいは別の容器よけてておく)
・卵:1個
・小麦粉:適量

C.【煮汁】
・水:800cc(4カップ)
・昆布(できれば羅臼昆布):10g
・醤油(1回目):大さじ3
・みりん:大さじ3
・酒:大さじ3
・醤油(2回目):大さじ1
・玉ねぎ:大1個
・Aのカツ

D.【カツ丼】
・ごはん:150~200g
・B.を煮込んだやつ
・卵:2個
・A.の【炒めパン粉】
(肉をパン粉付けしたときのやつは使わない。あらかじめ1/4ぐらい別にとっておいたものを使う)
※三つ葉、刻み海苔、山椒などお好みで


◎作り方

①炒めパン粉を作る

フライパンに、ラード:大さじ1
を敷いて熱する
パン粉:50g
を炒める
キツネ色になるまで
1/4ぐらいは別容器に移しておく

②肉を丸める

豚バラスライス:約300g
キレイに並べて、
上から小麦粉をまぶす
で、きつくクルクルと巻いていく

③パン粉付け

小麦粉をさらに全体にまぶして、
卵:1個
に水:小さじ1ぐらいを加える
そして卵白から溶いていって、
お肉を卵にくぐらせる
そして炒めたパン粉をつけていく
パン粉を上にかけて
押し付けるようにするとうまくつく
カツの完成!
中は生なので、つまみ食いは厳禁‼

④煮汁の準備

昆布:10g
(こだわるなら、うま味の強い羅臼昆布を使おう)
水:800cc(4カップ)
醤油、みりん、酒:各大さじ3
加えて沸騰させる

⑤玉ねぎのカット

煮汁を沸騰させている間に、玉ねぎの準備。
(玉ねぎ:大1個)
頭はふつうに落として
芯は包丁を短く持って
くり抜く
側面にカツンと包丁を入れると
ツルっと剥けちゃう
あとは1cmぐらいの厚めにカット
(今回は長時間煮込んでいくんで、形が無くならないように大きめにカット)

⑥煮込む(約2時間)

煮汁が沸騰したら、カツを入れる
玉ねぎも投入
蓋をして、約2時間煮込む

⑦追い醤油&味見

追加で、醤油:大さじ1
(醤油は熱で香りが飛ぶので、後入れする)
味見をして、
濃かったら水、薄かったら醤油や塩を加えてください

⑧卵でとじる

カツを5個
玉ねぎ:好きなだけ、
煮汁もお玉半分ぐらい入れる
卵:2個を割って、
卵黄1個は別にしておく
で、卵を溶く。混ぜすぎない。
これぐらいの混ぜ具合。
最初に卵白が多いところを真ん中に垂らして、
まわりに卵黄部分を回しかけるイメージ
で蓋をして約1分(弱火もしくは火を消しても良い)

⑨盛り付け

ごはん:150~200g
最初に炒めて別容器に移しておいたパン粉を振りかける
卵でとじたカツを乗せて、
さらに炒めパン粉を掛ける
真ん中をくぼませて、
卵黄をぽちょん。
彩りと香りのために三つ葉も添える(小ネギなどでも代用可)
完成!



◎今回の調理ポイント

①炒めパン粉を作る

・炒めたパン粉をあとから振りかけることで、煮汁でベチャベチャになったカツ煮にサクサク感をよみがえらせることができる

・さらに、今回のカツ丼は揚げないので、香ばしさを出すために揚げたパン粉を肉に付けていく

・統一感を出すために、このときに炒める油は豚から取れる脂のラードを使う


②豚バラのスライスを最低2時間煮込む

・豚バラ肉は75℃以上で2時間以上煮込むと柔らかくなる(→豚バラ肉の固いコラーゲンがゼラチン質に変化するため

・そのため、普通のカツ丼でよく使われるロース肉などのコラーゲンの少ないお肉ではいくら煮込んでも柔らかくならず、固くなるだけ

・さらに、豚バラ肉は脂質が多いため柔らかくなるだけでなくジューシーな仕上がりになる

・ブロック肉ではなくスライスを使うのは、ブロック肉だと脂身と赤身の位置に偏りができてしまうため、スライスをクルクルと巻いて脂身と赤身の配置を均一にして脂っこさを感じにくくできる


③鰹昆布出汁を使わない

・普通のカツ丼では鰹昆布出汁を使うのが一般的だが、今回は豚バラ肉を長時間煮込んでいくので、豚の旨味が通常より強く効いている。なので、動物系の旨味はもうこれ以上追加せず、あとは昆布や玉ねぎなどの野菜系の旨味だけでもう十分。


④卵2個のうち、卵黄1個は別にする

卵白の比率を多くした卵液でカツをとじることによって、簡単に卵白と卵黄をキレイに分けることができ、見た目も美しく、食感や風味にコントラストつけることもできる

・半熟状態にするために、卵液を2度に分けて入れる調理法があるが、今回は卵黄1個を後乗せしていくので、1度に卵液を加えてしまっても半熟のような仕上がりになる


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