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カレーでいい

今日の夕飯は、夫が「カレーでいい」と言ったので、カレーである。
夫が「カレーでいい」と言うとき、私は、たいてい、「カレーが食べたいの?」と聞き返すことにしている。あんまり、「でいい」という言い方は、私的にはよろしくない。なんか妥協しているみたいで。
でも、よくよく聞いてみると、それは、夫にしてみれば、「優しさ」なのだ。「毎日、献立考えて、毎日、違うもの作るの、大変だろ。カレーなら慣れてるし、材料もあるし、ちょうどカレールーもあるじゃん。カレー好きだし。だから、今日はカレーでいいよ。」ということなのだ。
私にしてみれば、カレーは最後の手段だ。年金暮らしの夫は、私がパートで遅番で働く日は夕食を作ってくれる。夫の料理のレパートリーはそんなに多くない。チャーハン、ギョーザ、焼きそば、そしてカレー。みたいな感じだから、私としては、カレーは夫が夕食を作る日のために残しておきたいのだ。
なんかこうやって書いてくると、おお、美しき夫婦愛!?(自分で言ってりゃ世話ないよ)なのだが、私も、根が怠け者なため、夫の言う通りに、カレーにした方が自分もラク、ということで今日はカレーを作っている。

さっき、ふと、冷蔵庫の側面に貼ってある、いろんなカレーの応用篇のレシピを見つけた。地中海カレー、完熟トマトとなすのカレー、きのこたっぷりのカレー…そうか、そうだよ、ただカレールーの箱に書いてある通りに作るから、何か、カレーを作ることに「ひけめ」を感じるんだ。いろいろ応用篇のカレーを作ればいいじゃない!
今度「カレーでいい」日が来たら、どんなカレーを作ろうかな。ひとつ、楽しみができた。

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