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え??希海…??
しまった…つい長く見すぎてしまった。
彼女はとっさに傍にあった大きな岩の後ろに身を隠した。
心臓がドキドキする。手も震えてきた。隠れる必要なんてない、隠れなくてもいい、、でもどうしてかあの子から私が見えないようにと願う。
あのこは本当に希海だ。笑うと八重歯が覗かせて、チャーミングなあの子。彼女がいるだけでクラスの空気をパッと変える太陽みたいな女の子。
あの小さなインコは彼女が飼っている子なのかな、。

…よし20秒数えて立ち上がらなきゃ。


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