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ド新規スト担が、ついに自担と対面した話。

「日本って四季なくなったんだっけ?」って思うくらい昼夜問わず猛暑が続いていた日々も、気付いたらタオルケットに包まりながら肌寒さで目が覚めるようになってきた9月の終わり。

今この文章を書いている私は、「高校時代のジャージを部屋着として身に纏い、ヘアバンドで髪を全上げし、分厚いレンズの眼鏡をかけた完全オフモード状態でだらける」という日本各地で発生している(と信じたい)ありふれたOLの休日を過ごしている。

しかし、いつも通りの休日を過ごしていても、今の私は先週までの私とはひと味もふた味も違う。
もう本当に、ぜんっっっっっっっっっっっっぜん違う。

先週までの私は、「最近SixTONESに沼った普通のOL」だった。

それがどうだろう。
数日前から私は、「最近SixTONESに沼った普通のOL(ビートルジュース観劇済み)」になった。

そう、数ヶ月前のジャにのコラボをきっかけにteam SixTONESおよびジェシー担になった私は、ついに生のジェシーを知ってしまったのだ。

「最近SixTONESに沼った普通のOL(ビートルジュース観劇済み)」
この()内が有るのと無いのとでは、見えている世界が180度違う。
もう生のジェシーを知らなかったあの頃の私には戻れない、という現実が少し怖いくらいに。


ジェシー主演のブロードウェイ・ミュージカル「ビートルジュース」が、8月〜9月にかけて行われている。
今日も、大阪の松竹座で絶賛公演中だ。

そして、東京・愛知に続き最後の上演場所となるその松竹座で、私はビートルジュースを観ることができた。

観劇できるようになるまでの話は、正直、短編小説一本分になるくらいには波乱万丈だった。
ただ、それを書き始めると、いつまで経っても本題に辿り着けない松村北斗のフリートーク並の文量になってしまうので、今回は割愛する。(松村さんは話が長くてもトーク力があるから面白いけどね!!!)

ハイライトとして一つ出来事を記録するなら、予期せぬ延泊で急遽取った激安宿が、外国人観光客しかいない学生寮みたいな部屋で一周回って面白かったこと。(個室のシャワールームに入ってたら、隣のブースから「男性…?」みたいな声が聞こえたけど、あれは声の低い女性ですよね、そうですよね…?)

それ以外にも本当に前途多難すぎて、ビートルジュースの台詞を借りるならまさに「感情のジェットコースター」状態で既に疲労困憊だったが、何とか無事松竹座に辿り着いた。(あまりにも松竹座までの道のりが長すぎて、入場するとき謎の感動で若干泣いたのはここだけの話。)

そして、私はついに初めて生のジェシーと対面した。

もしかしたら、これから観劇する方が何かの間違いでこのnoteに辿り着いてしまった可能性もあるので内容の詳細を綴ることは控えるが。

「ジェシーじゃなきゃあり得ないミュージカル」と言った演出の福田雄一さんと夜通し語り合いたいくらい、完全にビートルジュースの虜になってしまった。


個人的には、舞台というものすら初めてで、まず「生」の迫力に圧倒された。

どのキャストに対しても「本当に今歌ってる?後ろから声当ててない?」と思ってしまうほど、舞台の上を歩き回ったり踊ったりしながらでも全くブレない歌声、アドリブ満載のセリフの掛け合いにもバッチリ合わせてくる迫力満点の生演奏オーケストラ、ド派手なメイクをしていても分かるくらいコロコロ変わるキャストの表情。

映画やドラマとはまた違った魅力を全身で浴び、開始早々すっかり舞台の魅力にハマってしまった。

そんな中、何よりも衝撃的だったのはやっぱりジェシーの存在感だ。

もちろん、私がSixTONESのファンであることが大いに影響しているのは前提としてある。

でも、福田さんがおっしゃるようにこのビートルジュースはジェシーでしか成り立たないと思う。

ジェシー演じるビートルジュースの第一声を聴いたとき、本当に私の知っている「SixTONESのジェシー」から発せられている声なのか信じられなかった。

普段SixTONESで歌っているときも曲調によって声を使い分けていることは知っていたし、YouTubeやラジオでもテンションによって変わる声色を耳にしている。

でも、私が聴いたビートルジュースの声は、今までに聴いたどのジェシーの声とも違う、「ビートルジュースのための声」だった。

悪魔のようなデスボイス調の声で歌ったかと思えば、英国紳士を思わせるスマートな声、ビートルジュースの代名詞である「キモおじ」を成立させる踏み潰された蛙のような声etc.

目まぐるしく変わるそのどれもが、私は初めて聴く声だった。

原作のビートルジュースは「キモおじ(キモいおじさん)」キャラなのだそうだが、正直ジェシーはキモおじと呼ぶにはスタイルが良すぎるので、観る前は本当にキモおじに見えるのだろうかと思っていたのだが。

その声を聴いた瞬間に「なんかキモ…!」と感じている私がいた。

確かに目の前にいるのは「キモい」や「おじさん」といったイメージとはかけ離れたスタイルの良すぎる男性なのだが、声や動きが絶妙に気持ち悪い。
小さい子が街中で遭遇したら、「見ちゃいけません…!」ってお母さんに言われるくらいにはキモい。

まさか自担にそんな感情を抱く日が来るとは思わなかったが、それほどまでにジェシーは完璧な「ビートルジュース」だった。


一緒に入った子とも話していたのだが、ジェシーを見ていると、ミッキーを見ているときと同じ気持ちになる。

「ミッキー」「ジェシー」という存在を完璧に全うするアイドルとしてのプロ感、周りを巻き込んで笑顔にしてしまう力、そして何よりも「彼についていけば大丈夫だろう」と思わせてくれる圧倒的センター感。

なんでもできそう、な彼は、 なんでもできるまでがんばる人。

eclat 2023.9月号

「ジェシーは意外と緊張しいだよね」といった発言をメンバーやジェシー自身がしているのを耳にしたことがあるが、その緊張を乗り越え「やっぱジェシーは凄えな」と思わせてしまう彼は、どれだけ見えない努力をしているのだろう。

誰よりも明るく壁がないように見えて、実は繊細で誰よりも冷静な側面も持っているようだが、きっとファンがそちら側を見ることは殆どできないと思う。

でも私は、私が知っているアイドルの中で一番「アイドル」を全うしているジェシーが大好きだ。

ジェシーという存在の全てを知ることができなくても、彼が見せたい「アイドルのジェシー」を見られることが何よりも幸せだと、今回生のジェシーを見て改めて思った。


そして、贔屓目なしでもやっぱりジェシーは舞台向きの人だと思うので、これからどんどん進出してほしい。

Twitter、あ、Xの感想でもよく見かけるが、アラジンのジーニーとか絶対ピッタリ。是非お願いします。(でもそうすると、青塗り確定でまた顔面が拝めなくなってしまうので、早くライブの爆イケジェシーさんも見たいな〜)

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