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高熱に浮かされながら支離滅裂なうわごとを唱えていた。ひどい頭痛のせいで思考が強制的にシャットアウトされる。途切れていく
それらは浮遊感と同居していて、ほんとうに体があるのかどうかもわからなかった。体なんてなかったのかもしれない。わたしは布団だったし、毛布だった。幽霊だったかもしれないし、部屋そのものかもしれなかった

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