経営者の副業の問題点と克服方法

過去メンバーは残業代を稼いでいたが、これからは副業で稼ぐ時代。今の企業は、リスクを取って副業を認めるしかないだろう。というのは、副業を認めなくても、やる人間はいる。
認めた上で、どうすべきかを考えて方がプラスだからだ。

1)従業員側
従業員側は、効率的な本業の働き方を実践すべき。その理由は、これから解雇制限規制は緩やかになる。とすれば雇用主から信用されるようにする必要がある。
規則ではなく、人として信頼できる関係を築く。
これからは掛け算、複利の考え方を取り入れて、働く。歩合制が普通になる。時間制では対応できない問題が沢山出てくる。利益をメンバーが出している限りで、そのメンバーは有用と判断される。シナジーを出す副業以外手を出すと、両方とも失う可能性がある。
健康第一であるべき。副業で病気になったとしても、本業にとっては関係ないと主張されて、敵対的な関係になるだけだ。

2)経営者側
経営者側は、あらゆる仕事のアクセスは、記録するのが通常であり、もし変なアクセスをした場合、容赦なく連絡すべきだ。
オープンに副業の届け出制にすることで、何が起こっているのかを把握すべきだろう。疲れた体で、オフィスに来られても困る。体調が悪いと判断したら帰るべきことを主張すべきだ。この点は、センシングにより、不慮な事故を防ぐ必要がある。

健康経営とは、経営者が従業員に健康を期待するだけでは難しい。健康の重要性を理解させることが肝要である。日々の測定はそのために不可欠になろう。例えば38度を超える場合、不完全な履行を主張して帰らせることは合理的な範囲であろう。

必要ないことをやり始めたら、帰るように主張すべき。つまり、フルタイムから時短その他の多様な働き方を認めるべきなのだ。今までの派遣、その他の非正規型が普通になる(これをプロジェクト型という)。リモートワーク、その他の今まで認めにくい働き方も認めること。そのために情報機器を揃えておく必要がある。過去の個人が企業にあわせて働く形から、個人の働き方にあわせて企業が変えていくことになるだろう。
守秘義務、競業避止義務などをルーズにしていくわけにはいかないので、この辺りをコントロールしようとするだろう。しかし、一番大切な企業の守り方は迅速な意思決定と実行だ。たとえ秘密を守らなかったもしても、敵以上の速さでアクションを起こし(実験その他を早める)、かつ、刑事事件民事事件で始末をつけることで、裏切り者については対応することができるだろう。これからの時代はスピードが何よりも重視される。デジタル化を加速しない企業は、かなり厳しい時代になるだろう。情報は、早い段階で出回り、勝負は早くやるか、やらないかだけになる。

スピードのない会社は淘汰されることだけは間違いない。
これによって恩恵を受けやすいのは、ベンチャーだ。ベンチャーは、週末を狙って働いてもらうことになるだろう。どんどん営業部隊を構築するだろう。
今、SaaSを考える場合、副業時代のアプローチでサービスを考えると良い。
学生さんもこれからは副業に参入するだろう。若い人も優秀な人材が沢山いる。
今からは、経営者は全てはシステム思考で考えなければならない。人がいることよりも、人がいなくなることを前提に、仕事を回さなければならない。
オープンかつ引き継ぎ容易な状況を作り上げる。経営者自体が情報技術に詳しくないと、対応できない時代になってきた。

3)副業の効果(自省する効果)

副業の効果は、思考の幅を広げて、自分はこれだけではないという現実を見つけ出すことであろう。

副業を促進するには、時短と在宅勤務をセットで認めた方が効率的だろう。場合によっては、在宅のみにしてしまうことで、副業を充実させるオプションも可能だ。

追い出し部屋にいれて精神的に追い詰める手法は時代遅れだ。恨みをかうだけではない。その時間を別の仕事に使えると、自信につながる。

20代、30代、40代、50代で働き方は全く異なる。

様々な手法を駆使して、職場の雰囲気を変えていくことが必要だ。例えば、1か月在宅のみにすることで、その余のものが職場を一新してしまうことも可能だ。在宅の人間は、その流れにキャッチアップをするために全力を作ることになる。もしそれが可能ではない場合、副業を見つけ出し、自分なりの出口を見つけ出すことも大事だ。

例えば、部長になる前に3か月の休暇をとることでどのような効果が発生するか。それは、自省をし、自分の使命を理解すること。そしてもし自分に合わないと気づいた場合、転職することもできる。

副業は、いままでルールメイクした事項を否定し、新たな働き方をそれぞれが見出すことになるだろう。



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角田進二 sumida shinji
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