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ESG、SDGsと儲ける法務 儲ける法務その8
ESG要素を含む中長期的な持続可能性(サステナビリティ)について
ガバナンスとESGは親和性がある。
その結果、経営指針の透明化とともに、ESGの要求も厳しくなる。非数字的な価値への配慮をどの程度するかによって、金融市場に価値を与えようとする試みと見て良い。
過去は、機能ということで如何にキャッシュカウになるかが重要であった。しかし、倫理なき企業は淘汰されることになる。
過去は、カドミウム、その他水銀など配慮なく廃棄していた企業などが嫌悪され、今は将来に対して投資しない企業は徐々に忌避される。
CSRから追ってきた人間としては、綺麗事とその裏を見てきたので、見守っていたが(平たくいうと距離を取る)、将来的なリーガルリスク(潜在的負債)と考え、それにベッドするか投資家が考えていく仕組みと思うことにしている。
金融市場がポジショニングをとることで、マスメディアも徐々に歩調を合わせて、嫌悪する形になってくる。まさに法的合意の形成に使われることになるだろう。
SDGsは、若い人にとって親和性のある話題であり、過去の人間よりも関心を持っている。機能から意味価値に変化するSDGsは、若い人にもフィットした考えで、次世代の価値観を育てる行為ともいえる。
トヨタはカローラレクサス以降、車離れをする若者たちを惹きつける、なにか(動詞のサービス)を持つ必要があり、自ら行為制約を持とうとしているのかもしれない。
今のトヨタの中間層とトップ層の戸惑いを感じながら、豊田章男さんの偉大さに気づき始めた。リーダーシップが中の人に届くか、気になりますね。そのためのSDGsによるPR、カルチャー作りになる可能性がある。
欧州は、欧州議会によって常にロングランでそうしたカルチャーを作り、PRに努めてきた。
人に影響を与えるのは、大義、情、利益であり、ESGと金融の結びつきは利益につながり、メディア及び若者の結びつきは情に転嫁し、そして、大義はやがて法という形でESG投資をしてきたものに換価の時期を訪れさせる可能性がある。
まさに、排気ガス規制は、過去において競争力を変化させるものになり、日本の企業に優位に働くものであった。この点、ESG投資は、サステイナブルである限り、将来投資につながる可能性もある。
問題は、その事を理解して、投資をできる上層がいるか否かになりそうだ。
そして、空気感を作ることがなければ、利益を換価する機会を喪失する。その意味で、誰を味方につけて、どのように法制度化するまで長い目線で考える必要があり、その法制度化は日本から始める必要はなく、欧州から始めた方が良い場合もあることは間違いないであろう。
サーキュラーエコノミーは、捨てるべきものを美容という形で再利用するもの。捨てるものこそが、光り輝く時代になりつつある。
スキ、その他の行為は、元気玉として有効利用させていただきます。皆様のお力を少しでも世の中の改善に使わせていただきます。