オバマ選挙本を読んだら、程よくマーケティング、PR、戦略法務でも使えそうなのでまとめてみた

コミュニケーションは、言語的、非言語的なきっかけとして、納得共感してもらい、相手に動いてもらうもの。それをどうするかを、以下の本を使用してまとめてみる。そのうえで、将来に対する自分の考えを記載する。

1.価値観分析(潜在意識調査)により無党派層を知る。

一般有権者が日々どのようなメッセージを受けているか。テレビ、ラジオその他のメディアの動きを知る。

パルス・ライン分析

好きか、嫌いかを100のうちどの程度かを30人くらいで調査をする。50問くらいが通常。基本的な属性調査、政党、候補者への支持、関心の有無、簡単な価値観調査などがデータ化される。

その後、映像で、候補者の講演、テレビ討論を見せて、いく。好きか嫌いかのダイヤルを回してもらう。モニター室でこのような動向がみえるようになっている。

フォーカス・グループセッション

データに基づき、視界が誘導し、被験者が抱く潜在的意識を探る。

その他のABテスト

ABテストにより、なんとなく社会的な課題を意識させる広告宣伝モデルはどれかを探る。インサイトを探る。例として、アメリカ国民として誇りはあるが、自信を喪失している→change

これにより、基本メッセージを決める。

2.事象を意図あるメディアに変える。

アクシデント・ファクトをメッセージ性のあるものに変えていく。例としてはボストンティーパーティ事件。

相手のメッセージ性主張を裏返しに印象付けてしまう。

3.24時間寝ない事務局

攻撃(相手よりポジションをよくする)と迎撃(無効化)を常に考える。改善を常にする。PRスタッフ、スピーチライターは大事。

4.その他の戦略

①弱みを強みに変える土俵設定(二元論と逆説論)

社会のニーズを理解する。

誰かに語らせる。

何が弱みなのかを認知する。そこから、強みに転換する。

②コミュニティづくり

共感できる希望のワンフレーズを設定する。

誰かに語らせる。

草の根を意識した取り組み(UGC)

貢献をイベント化する。

敵を作ることで、盛り上げを作る。

ノウハウをシェアし、拡散する。

③コミュニケーションレバレッジをきかせる

インフルエンサーの活用。

演技と映像の力を借りる。

プロファイリングにより個別化したメッセージを送信していく(インターネット)

5.これらを増幅していったのが、ケンブリッジ・アナリティカであろう。

この辺、少し詳しいのが、これかもしれません。

心理学的属性:人々の性格によってセグメンテーションを行う手段を採用

①オンラインアプリを通じてフェイスブック利用者に性格テストを受けてもらい、270,000件以上の結果へのアクセス権を同社に販売

②フェイスブック上の行動から、性格的なプロフィールを逆にたどる方法を見つけた。

③プロフィールをターゲティング広告に使用

④個人個人に対して誂えられた広告

6.さらにこれからはどうなるか。

5G、IoT、AR/VRなどで人の行動様式はよりリアルタイムで読み込めることができる。あらゆる行動様式と、何らかの媒体はタグが組まれることで、消費者・投票権者行動の読みが深くなるだろう。

誰かに語らせることは大事で、インフルエンサーもどちらかといえばマイクロインフルエンサーから、始まるだろう。

動画はいまだにそして、より影響力のあるメディアになるだろう。

プラットフォームは、容易に拡散させることはない。よって、独自のメディアか、政治宣伝が多いプラットフォームへ政治などが流れ込むだろう。

グーグル(集中型)→fb(受容型)→wechatやlineなどの若干クローズドのプラットフォームが好きな層が増えてくるかもしれない。安心できるtwitter鍵アカウントが出てくるかもしれない。

社会的認知を欲求する層はそうはいかない。tiktokその他のプラットフォームを多用し、どれが効果的かを見極めてくる。それぞれの専門家を結集させて、行動を起こさせる形になるだろう。

価値分析は、より洗練されたものになり、かつ、データを収集可能なものにするだろう。

まさに、マーケティング・PRと選挙の活動は軸を一つにする流れが出てくるかもしれない。選挙が、最先端の場所に変わる可能性がある。

リアルが大事なるので、アクシデント・インシデントをメッセージに変えていく手法はより増幅されるだろう。

一つ一つの問題を一括で解決することは不可能なので、おそらく複数のシステムを導入して投票権者の心の動きを読み、それに突き刺さるメディアを差し込んでいくことになるだろう。

例えば、歩き方、その他で分析をリアルで行い、それに対応した映像を目の前に流すことなど十分考えられる。色々な政権の関連情報を置いておけば、何を見るかなど特定することはリアルに可能なので、モニターに印象付けることは容易だろう。

こういうものも多用されるだろう。



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