「では」
ビジネス上で相手を説得する場合に使う手法と、自分が目の前の相手と本当にしたい議論で使う考え方が決定的に違うと気づいた。
ビジネスの場では、私が主語でなく権威やデータやお客様を主語として話す。
「〇〇ではこういう研究結果が出ています」
「こちらのデータが示すとおり...」
「お客様がまず望まれていることは...」
相手を説得する根拠を提示しなければ、GOの判断は出ない。至極当たり前のことだとは思う。
しかし、自分が本当にしたいのは「私」が主語の話。目の前の人間が何を考えているかを知りたいし、話したい。
「〇〇についてどう思いますか?」
「〇〇ってそもそも何だと思いますか?」
と投げかけた時に、
「それは⬜︎⬜︎ではこういう考え方をしていて...」
「△△さんはこう話していて...」
とのみ答えがあると、違うんだ、あなたの知識を知りたいんじゃなくて、あなた自身の考えを知りたいんだという思いが強くなる。
「では」で終わってしまう議論が、さみしい。
だから、「では」を超えた議論に出会えた時、とってもうれしくなる。
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