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<まっしー運命学研究所>理想世界9

前回の続きです。

「これは絶対良い物だと紹介しても、受け方は人による。
誰かにとっての好きな物も、誰かにとっては嫌いな物であったりする。
食べ物でも趣味でも、生き方や性格もそういうことはある。

世に起こっている論争の根っこは、自分の取り分や縄張り争いのようなもの。

本当に争って迄取り合わなければならぬ程に、この世には幸福の源が足りておらぬかという話。

全くそんなことは無い。

勝手に勘違いをし、幸福条件を決め付け取り合っておるだけで、恵まれた環境があったから現代迄人類が続いて来たこと。
それに今の科学とやらはまるで魔法のようじゃ。

このような好条件を活かすも殺すも人次第。
おぬしの身の回りの人間もちらほら気付き始めておるようじゃの。
これから一気に加速すると見て良い。」

「そうですね、気付いたもののどうしようもないからと、流れに合わせるという人もいます。」

「覚者の多くが陥ってる特有の失望を超えねば教えることも出来ず右往左往するだけだからな。
今はその為の期間じゃ。
価値観が崩壊する時、その先がなければ必然的に物事は進まぬ。」

「はい。
そこで、人間の持つ神秘的な力が大事かと。
これが常態化することで、神秘でも何でもなく一般化すると思っています。」

「胡散臭い話じゃがな、天国に生きていることを人は忘れ過ぎた。
これから話すことは想像の世界、いや、妄想で結構じゃ。

目の前には地獄の荒れ果てた地。
そこに花や木、作物を植え地獄に楽園を作ってしまう。

想像は無限。
あり得ない話など一切ない。

地獄と楽園の対比がより一層美しく感じさせ、感銘を受けた者らも後続し、瞬く間に楽園が広がって行く。

全てが天国の一部で、人にはそういう力が在る。
この世を天国にするも地獄にするもその人次第。

そういった認識や人に在る神がかった力を使わせて貰おうという意図がその想像世界を現実化させる。

地獄に目が向いてしまうは刷り込みで、そちらばかりを見る訓練を受けている為なだけじゃ。

天国の方が良かろう。」

「そこに来てその神秘の力とやらでお金を生み出せるのか?とか直ぐ生活を急転させることが出来るのか?となりますが、そういった物質論で考える世界の話では無いのですよね。

むしろ物に縛られるから離れます。

心を大事にする人程に現社では無意識に落ちぶれていきます。
物を大事にする人は裕福になる世の中ですね。

自他問わず誰かの心を踏みにじってまで物に執着出来る者が正義となってしまう程に偏っています。

そこに違和感を感じられる人は貴重でありながらも苦しむのが現社。

では裕福で周りから羨ましがられる様な人は皆、物質論で考えていないのかとなりますが、そういう満たされてる人達は無意識を理解しているかしていないかでもなく、裕福であることに後ろめたさが無いわけで、内面の自分が解放されているのかと思います。

これは先天的、後天的問わず価値観が現代社会に偶々かみ合っているだけに過ぎず、物やお金が無くなった途端、人が変わってしまうなんてことになるでしょうね。」

「そうじゃな。
今は金品という人参をぶら下げられそれを追い続ける競争がくだらないと思う者程、はみ出して行く。

賭け事や物欲に溺れているわけでもないのに金品に苦しむ者は、現世に起こることと無意識に求めていることの差を理解し、自らの可能性がいかに高く秘められたものであることに気付くべきじゃな。

そういった者ははっきりと意識世界が見える程人生が化ける。

つまり悟りの世界。

また、無意識な探しものが在るからこそ、その人生。

金品や欲になびかず世の脅しに屈することなく生きた奇跡の様な者達には、その証として、えも言われぬ程の喜びの世界を先に体験することになるであろう。

来るぞ、弥勒の世が。」

                 …続く

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