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Girles

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女の子はいつでも
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#エッセー

ラブレター part1

小学校1年生から現在に至るまで、僕と彼女は唯一無二の親友だ。22年間、彼女は僕にとってかけがえのない存在である。楽しい思い出がほとんどだが、もちろん喧嘩もしたし、口もきかなかった時期だってある。でも互いに求めあってしまう。おそらく愛という気持ちを教えてくれたのは、人生において彼女だろう。 僕たちの関係を、人はみんな不思議がる。なぜ付き合わないの?一度も好きになったことはない?と。 答えはイエスでノーだ。おそらく僕たちは本当の意味でソウルメイトだ。魂のレベルで繋がっている。

わたしを束ねないで

去年の冬に双子を産んだ幼馴染がいる。男の子一人、女の子一人。二年近い不妊治療、体外受精の末にやっと授かった子宝だ。 彼女はもともと、すごく胆が座っていてサバサバした人だから、着床しては流産を繰り返す日々の中で、一度しか弱音を吐かなかった。 すごくよく晴れた九月の日に、彼女に海に連れて行って欲しいと言われた。旦那には頼めないからと。あー、さすがにキツそうだなと僕は二つ返事で車を出してドライブへ出かけた。 海へ着いても何もせずに、僕ら二人はバスタオルを浜辺に敷いてダラダラと