【MLB】TDLトレード候補、ロッキーズ編
noteの活用法に迷っていましたが、よく考えたら動画ではスクリプト作成から始まっているのでコピペ掲載しようと思います。テキストで読みたい方はこちらも是非。以下スクリプトです。
どうもMLBトレード日記です。
7月末のデッドラインを前にトレード候補となる選手をチーム単位で挙げたいと思います。
今回はコロラドロッキーズです。
まだまだ再建は長そうです。
3年前に7年1億8200万ドルで獲得したクリスブライアントを活かしたチーム編成はもはや絶望的のように見えます。
彼の契約期間が残り3年を切るくらいになった頃に損切りDFAしないと枠が足りないというくらいが再建のメドでしょうか。
まだ遠そうです。
現状勝率はワーストのホワイトソックスに次ぎ、マーリンズと僅差で争っているところです。
今年もデッドラインでは売り手確実でしょう。
2023年のデッドラインはピアースジョンソン、CJクロン、ランドールグリチャック、ブラッドハンドと控えめな面々の放出にとどまりましたが、
今年はもう少しビッグネームが揃うので、見返りは楽しみですね。
トレード候補を挙げていきます。
まず、1人目はカルクアントリルです。
2026年までコントロールできるので保有期間は1年半になります。
パドレスのトッププロスペクトとして若いころから将来を期待され、2020年にマイククレビンジャー獲得のトレードでガーディアンズに移籍。
ガーディアンズでは2021年から2022年にかけて先発ローテに定着し安定した成績を残しました。
2023年に不調だったことや、サラリーが重くなってきたことでガーディアンズをDFAされ、昨年オフにトレードでロッキーズに加入しています。
今季はクアーズフィールドを本拠地にしながら防御率4点台と健闘しています。
特にスプリッターでゴロ、弱い打球を打たせることでソリッドな成績に繋がっているように見えます。
ホームとビジターでそれほど成績に差があるわけではないので、山を下りたら好成績という期待はそれほど大きくは無いにしても
無難にローテ下位を守る程度の成績は残せそうです。
想定される見返りは、これまでに上げてきた保有期間1.5年の選手には劣ると思われます。
ここ2年の成績が悪すぎるので、昨年のランスリン程度でしょうか。
リンのケースはジョーケリーを含んでメインが傘下9位だったので、クアントリル単体では傘下20位以内がターゲットではないでしょうか。
2番目はオースティンゴンバーです。
ファストボールは90マイル前後ながらスライダー、チェンジアップ、カーブを駆使して打ち取る技巧派左腕です。
あまり三振は獲れない半面、ヨ四球率は低い投手です。
クアーズフィールド以外ではいい投手かと思いきや、通算だとホームとビジターでそれほどの成績の差はありません。
それどころか、2023年を除くと、概ねクアーズの方が好成績でコロラド特化型の投手に見えます。
山を下りた後はある程度投球スタイルなり、球質なりをかえてタイラーアンダーソンやライアンヤーブロー型の投手を目指せればと言ったところでしょうか。
巧くいかなければパトリックコービンのようになってしまいそうな気がしますね。
つまり、今とあまり変わりません。
移籍後のパフォーマンスが未知数である点を考慮すると、クアントリルよりも見返りは少ないと予想します。
ローテの2人は、ヘルマンマルケスの復帰もあったので、少し早いタイミングで放出される可能性もありそうです。
3番目はエリアスディアスです。
2021年のオフに3年契約でエクステンションし、今年が最終年になります。
去年までは3年前に売っておけばよかったのではないかと思わせる成績でしたが、今年はキャリアハイを更新する勢いです。
期待ダブルオービーエーは低いものの、ダブルアールシープラスはリーグ平均レベルと及第点です。
守備面でもフレーミングの改善が顕著でトレードバリューは3年前よりも確実に上がっていると思います。
想定見返りは2018年デッドラインのマーティンマルドナード位を想定してもよさそうです。
傘下20位以内くらいですが、当時マルドナードを放出したエンゼルスはパトリックサンドバルを獲得しています。
4番目は同じく捕手のジェイコブスターリングスです。
2021年オフにマーリンズにトレードで加入後は打撃が振るいませんでしたが、クアーズで復活しました。
今季はダブルアールシープラス110と捕手としては十分すぎる成績で期待ダブルオービーエーも100打席以上のシーズンではキャリア最高です。
左右で成績差が大きく、ダブルアールシープラスは左投手相手には188に対して、右投手相手には68と左投手特化型です。
むしろ、控え捕手のアップグレードを目指すのであれば、スターリングスの方がエリアスよりも有用かもしれません。
特に相手の先発が左投手の日に起用して、主力捕手の休養日に充てるという手法はかなり機能しそうです。
通算ダブルアールシープラスでも左投手相手に97、右投手相手に74とダイブ差があるので、今後も左投手専用ひかえ捕手兼代打として生き残れそうですね。
オフの話にはなりますが、コンテンダーが少額の複数年契約で確保したら案外美味しい思いができそうです。
ただ、やはり控え起用が前提なので想定見返りは、ディアスよりはやや落ちて傘下30位以内のプロスペクト1人を含む1から2人程度だと思います。
ロッキーズは既に捕手プロスペクトのドリューロモがトリプルAで安定した成績を残しており準備万端です。
2020年ドラフト全体35位のロッキーズ傘下屈指のプロスペクトの活躍が楽しみです。
5番目はジャレンビークスです。
2023年までタンパベイレイズでリリーフを務めていましたが、昨年不調でウェーバーに出されたところをロッキーズに拾われました。
2024年は一番の武器のチェンジアップの投球割合が減ってファストボール中心の配球になったこともあってか、そこそこの成績を残しています。
とはいえ、昨年も今年も期待防御率は3.60前後なので元々そのくらいは計算できる投手というところでしょうか。
レンタルリリーバーなので例年の相場通り、想定見返りは傘下トップ30以内の選手1人を含む1から2人と見ます。
6番目はブレンダンロジャース。
かつては将来を嘱望されたショートのトッププロスペクトでしたが、同時期ですとパドレスのトッププロスペクトであったルイスウリアスと同様に
ガッカリなキャリアのままFAが近づきつつあります。
保有期間は1.5年です。
MLB昇格後はほとんどセカンドを守っており、今年もセカンドしか守っていません。
セカンドの守備はいいので、控えとしては使えるかもしれません。
しかし、ここ3年はセカンド以外守っていない点が懸念点です。
元々ショートのプロスペクトだったわけですから、セカンド以外も守らせてユーティリティー的に起用しておけばトレードバリューはもっと上がったと思うのですが。
この当たりもロッキーズの下手なところかなという印象を抱かざるをえません。
躓いたショートプロスペクトはユーティリティーにしておけば、戦力的に便利な上にトレードバリューも上がると考えないのでしょうか。
以上、まとめると以下の通りです。
レンタルというよりは2025年シーズンもコントロールできる選手が主ですが、チーム状況を考慮すれば1年半の選手は可能な限り放出すべきでしょう。
ロッキーズと言えばデッドラインでの謎行動が近年話題になっていると思います。
2022年デッドラインでは、ダニエルバードを放出するどころか、エクステンションし、ブレントスーターも売らないままFAで出ていかれました。
過去にもCJクロンのエクステンションやストーリーやグレイを売らずにFAで出ていかれるなど売り手になるべきなのに頑ななところを見せてきました。
ストーリーはクオリファイイングオファーを出したのでドラフト補償こそ得られましたが、トレード放出の方がより大きな見返りが得られたことは間違いないでしょう。
現状は勝率4割にも満たないチームですし、ファームもアマダーが打撃で躓き気味でザックビーンが昨年の怪我で大幅にバリューを落とすなど心もとないところがあります。
今年のデッドラインの放出候補を見るとプレミアムなプロスペクトが取れそうな選手はいませんが、
少しでもファームを厚くするために意味不明なエクステンションやキープをしないことが重要と言えそうです。