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短編小説集

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1.2.3の文学短編集です 読み切りものなど
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#小説

短編小説 遠い昔

「あなたか変わらないわ、昔から」 「僕達が、まだお互いを向いて見つめあっていた頃のことさ…

1.2.3
3年前
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短編小説 僕は君を

不思議な男だな 君は 何を考え、狙ってる?           僕は君このとを生まれる前から知…

1.2.3
3年前
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重さん、続さん、物さん

あるところに重さん、続さん、物さんがいました 彼らはいつも喧嘩ばかり 重さんが昼にケーキ…

1.2.3
3年前
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死刑囚

僕はあと30分で首をくくられる 独房の窓から、澄んで青く透明な空を見上げながら 僕は物思い…

1.2.3
3年前

ノンセンス短編小説

〇二人の会話 ある人A「昨日の逃げるは恥だが役に立つ見た?」 別の人 B「見たよ、ガッキー可…

1.2.3
3年前

短編小説 30年

今から30年前のある日、母は僕に言った 「いいこと、 お前はここに囚われて過ごしている そ…

1.2.3
3年前
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短編小説  僕と母の日記帳

子供は布団に入りながら、 期待顔で母を見つめます 「僕生まれ変わったらなめくじになりたいな」 「あなたがなめくじに生まれ変わったら、 その場であなたを踏みつぶしてあげるわ」 そう言って二人で笑いあったものでした       「あなたがなぜ文句を言うのか分からないわ」 母親は子供を鞭打ちながら怒鳴ります 「全てはあなたのことを思ってなのよ」           半分のできそこない青年は、 自らの1つしかない片腕を見つめつつ呟きます 「ああ、もし僕が1人の青年だった