武尊×江川のエキシビションについて

年末のK-1名古屋大会で武尊と江川のエキシビションが発表されました。

二人とも良いファイターなのは当然のことですが、個人的には勿体無いなと感じました。

11月の横浜アリーナ大会で3試合1ラウンドKOを果たした江川ですが、前回の戦いぶりを見て打倒武尊の最右翼になったと見ていました。しかし、今の段階では階級の差があります。

ただ、江川はまだ21歳でこれから1年体を大きくしようとしなくても来年末にはスーパーフェザー級に階級をあげることになる可能性は十分考えられます。
来年のこの辺りの時期に武尊×江川の一戦を行えば間違いなく盛り上がったと思います。

今回のエキシビションで武尊が江川を圧倒したらその黄金カードの期待感は下がってしまうし、そもそも実現しないかもしれません。
武尊はエキシビションでもバチバチいくと言っていますが、バチバチかどうかは正直あまり重要ではないと思います。

逆に江川が武尊からダウンでも取ろうものなら来年のさいたまスーパーアリーナ大会ではすぐにメインでこのカードをセッティングすべきです。

基本的には今であっても来年であっても江川が武尊に挑戦する図式になります。一度手を合わせてしまうとなんとなく予想がつき、何が起こるかわからないワクワク感が半減してしまうのではないかと心配しています。

今のK-1スーパーフェザー級辺りの一番のテーマは武尊を誰が止めるのかになると思います。
今回レオナ・ペタスが名乗りを上げましたが、武尊はすんなり受け入れているようには思えず、ファンの期待感もそこまでなのかな?と思います。

これはレオナに華がないというよりももう少し煽りVを工夫した方が良いです。
かつてのK-1との最大の違いとしていくつも階級があることが挙げられます。

各階級には確かにエースのような存在はいますが、ベルトを巡る動きが見えづらくなっているように思えます。

だからトップファイターの煽りVの時にはその階級に誰がいてどういう状況なのかを説明する作りを入れた方が後々ストーリー的に楽になるはずです。

武尊や武居などは王者になってから長い期間経ちますが、最近はすぐに挑戦者の名前が上がる状況ではなくなっています。
二人の強さも影響していますが、ベルトを巡る動きが見えづらくなっている理由として実力があるけどセルフ・プロデュースがあまり上手くない選手の存在感を出してあげる活動が足りてないと感じます。
だから前回の横浜アリーナ大会で下の階級の王者という分かりやすい肩書きがある村越が階級上げていきなり武尊と闘う状況が生まれたのだと思います。
この階級であればレオナ・ペタスや朝久などもいるので是非もっと前に出してほしいと思います。

そして江川についてですが、来年武尊と正式に試合をしてほしいのともうひとつやってほしい試合があります。
それは卜部弘崇との一戦です。

卜部が部が悪いのは承知ですが、世代間抗争とも言えるカードで、ある意味卜部の花道とも言えます。
前回のトーナメントで敗退し今後の事は明らかにしていないと思いますが、最後の挑戦としてタイトルマッチで江川とやるのも哀愁があって個人的には感情が揺さぶられると思っています。
逆にK-1発足前からこのグループを引っ張ってきた卜部が中途半端な引退は良くないと思っています。
栄光を最後に掴むか、前のめりに死ぬかそれが個人的な卜部弘崇の最後だと思います。

まだ、本人が現役を続けるのであれば話は別ですが。。

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