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まだ味がするなぁ!ロトムVSTAR

飴ニモマケズ


飴ニモマケズ
紐ニモマケズ
雪道ニモ テツノカイナ二モマケヌ
丈夫ナカラダ(HP190/250)ヲモチ
立チ位置良クハナク
決シテ事故ラズ
イツモシヅカニソクセキジュウデン
一日ニ 札三枚ト
エネト少シノ道具ヲタベ
アラユルオポヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ワザマシンノ
トラッシュワスレズ
パルデアノハッコウノ丘ノ上ノ
大キナ灯台ノワキニヰテ

東ニ先二ノリザアレバ
行ッテデヴォリューションシテヤリ
西ニツカレタギラアレバ
行ッテソノエネノ束ヲトバシ
南ニ死ニソウナパオアレバ
行ッテナンジャモツカイマストイヒ
北ニショテビップパスガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ

マリガンノトキハナミダヲナガシ
マッチング後ハオロオロアルキ
ミンナニオモチャトヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

ロト沢賢治の最も有名な詩のひとつです。

それでは、ロトムの素晴らしさを紐解いて行きましょう。

因みに、以前もロトムデッキのnoteを書いているのですが、もう1年も経っていたようで驚きです。我ながら発想に進歩が無いですね。

こんな記事をうっかり開いてしまった貴方は余程の暇か、物好きでしょうから、是非前回も読んでいったら良いですよ。 

またロトムかよ

まあまあそう言わずに。たとえ柱は同じでも、生活や家族構成が変われば住まいの在り方も変化するものです。環境に合わせて入れる道具を変えれば、何度だって新鮮な気持ちにさせてくれるのがロトムのよい所です。
さあ、今回のロトムはどんな形になるのでしょうか。

カードプールを見てみよう

有難いことに仕事も多忙を極め、以前よりはポケモンカードに割ける時間が少なくなってしまいました。
最後に買ったエキスパンションはいったいどれだったか…新規カードを探すワクワクもひとしおです。
トレーナーズウェブを開き、先ずはこの単語で検索を掛けてみました「ポケモンのどうぐ」

出るわ出るわ、ロトムのエサ、そしてそれを補助するカード達が!

真っ先に目を引いたのは、ロトム専用スタジアムとして収録されたと思しきタウンデパート。

俺だけ使わせてくれ!!

毎ターンどうぐを引っ張ってくる、ロトムデッキ超強化カードです。言うまでも無くとても安定するのですが、今の環境では相手を助ける事の方が多かったです笑

続いて目を引いたのが「ワザマシン」シリーズ

プッチ神父のデッキにも入ってます

自分の番の終わりにトラッシュする
自分の番の終わりにトラッシュする
自分の番の終わりにトラッシュする

コピペミスじゃありませんよ、大事な事なので3回書きました。
こんな事があってよいのでしょうか?

初期の私のロトムはその番に貼った道具をツールスクラッパーで自分で割ったり、ファッションモールで剥がしてボールのコストにしたり、ガラルニャースの特性「しんかのおたけび」で入ってないガラルニャイキングを探すフリをするなど、奇行といって差し支えない涙ぐましい努力を経て道具をトラッシュしてきましたが、このCDROM、貼るだけで勝手にトラッシュに行くのです。
鳥の癖にバトル場立ち往生でお馴染みの変態サイコパスバードも不要です。※前回記事参照

居ないおやぶんを必死に呼ぶ可哀想なネコちゃん

タウンデパート、わざマシンシリーズの登場により、ロトムにとてつもない強化が入ったと確信しました。
そして、都合上数箇所の応募しかできませんでしたが、運良くシティリーグS1に参加出来る事になったので、実践的なロトムの構築にとりかかります。

浦島太郎的環境考察

デッキ自体はこれまでより強く作れそうな事はわかったので、続いてどんなデッキを対策するかを考えます。
久々の環境考察、そこには悲しい現実が待っていました。
蔓延るドーピングにより進化の前倒しが横行しており、本来その姿になるハズの無いタイミングでポケモン達が酷使されていました。
ブロイラーじゃないんだから。

ちゃんと努力値振ってから使うんですよ!?

人間の業を受け入れ、有識者の知見も得る事により、下記の形で要対策デッキを定めました。(ルギア、サーナイトは数を減らすと予想していました)
・リザードンex
・パオジアンex
・ギラティナVSTAR
・ミュウVMAX
※因みに出場決定したシティリーグは新弾直後だった為、デッキ単位ではなくカード単位で対策を講ずるべきだったと反省しています。時間なかったんだもん。

世の理を正すロトム神

対策するデッキを決めたら、適した道具をぶっ込んだらロトムデッキはそれなりに形になります。
  

ポケモンのどうぐ17枚(!)


今回は横行する進化の踏み倒しを咎めるロトムになってもらいました。汝のあるべき姿にもどれ!!!

2進化ポケモンが必須かつ、アメでしか進化方法を用意していないデッキには、デヴォリューションを2発ほど叩き込めば大抵まくれる印象です。使用されたアメの枚数とペパー、カイなどのサーチ手段をカウントし、適切なタイミングでナンジャモしてデヴォリューションを叩き込みます。
エネ無しで各種わざマシンを打ち分けるウッウが偉すぎますね…
残ったたねポケモン達のHPはロトムVSTARのワザの素点=80点を下回るケースが多く、止まった相手をモグラ叩き、仮に3回目の進化を決められてもワンパン体勢は整っている事が多いです。


採用カード

■デヴォリューション

全員て

歪な世を本来の姿に導くレガリア。4投しても腐らないのはロトムデッキだけではないでしょうか。デパートで毎ターン持ってこれるので何度でもやり直させましょう。使わない対面では真っ先に抜いてトラッシュします。

■エナジーターボ

「好きなように」ってテキスト、自分の時は嬉しいけど相手の時は「ほんとか?」って思ってます

ワザ宣言が必要なものの、ベンチのロトムを2面用意できるのはかなり革命です。
後攻1ターン目でそくせきじゅうでんか、エナジーターボを使うかの判断が重要です。

■やみうち

ベンチまで届くの本当に偉い

デッキに1枚残しておくと、終盤ワンパンで仕留めきれていないポケモンをボス無しで回収できます。テラスタルポケモンには効きませんが、アルセウスなどのVポケモンには刺さります。マナフィを置かれていないか注意!

■大地の器

発表された時に1番テンション上がりました

手札のどうぐ切れるわエネ持ってこれるわでロトム革命その3です。今回の構築は比較的エネの採用枚数が少ないのですが、これとエナジーターボ、学習装置を駆使すればワザが止まってしまうターンはほぼ無いです。

■耐火グローブ

ミトンでヒトカゲをぺちんとやります


後1でゼラオラに付けてバトル場のヒトカゲを取る為だけに入れました。リザードンに対して少しでも要求を上げるようにしたいと思っていました。他のどうぐで良いです。

■森の封印石

初期メンバーの1人、ロトム界のISSA

先1雪道されたら剥がしにいったり、デヴォリューション前のナンジャモを持ってきます。余裕があればへんかんスターの方を使いますが、トラッシュ手段が増えた事と、ドロサポにはあまり困らないのでピンポイントでのスターアルケミーを使う気持ちで進めた方が良い印象です。

■ツールボックス

何度もシャッフルさせてすまんな

5枚めくって2枚当てる賭博が流行していますが、
こちらは7枚めくって何枚当ててもOKです。スリルと快感が違います。
デッキ圧縮した終盤に打てると良いですが、博士前に脳死でも良いです。

■ザクロ

マサルさん

トラッシュにザクロがある時、手札を2枚トラッシュする事でこのカードを手札に戻す事ができます(この効果はサポート使用回数には含まない)序盤で切れたらラッキーぐらいの感じですが、最終盤はわざマシンのトラッシュが間に合わない時や、サイドから引いてきた道具をすぐ捨てたい時があるので結構いい仕事をします。ポーズが某セクシーコマンドーを思い出すのは私だけでしょうか。

■ゼラオラ 

とりあえずバトル場担当

逃げエネなし、1エネで30打点
チームを陰で支える2番バッター的存在です。
ワザマシンを携えたウッウかゼラオラでサイドレースをずらします。

■ウッウ

社畜の目をしてますよね

つよい。エナジーターボなどの登場でバトル場スタートでもギリセーフな存在になりました。
テツノカイナへの金星供給係を拝命してしまったようですが、外す程には至りません。

■メタモン(へんしんスタート)

メタモン笑わせたい

初動の再現性を高める為に、余計なポケモンを入れたくありませんでした。とはいえ単に数を減らすとマリガンの確率が高くなり、対戦が始まる前から不利にもなりたく無いと考えた結果たどり着いたナイスガイです(雌雄なし)。ロトムの5枚目であり、複数枚は入れたく無いミライドンの2枚目です。このメタモンによってタネ無しのリスクを減らしつつ、バトル場スタートが致命的となるポケモンをデッキから無くす事ができました。どうぐをつけてから特性を使うとしれっと1枚トラッシュできて賢いフリができます。

■シロナの覇気

気絶する前に助けてあげてよ

本当は博士を5枚入れたいのですが、どうしても認められそうにないので入れてみました。2ターン目以降は手札が結構枯渇するので、素で出してもそれなりの枚数をドローできます。ナンジャモでもいいかもしれないです。

■タウンデパート

俺だけ使わせてくれないかなぁ!?

このデッキにおいてはこのカードの存在はデッキが手札になるみたいなもんです(大袈裟)
環境で貼られる事が多そうで「タダ乗りできるんじゃね?」という考えもよぎりましたが、日和っていれたままにしました。死ぬほど相手に活用されたので、ツールボックスやファッションモールにするべきでした…

■てちょう、つりざお
基本は博士を打つので、万が一エネやボス、重要なポケモンを巻き込んでしまった場合の予備です。
非エク対面のウッウ酷使にも必要です。本当に働き物だねキミ。

本番結果

・ロストギラティナ 負け
サイド4-4で残り時間1分、取らなくても良いキュワワーをウッウで倒してしまいカウンターキャッチャーで負け。なんと間抜けな…

・パオジアン 勝ち
デヴォリューション2発通して止まった所でモグラ叩き開始。時間が危うかったのですが、お相手投了で勝ちとなりました。終盤はドローも見ずにワザ宣言してました笑
急かすような形で申し訳なかった…


・パオジアン 勝ち

お相手立ち上がりは少し苦しそうな展開で、パオジが先2で一体しか立たなかったのでそれを倒したりウッウでセビエとってテンポ勝ち。
相手の遅れをしっかりついていけるのがロトムの良い所です

・テツノブジン 負け
考察不足がモロに出ました…
後攻1ターン目にバトル場手張りで返してしまい、次ターンに普通に飛ばされてそのままテンポ負け。
ブジン結構良く回るのね…ロトムは素のHPも高くないので流行ったらヤバい気がしています。

・ミライドンカイナ 負け
ウッウスタート&相手エレキジェネレーター2回で3枚加速と序盤から厳しめでしたが、ナンジャモなどで盤面五分ぐらいまでもっていきました。
終盤(ダブルターボで20マイナスだからウッウギリ耐えるなー)と思ってカイナ放置して裏のライコウ取ったら、
ウッウはご存知の通りかみなり弱点なのでしっかりごっつぁんでした。スタートデッキからやり直します。

こんな感じで「新弾の販促キャンペーンか?」
ってぐらい新たなカード達でトドメを刺された今回でしたが、
僕が悪いのであってロトムは悪くありません!!!
あっ、やめて!石を投げないでください!!

楽しいね、ポケモンカード

前の投稿でも書きましたが、独自の構築で強者の知の結集である環境デッキに立ち向かっていくのはとても楽しいです。勝利を掴めればその喜びはひとしおです。また、私はポケモンカードを「ポケモン」のカードゲームとして楽しんでいるので、自分で探したポケモンや作戦で相手に立ち向かっていくのを大切にしています。(勝ちにいくのは大前提!)
同じようなこだわりを持ったデッキや、取り組みを見かけた時はとても嬉しく感じ、使っている人もとても輝いて見えるので、自分も誰かの刺激になれれば良いなと思いながらプレイしています。

そして相手あってのカードゲーム、
こんな考察や構築ができるのも、一緒に練習して経験と発見を与えてくれる皆さんの協力あってこそです。
大人になってから真剣な遊びに向き合える仲間がいる事に感謝しながら、明日からも元気にスクラップパルスしたいと思います。

P.S.
今からでも良いので誰かロトムのHPを20ずつあげてください。

かわいいーー!!
イラスト違いください!




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