【CoC】長編ソロシナリオ「砂城の王」
8/25開催のインテックス大阪に発行予定の、
せさみ個人誌CoC長編ソロシナリオ「砂城の王」が通販・DL版を7/19に先行販売します。
インテックス大阪には3冊ひっさげて参ります。
3月発行のPvPシナリオ集、それから新刊が2冊。
今回はそのうちの1冊のご紹介です。
▼シナリオについて
イントロダクション内で明言されている通り、本シナリオは現代ミスカトニック大学を探索できるシナリオです。
データは主にサプリメント「ミスカトニック大学」から抽出し、そこから現代風にアレンジした描写があります。が、とくにサプリメントは必要ありません。
【概要】
ある日ミスカトニック大学の研究チームは新たなピラミッドを発見する。このピラミッドには様々な謎があり、探索者はその謎の解明のため「参考人」としてミスカトニック大学に赴くことになる。そこで出会うNPCたち、浴びるように出てくる情報、情報、情報。この情報を精査し、探索者はひとつの真実へとたどり着く。
●こんな方におすすめ
おすすめとは「めちゃくちゃハマる可能性がある」という示唆ですので、新規の探索者でも十分おすすめできますし、下記に該当しない探索者でももちろん探索可能です。
・現代でミスカトニック大学の探索がしたい
いろいろなサプリを確認したのですが、現代にミスカトニック大学が現存するという資料はほのめかされていません。しかし、もしミスカトニック大学が現代にあるならばどのような立ち位置で存在しているのか、という独自解釈がさらっとシナリオ内に含まれています。
・ひとりで膨大な量の情報をさばきたい
セッション中に出てくる「共有メモ」の数は、全部で32。
ただ、KPはこれらを全て開示する必要はありませんし、PLもコンプリートする必要はありません。
・ニャルラトホテプが好き
ネタバレでもなんでもないのでいいますが、わたしはすべてのシナリオにニャルラトホテプを登場させています。「砂城の王」も同様に、ニャルラトホテプが登場します。
本シナリオ中のニャルラトホテプやその周りのアーティファクトに関しての独自解釈が含まれていますことを、ご了承ください。
・継続探索をしすぎていて持て余している探索者がいる
本作は、該当の探索者に「当て書き」で作成したシナリオです。
具体的に言うと、かなむらさんの作成シナリオ「PYX」のNPCへの当て書きです。
PYX>>https://booth.pm/ja/items/1246719
全てのPYX-NPCに当てはまるとは思っていませんが、選択肢のひとつとしてここに書き残すことをお許しください。PYXはいいぞ。
・物語の主人公になれない探索者が居る
場合によってはエンディングで予想もつかない展開を見せるかもしれません。「砂城の王」はそんな可能性を孕んでいるシナリオです。
だからどうか、KPはPLと相談をしながらできるだけ探索者の要望に答えてあげてください。
これは、PL、KP、そして他の誰でもない、探索者の物語なのです。
▼デザインについて
表紙中身はすべて、安心安定嵐山デザイン(中の人せさみ@hgbgssm)産です。ペアシナリオ集、PvPシナリオ集で培ってきたデザイン性と情報の精査を行い、今回冊子版はB6サイズに仕上げています。
●小説を読むようなデザインに
ソロシナリオではありますが、ある探索者を見立ててKPレスで読み込めるような、横読みの「小説」を意識して作成しています。「データブック」より時系列や描写等を意識した作りなので、読むだけで本シナリオ内に入り込めるでしょう。
KPはまずひと通り読み、自分ならどんな選択肢を選ぶのか、考えてみるのもいいかもしれません
●情報を明確化
もちろん、シナリオを回す上での情報整理はこれまで以上にわかりやすくできています。
補足KP情報はサイドにずらし、記号とフォントで情報の可視化を行っているため、どこを読んでいるのかすぐわかるレイアウトを意識していますし、これまで以上にそれらはパワーアップしています。
▼本シナリオの特徴
本シナリオは現代のミスカトニック大学が探索可能なシティシナリオです。項目ごとに詳しく解説していきましょう。
・人数:ソロ専用
「砂城の王」は1PL専用です。
場合によってはKP側の探索者と共に探索可能ですが、PL側に大きな負担が行くことは間違いないことを念頭においてセッションを行うことをおすすめします。
・戦闘:回避可能
シナリオ中に戦闘ラウンドが発生する場面がありますが、これはPLの宣言によって、あるいはKPの進行によっては回避可能です。
・発狂率:中
中としていますが、テストプレイではセッション中に発狂してめちゃくちゃになった探索者はいません。しかし発狂する可能性はなくもないという意味で「中」という判断をしています。
・ロスト率:高
高としていますが、それは探索者次第というところもありますし、PL次第でもあるかもしれません。あるいは途中で離脱する可能性もあります。
・プレイ時間:ボイスセッション6時間
本シナリオでのセクションは6つに分かれているため、ボイスセッションでも長時間かかるでしょう。PLの思考によってはこの時間は長く引き伸ばされる可能性もあります。
・KP難易度★★★☆☆
KPはシナリオを読むだけでセッションが行えます。何故なら32の情報があなたを支えているからです。しかしCoCに必要な基本的な知識やエンディングにおける采配など、KPが考えなくてはならない場面はあるかと思います。情報をしっかり読み込み、精査することをおすすめします。
・PL難易度★★★★☆
探索者にとって、あるいはPLにとって厳しい選択を迫られるシーンが出てくる可能性があります。それらを正しく選択できるかどうかによっては難しく感じられるのではないでしょうか。
・推奨技能
推奨技能を提示していますが、シナリオの進行上では特に必要はありません。技能で出てくる情報はほとんどがシナリオのスパイスだと思ってください。このシナリオは誰にでもチャンスがあるものとして作成されています。
▼解説
テストプレイを行ったかなむらさんが「解説」として書いてくれた文章です。とっても素敵ですね。ありがとうございます。
世界はまだあなたを知らない。
あなたがまだ世界を知らないのと同じように。
あなたはこれまで「探索者」として、様々な怪奇に直面してきたかもしれない。しかしこんな風に感じたことはないだろうか。
怪奇は、宇宙は、世界は自分の外側を空転しているばかりで、他人事の事件に巻き込まれ続けている、自分の選択や生存はあくまでも自分のためのものであって、それはほかの誰ともかかわりのない空虚なものだ、自分が主人公になる物語はどこに行ってもきっと見つからないのだと。
あなたはあるいはそれに安堵し、あるいは失望してきたかもしれない。
望むと望まざるとにかかわらず、
ここにあるのは「あなた=探索者」の物語だ。
どんなにあなたがその運命から目をそらそうとしても、あなたはいずれ気づくことになるだろう。
あなたは主人公となるためにここにやってきたのだと。
世界はそれを、あなたに求めているのだと。
砂城の王となるあなたが選ぶ選択を、世界に与えるため、そのためにあなたはきっと探索者になったのだろう。
これは全文中の前半の文章で、後半はシナリオの根幹に関わるものですのでシナリオ本文に記載しています。
▼最後に
「砂城の王」はあなたと探索者の物語です。
どこにも行けない誰かのための物語を、私は作りたかった。
本作内の「シナリオコンセプト」に散々書きましたので割愛しますが、わたしは探索者の「墓場」を作りたいと思って、このシナリオを書きました。
だからどうか、この物語が何かの救いになれなくてもいいから。探索者の道標に、あるいは着地点になれるように願っています。
CoC長編ソロシナリオ「砂城の王」
エジプト・ギザ東部の砂漠で、新たにピラミッドが発見された。
探索者はどこかしらでそんなニュースを耳にするかもしれない。
ある日探索者の目の雨に一人の男が現れう。
「アメリカ合衆国マサチューセッツ州アーカムへ来てほしい」
彼はミスカトニック大学の研究員で、ウェイトリーと名乗った。
●「砂城の王」とは
「砂城の王」はボイスセッションで6時間程度の長編シナリオです。
「砂城の王」は現代のミスカトニック大学が探索できるシナリオです。
「砂城の王」はいくつかのニャルラトホテプに出会えるシナリオです。
「砂城の王」は特筆した技能が必要ないシナリオです。
「砂城の王」は探索者の救済です。
「砂城の王」は地獄への一歩です。
「砂城の王」は上記すべてです。一度に。永久に。いつも、あなたの夢の中では。
●7/19先行販売
DL版/BOOTH>https://arsym.booth.pm/items/1412717
通販/メロンブックス>https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=520615
●8/25インテックス大阪頒布
サークル名「嵐山デザイン」
サークル番号「未定」
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