ノートパソコンはいつまで使えるのか

結論から申し上げますとWindowsのバージョンが更新出来なくなるまでです。

計算機に求めるものは何か

買う前に色々な妄想がはかどります。
ゲームがしたいならやりたいゲームが快適に動くことを求めますし、持って歩きたいなら電池パックの持ちが動作する速さを遅くしてでも最大でどれだけ持つのかが気になります。

拡張性としては搭載できるメインメモリと主記憶装置(Drive)としてのハードディスク(HDD)またはソリッドステートディスク(SSD)がいくらなのかが気になります。

メモリとドライブの取り外し(交換)ができないことを承知の上で購入されるならどちらかが実用での限界を突破した時点で第一線から身を引くことになります。場合によれば下取りに出してさよならであったり、本当に朽ち果てるまでずっとそばに置いておくかもしれません。

新しいワンちゃんや猫を買い入れて、一生を添い遂げるのに似ています。

毎日使い続けるたびに何か新しいことが起こります。
順調に使い続けられるなら半年毎の大型更新に合わせてUSBメモリを焼いて更新に備えておき、無事に更新が終われば古い版を主記憶装置の中から消去して改めてシステムイメージの作製とバックアップを行います。

お仕事でもなくてOfficeを運用していきたいのでノートを買ったときは少し判断を行う状況が異なります。町内会の幹事に任命されて各種の調整をお役所と行ったり、会員への会計報告を作成する程度であればOneDriveに依存することなく主記憶装置の片隅に置いたフォルダとUSBメモリの中身だけですべてを司ることもできますし、あえてお月謝制度(サブスクリプション)にこだわってまでしてOfficeを最新の状態で維持する必要もありません。

本当はお月謝をお支払いしてでもOneDriveへ是非依存してほしいと願います。近い将来にはOneDriveはSKypeに取り込まれるのでSkypeが提供しているインターネット電話を介してデータのやり取りを行えるように組み合わせられる(統合される)からです。

孫の顔が見たいとか言われると、一切お金が掛からないりんごのFaceTimeかもしれませんが、顔を見て話せるのもSkypeの強みであり、ノートパソコンなら標準で装備しているインカメラ(自分の顔を撮影できる内向きのカメラ)で通話相手に顔が送れることを思い出してくださると幸いです。

お迎えしてきたパソコンはいつでも機嫌を損ねたりしないで健気に頑張ってくれます。初めて箱を開けてこんにちはしてからさようならするまで動作する速さは一緒です。

人間はいつでも欲張りなのでそのうち動作する速さが緩慢に感じて辛抱が効かなくなってきます。でも辛抱が効かなくて縁を切るのはWindows10の時代ではほぼないと思います。

大きな要素は買い換える時に一時的にかかる高額の支出に耐えられる貯蓄を備えていないからです。パソコンを趣味とする人は随分と減少していく傾向にありますが、パソコンに対して高額の支出を強いられることに対して大きな疑問を抱えています。

WindowsでもXPや7の時代であれば、WIndows内部で大人の事情が度重なり、日常的に保安上の問題を解決するための更新を繰り返していくうちにWindowsの中身がつぎはぎだらけになって鈍重な動きを見せるようになりました。この状態を見かねていっそ毒を食らわば皿までと、休日を二日潰してでもクリーンインストールに踏み切ることを度重ねてでも、もはやこれまでと見切らざる得ないのでさようなら。はありました。

可搬性を重視する選択を優先した場合は7の時代でも動作速度が遅くても一考に気にしないで過ごしていけます。ゲームができることは最初からあきらめてもいるし、OfficeにしてもマクロやVBAを通して生産性を上げるための仕組みを作りこむことに傾斜していき、実務としての演算は母艦と呼称していたデスクトップのパソコンに任せてしまいます。

Officeは昔から今でも変わりなくパソコンに関わる全ての装置の中で一番鈍重な動きを見せて、内容を更新することがとても難しいヒトそのものと等しく遅い動作を見せていても誰にも叱られない存在でもあります。
ヒトそのものがOfficeよりも生産性が悪いのに一番俊敏に動いてくれるノートパソコンそのものに物言いをつけてはいサヨナラと言っているのが一番滑稽なオチでもありますが、ノートパソコンの中でもOfficeしか使わない人ほどパソコンの動作速度よりも自分が作業する中で蓄積してきた経験値の価値が喪失されることを嫌います。

経験値の蓄積を否定することについて大きな拒絶反応を示したのがメトロスタイルへの完全な移行を断固として断った動きでもあり、デスクトップスタイルじゃないと新しいWindowsを買ってやらないぞと保安上の懸念を払底するべく開発されたWindows10を果てしなく拒む動きに繋がっています。

そのおかげでWindows7が動くノートパソコンなのにWindows10にバージョンアップをしないという状態がついこの間までつづいていましたし、今後も液晶画面の実質的な寿命として示される10年間を超えてでも外付けにしたら画面は出せるんだろ(システムリカバリーなどの保守は外付けからはもう無理です)と頑固に抵抗されるかもしれません。

その次に出てきた新しいWindowsが要求する最低限の要件が存在します。
いままで連れ添ってきてくれたノートパソコンが最低限の要件を満たさなくなった時、Windowsの更新を潔く諦めてLinux系のUbuntuとかAndroidにOSを転換して第二の人生を液晶画面が使えなくなるまで頑張れると思います。

第二の人生への転換点がなかなか来ないのがWindows10でもあります。
本来はAndroidで言うとGingerbreadと同等になる性能なのにOreoを入れてくれというのが無茶なわけですが、Windows10なら主記憶装置が許す限り入れることができます。

健気に動作してくれる速さに不満がないのであれば、一番最初にOSとしてWindowsの開始を準備するために用いる時間が長すぎることだけに批判を集めて重すぎるから買い換えなよと言う人が出てきても一切無視していただいて結構です。

一番動作が遅いヒトが一所懸命に鍵盤を叩き続けないとノートパソコンはヒトが求めている成果物を生産することはできないのです。

-結論を先に出しているのですが、本当にいつまで使えるんですか?

ついうっかり高所から落としてしまって液晶画面が使えなくなった時ですね。液晶画面に過度の圧迫を加えて画面の表示が正常でなくなった時が二度あって、双方とも以降の運用を諦めました。

-Windows10へ昇格できたならいつまで使えると思いますか?

内蔵している主記憶装置としてのメインメモリに異常が起きた時ですね。
本当に息絶えてしまうまでは存分に働かせてあげたいと思います。

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