好きなものにはアツくなる
趣味で和太鼓を習っている。
大人になってから始めたからか、天才的なまでの才能のなさかは分からないが、とりあえず下手くそだ。
太鼓は他の楽器と違って「打てば鳴る」ので、曲を打つのは簡単だが、上手く打つのはめちゃくちゃ難しい。
立ち姿、立ち位置、腕の振り方、手首の柔らかさ、もー果てしなく指摘事項が出てくる。今日もしこたま怒られた。
アラサーなのに。
趣味なのに。
太鼓に命かけてる人に教わってるので、そりゃあもうめちゃくちゃ言われる。
先生「そこ、もう一回」
わたし「はい(打つ)」
先生「違う!たーたーた、たーたーたなんて間延びした打ち方じゃなくて、たーんスたーんたん、たーんスたーんたん!このスをもっと感じて!」
などと、文字起こしすると訳がわからない怒られ方をしている。
橋が転がっても怒られるわたしだが、唄の時には全く怒られない。
そりゃあもう怒られない。
何を歌ってもニコニコ笑顔、「うん、いいね」で合格。
全然怒られないな、そんなにわたし上手いのかぁ?
ま、太鼓はまだまだですけど、唄で貢献できてるなら? なかなか戦力になれてるんじゃあなーい?
などと自惚れていたが、最近気づいた。
違う。先生、歌はどうでもいいんだ……!
好きなものにはアツくなるけど、歌はそうでもないからなんでも合格なんだ……!
そんなわけで自己肯定感がしゅんと下がった一日だった。
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