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659生活安全 ニュース3件

ウクライナで婚姻数が増えて入るとNHKの国際報道番組が報じていた。戦争が長期化する中での急上昇。首都キーウの結婚式場でカップルが立ったまま順番待ちしている映像などが流されていた。ウクライナはロシアの侵攻を受け、これに国を挙げて抵抗している状況で。国内どこでもいつロシアのミサイル、砲弾、空襲があるか分からない。親族の移動中の危険を考え、二人だけの挙式を選ぶカップルもいるとか。結婚数が増えれば、その後にはベビーブームが訪れる。
 戦時下の厳しいなかで、なぜ結婚数が増えているのか。現地の心理学者の分析が紹介されていた。戦争で生活が揺らいでいる。そうした状況だからこそ、人々は安定を求めるのではないか。一人では不安だが、信頼できる人といっしょにいれば心強く、乗り切れるということだろうか。
 日本国内では、先行きが不安なので結婚数が減るのは合理的な選択と説く声が多い。実際にも結婚数は減っており、さまざまな支援策と公費投入にもかかわらず急速な低下を続けている。危機や社会不安が、結婚や出産にどう影響するのか。生物の本能は自己の遺伝子を受け継ぐ子孫を増やすこと。本能と合理性。どちらが人間の行動を決定するのか。

 同じ報道番組で、不法滞在外国人問題を報じていた。不当残留で施設収容されていたバングラデシュの女性が病気死亡した事例がクローズアップされている。この件では、長期間収容などが原因だとして遺族が日本政府に賠償を要求し、国内“人権派”が支援している。外国人の人権が軽視されているというのだ。
 人権、特に自由の保障はわが国憲法の骨格部分。思想信条の自由、意見表明の自由、政府批判の自由。もちろん不当に拘束されない身体の自由も保障される。自由の保障は、原則的には外国人にも保障される。これが“人権派”の主張の根拠になっている。
 問題の本質はなにか。日本は独立国であり、国籍を持つ者に居住権があり、主権を行使する。他国籍者の無断上陸は侵略行為。ただちに排除できないようでは国家の存立にかかわる。そのための出入国管理制度である。長期在留希望者への審査は厳しく、許可条件を守らなければ退去命令。短期旅行来訪者でも期限徒過でただちに違法状態になる。そう考えれば不法残留者がだらだらと国内にとどまっているのがおかしい。報道では過去には20万人近くいたが、コロナなどもあって近年は10万人以下になったとしていたが、限りなくゼロでなければおかしいはず。
 アメリカなどは専用航空機を保有して強制送還しているが、日本は民間の定期便を使うので航空運賃が必要。不法残留者がその代価を負担しなければ送り返せないのが実情で、“人権派”は日本政府が費用負担すべきと批判している。その予算だが、収容して衣食住を提供するだけでもけっこうな経費をかかっているはず。
 なにやかやと理由をつけて外国人の受け入れ再開に政府は躍起だが、それに比例して不法残留者が増える懸念はないのか。国民が知りたいのはその点だ。不法残留者による窃盗などの犯罪も無視できない。
先日、某駅前の路上で桃を買った。売っていたのは日本人だったが、後日「外国人の窃盗団が露店販売業の日本人に卸し売るルートができている」と報じていた。桃を盗まれた農家から責められたら謝るしかないのだが、不法残留者を発生させないことが根本対策であることに異論はないだろう。外国人の受け入れはいかにあるべきか。「日本の国は日本人が仕切る」というシンプルな基本認識の共通化が必要だ。

 現代アート展示イベントで、作品である乾いた木くずに当てていた投光照明から発火して、5歳の児童が焼死し、助けようとした父親が負傷した2016年の事件から6年。風化するにはまだ早すぎる。白熱灯は高温になる。長時間引火物に投じていればどうなるかは、経験則でわかりそうなものだ。
 ということで大学の出典物の見守り担当であった学生二人(当時18歳と19歳)が重過失致死罪に問われ、昨年10月に禁錮10月、執行猶予3年の1審判決が出されていた。それが控訴審で破棄された。理由は、2人は火災発生当日だけ展示の監視を担当しており、全体の責任者ではなかったことや、投光器の危険性について説明を受けたことがなかったので、通常の過失に過ぎず、その場合は最高でも罰金刑。今後、移送された簡裁で審理される。。
 男児の両親は判決を受け、「到底納得できない結果。これまでの6年間の経過にむなしさを感じている。被告らには改めて過ちを認め、事故に真摯(しんし)に向き合ってほしいと願っている」とのコメントを出したと報じられている。
 照明がなぜLED電球でなかったのか。木くずが高温になった時点でなぜ照明を落とさなかったのか。当事者でなくても疑問に思う。1審判決には禁錮10月だが、侵攻猶予がついている。不当に厳しい内容だったのか。司法は国家の統治機構の一環。国民の処罰感情とかけ離れすぎると信頼を失う。

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