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806自転車ヘルメット義務づけ

4月から自転車でヘルメットが義務づけになる。「面倒くさいなあ」が実感。昨夜の花見の会でその話になった。主な声を挙げてみよう。
酒飲み同士の話だから、区民の総意では、もちろんない。

ヘルメットを着用していなかった人の致死率は、着用していた人の2.2倍という。でも事故に遭わなければ問題ない。
もし国民投票で「自転車ヘルメット務付けの是非」が問われたら、間違いなく「反対」「不要」に投票する。余計な規制はやめてほしいなあ。これは共通意見。
でも代議制の民主主義国なのだから、議会で承認されれば仕方がない。飲み会を1回減らしてヘルメットを買おう。

「区がヘルメット費用を負担するらしいぜ」の声があった。区の広報誌に「ヘルメット助成金新設」が載っていたという。
ヘルメット義務化に合わせ、ヘルメット一つにつき2千円の助成金を出す。詳細は4月以降にまた公報で知らせるというのだが、発言者は個人的にはこういうバラマキは気に入らないとの意見。
アマゾンで自転車用ヘルメットの値段を見るとピンキリだった。
上は1万円以上。これだと2千円支給では補助率20%。ヘルメット購入のインセンティブ効果はないだろう。
逆に千円のヘルメットを選べば、差額を懐に入れていいのか。そこまで大甘にはならないだろう。区民であることの証明、自転車を常時活用していることの証明などを書面で証明が必要になり、「面倒くさいから補助金要らない」という者が多数になりそう。
加えてそうした証明事務作業をだれがするのか。外部の調査会社などに委託となれば、汚職などが避けられそうにない。オリンピックやコロナでの各種給付金で実例はいやというほど明るみになってきている。
「義務化」とは区民に公的な強要をすること。それが経費を伴うのであれば、各区民が腹を括って負担するしかない。助成金を出さなければ区の経費は減るのだから、その分、住民税を軽減すべきである。

自転車が車と同じレーンを走るのが問題の本質との意見。欧州諸国のように自転車専用レーンを作ればいいではないか。正論だ。車道と歩道の間に自転車道を作るには、かなりの経費が必要だ。その人はこう言う。公営ギャンブルの一つに競輪がある。その収益金は”自転車振興”なのだから、自転車事故防止に役立てるべきだ。
「でもねえ」と現実派の声があった。競輪収益金は経済産業省に属している。これを道路整備担当の国土交通省に渡せとなると血の雨が降りそう。

自転車事故はどういう場合に起きているのだろうか。車道、歩道、表通り、裏通り…傍若無人に猛スピードで走る者、スマホを見ながら自転車に乗っている者。こうした者が、自身はヘルメットで守られるからと乱暴運転を繰り返せば、歩行者にも車の運転手にもかえって大迷惑。運転が荒っぽい者の自転車を没収するなど、安全運転マナー改善が伴わなければヘルメット義務化の意味が半減する。

家内がよく言うのだが、「昔は後ろ荷台に上の子、前に取り付けた子ども椅子に次の子、背中に赤ん坊を背負って自転車に乗っていたものだ」。団地内ではそれが普通。「でも事故に遭った話は聞いたことがない」。
車との接触は自身と子どもの命にかかわるから、車の通行量が多い道路では歩道を押して歩く。裏通りでも交差点では必ずいったん停止する。
「自転車の3人乗りが禁止されたことで、『3人目は産めないわ』となった夫婦が多いのではないか」は彼女の個人的感想。

自転車専用道が整備されればいいけれど、都市部の道路面積が少ないのは日本の構造問題。整備は一朝一夕には進まない。ではどうするか。
車と自転車で道路を分け合うしかないと思う。
大通りを車に譲り、裏通りでは車を一方通行にする。接触事故リスクを減らすことを考えるのが焦眉の急だろう。


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