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733ロシアが民主主義国になる日が来る 世界が平和になる日とニューズウイーク記事

 ロシアの敗北は突然やってくる……そして民主化は不可避……。
「ウクライナに対するロシアの攻撃は停滞するか後退している。年配者や囚人が装備も訓練も無しに前線に送られている。彼らは1960 年製の古地図を持って、ウクライナの荒野をうろついている……」とニューヨークタイムズ紙は書いている。
 ポイントは次のとおり。ロシアは1991年にソ連の崩壊で再生された。ツァーリの軍事帝国、スターリンの独裁共産帝国のくびきから逃れ、当国の歴史上発の民主主義社会になるはずだった。だが、権威主義者のエリツィンに続きプーチンが権力を握ることで元の木阿弥になってしまった。
 そして国内締め付けと対外膨張路線に先祖返りした。
 しかしプーチンの妄信が人類にとっては僥倖をもたらしているかもしれない。彼はウクライナ人の民主主義への渇望をみくびっていた。ウクライナ人を結集し、民主主義の底力を示しているのがゼレンスキー大統領。プーチン敗北後には間違いなくノーベル平和賞に輝くでしょうね。そしてプーチンとその一派にどのような国際法廷の処罰が下されるか。絞首刑か、銃殺か、石礫(つぶて)か、磔(はりつけ)でしょうか。
 しかしほんとうに重要なのはロシアの民主化。1991年に真の民主主義化を国際社会が求めなかったのが失敗の元。この時点で共産党員を根こそぎ社会の構成要素から引き抜く作業を怠ったからだと分析している。
 ドイツにも権威主義の根深い素地があったが、これは第二次大戦後に徹底的に破壊された。そしてドイツは民主主義化された。それで先般のクーデターもどき事件も未遂に終わった。
 ロシアの専制主義志向が根絶やしになれば、世界を危険にさらす力があるならず者は習近平の中国共産党だけになる。ロシアが民主化し、平和を語り合える国になれば、中国包囲網が形成でき、ぬけ穴がない制裁ができることになる。そして中国での共産党の強権支配がなくなれば真の平和が訪れる。今はそれに向かっての試練のとき。だからウクライナの対プーチン抵抗戦争を支持、支援しなければならない。またロシア国内の民主主義者を支えなければならない。
 日本も憲法がどうとか、論理的でない屁理屈で国際的な民主主義大運動に足を引っ張るようなことをしている場合ではないということでしょう。
 ニューヨークタイムズの記事に匹敵するような明確な論調の国内紙記事は見当たらない。日本国憲法がその前文で「人類普遍の原理である民主主義を世界に伝播するのが日本国民の責務」であるとしているにもかかわらず。現在のリーダーたちが自分たちの日本国憲法の心髄部分を正しく読み込んでいないのが原因に思える。文字ずらではなく、行間の思考を読め。学校の国語の時間ではそう教えられているはずなのですが。

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