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772旅行妨害支援金?

中学校の同窓会に行く。
家内が宣言しました。何年も前に企画されていてみんな期待していましたが、コロナで延期、延期の連続。ようやく実施の運びになりました。
その通知があってからがたいへん。政府の旅行支援があると聞きました。せっかくだから使ってみよう。
さて手続きはどうする?ネットに専用業者があるとボランティア仲間が教えてくれたようですが、彼らより10歳も年配の家内やボクには操作不能。こういうときは日本交通公社。今ではJTB。

ところが、、。JTBの営業所がなくなっているのですね。近くの商店街にあった支店も、ショッピングセンターにあった支店もなくなっています。Googleで検索すると車で10ほどのところに一つ残っていました。
善は急げ。営業時間開始の10時に向かいました。彼女は車を運転しないのでアッシー君のボクの出番。
JTBの窓口に行きました。すると先制パンチ。必要書類を持ってきましたか?案内場には、コロナワクチン接種済み証明とマイナカードとあります。持ってきていませんから、家に取りに戻ります。タクシー、地下鉄、バスなどで移動するのであれば困惑ですね。疲れるのはアッシー君のボクです。

二度目のJTBではすでに列ができています。予約して出直そうとしたら、2週間先まで埋まっているとのこと。腹を据えて待つことにします。
順が来てカウンターへ。まずJTBのアプリを入れなさい。高齢者ですからなかなかできません。窓口の女性の舌打ちを耳にしながら悪戦苦闘。彼女にやってもらえば早いのですが、ルール上できません。

それから新幹線のチケットやホテルの手配。彼女は実家にも寄るつもりですが、それは同窓会とは別駅。往復チケットで途中下車というのは不可ですって。特別な団体処理になるとかで変更なども一切ダメ。乗り遅れたら新たにチケットを買わなければならないと言います。ホテルでも同じような念押しがありました。要するに特別企画なので割り当て数に制約があり、変更などは一切ダメ。

この間、緊張して高齢者のことなので住所を打ち直したりで、行ったり来たり。その度に担当者はパソコンを打ち直し。舌打ちも伴います。すると高齢者は恐縮して余計な間違いをします。

途中で「もうやめよう。正規の新幹線とホテル料金を払えばいいのだから」と助言します。でも家内は、ここまで進んだのだから完遂すると宣言。担当者の舌打ちが大きくなります。大した売り上げでもないのに2時間もかけられて大迷惑。口にはしませんが、横に座っているボクだってそう思うのですから。

実際の旅行日の前にみどりの窓口のマシンでチケットを受け取らなくてはならず、それは窓口ではできないと言います。できるかなあ。東京駅まで前もって受け取りに行くことになります。だって当日は打ち出せないかもしれないと担当者が脅すのですから。アッシーとして動員されたのでしようが、その間の駐車場料金を覚悟しなければなりません。

宿泊先ホテルではチェックインの際に登録したI Dやらパスワードの提示が必要ですって。忘れないように紙にメモするように促されましたが、その紙をなくす公算がかなり高そう。
さらに指定の新幹線に乗り遅れた場合に備えて保険はどうですかと勧められました。片道2千円とのこと。そんなものを払っていたら旅行支援効果は無くなるのではないか。家内は保険不要と決めました。吉と出るか、凶と出るか。

さて総括です。家内(アッシー君のボク)がかけた時間。JTB担当者が手続きに要した時間。そうしたロスをどう評価するすべきなのか。それ以上に気になったのが高齢者には難しいこと。これなら旅行そのものをやめようということにならないのでしょうか。
できない人は普通料金で行けばいいではないか。政府はそういうでしょうが、人間心理をわかっていない自分はできないとは認めたくないのが心理。同窓会では遠方から参加の家内に旅行支援を使ったかの質問が出るのは必定。「難しくて断念した」なんて言えますか。旅行支援制度があることでかえって高齢者の旅行は減るのではないか。これがボクの懸念。

なお旅行日までに支援制度が縮小する可能性があるとのことです。その際は追加料金支払いですが、手続きの説明を受けましたがよくわかりませんでした。そういうことがないことを切に祈りましょう。
支援額は最大で5千円。最後の最後に知りました。(ちょっと前まではもう少し多かったらしい。)かけた時間と手間に見合っているのかなあ。
政府が公費を使って実は旅行が減る。多分そういう結果になっているのではないか。そうだとすれば、なぜこんな政策をするのか。凡人には理解不能ということにしておきましょう。

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