健康保険証に顔写真がないのはなぜ?マイナカード情報は必ず抜かれる
わが国は国民皆保険。だれもが健康保険証を持っている。そして受診時には各自が自身の保険証を提示する建前だ。
しかし中には、自分のではなく、他人の保険証を用いる者がいるという。
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明るみぬになれば行使者は詐欺罪、貸した者はそのほう助罪だが、検挙された事例を知らない。病院側としても明るみならない方がよい。なぜなら医療費を健康保険組合に返し、新たに行使者に治療費を請求するのが面倒くさいし、実効性がないからだ。収入欠損(ただ働き)にならないよう黙っていよう。ボクが病院事務担当者であってもそう思うだろう。
事例ではママ友間での保険証貸し借りだが、不法滞在外国人など保険証を持たない者の間では、保険証の貸し借り、さらには偽造がどのくらいまん延しているか、健康保険組合関係者はうすうすその規模を掴んでいるはずだ。組合員への受診紹介をしているはずだから。
なりすまし受診による不当支払い医療費が総額でどのくらいの巨額になるのか。これを放置しておいて健康保険料引き上げはないだろう。
方法は簡単至極。保険証に顔写真を刷り込めばよい。運転免許証は言うに及ばず、コストコの会員証でも顔写真付きだ。しかるに厚生労働省は、健康保険証にだけは頑として顔写真をつけさせない。なぜか。理由が説明されるのを聞いたことがない。なりすまし受診撲滅にもっとも効果的であるにもかかわらず。医療問題に詳しい武見厚労相はどういう見解なのか。
保険証といえば、岸田内閣が健康保険証の廃止を強行しようとしている。マイナカードに一元化するのだという。マイナカードには顔写真が付いているからなりすまし受診撲滅には効果があろう。だが、その目的でマイナカードに保険証機能を持たせるのは、別のより大きなリスクを抱え込むことになる。
今の保険証は単に健康保険組合の会員(被保険者&家族)であることを証明するもの。しかしマイナカードになれば保有個人の情報がネットを介してつながっている。そして日本は情報管理の甘さで知られている。
霞が関の官庁、名だたる大企業、果ては防衛省の機密情報でさえ、外国の政府機関にハッキングされていると疑われている。一元集約されたマイナカード情報が永久に無事であると信じる根拠はゼロだ。どんなに防御を固めても、連結した情報が盗み出される危険性はあるし、その確率は極めて高い。
盗まれて困る情報を連結しないのが、この場合の防御の鉄則。その一事をもってしても健康保険証をマイナカードに切り替えるのは、悪党どもにわざわざ餌を撒くようなものだ。健康保険証のなりすまし悪用は保険証カードに顔写真をつけることでほぼ防げる。この簡単なことをしないでおいて、いきなりマイナカードに切り替えようというのは、その背景に悪意ある者の意思が働いているとしか思えない。
それにしても日本にはなぜスパイ防止法がないのだろうか。
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