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574嘘つきは○○の始まり なぜ資産を隠す!

去年10月の総選挙で当選した衆議院議員の資産が公開された。
報道は淡々としたものだ。日テレではこんな感じ。
衆院議員の資産公開 トップは“6億円超”自民・麻生副総裁 (ntv.co.jp)

「資産額が一番多かったのは、自民党の麻生副総裁で、福岡県や東京都に土地や建物などを所有し、6億1417万円でした」。
 飯塚市の麻生御殿に行ったことがあるけれど、裏庭にはパッティング練習場があった。そのくらい広い。東京にもお屋敷があり、訪問した人の話では、これまた立派なものだったという。それらで6億円ということだ。
 日本は自由主義で個人財産制のお国柄だから、正当であればいくら保有しようがかまわない。誇っていいことであり、うらやむなどは品位が下がる。麻生さんは正直さの面で、政治家として評価できると思う。
 報道は次のように進む。
「政党の党首では、トップは自民党総裁の岸田総理大臣で、地元広島市に不動産などを所有し4983万円で、党首で唯一、全議員の平均資産額を上回りました。2位は共産党の志位委員長で、1146万円。立憲民主党の泉代表は585万で、日本維新の会の馬場共同代表は、588万円でした。国民民主党の玉木代表と、れいわ新選組の山本代表は、資産「ゼロ」と報告しました」
ちなみに衆議院議員「1人当たりの平均資産額は2924万円でした」とのことだ。

毎回のことながら、「いい加減にしなさいよ」と悪態をつくことになる。引退して年金暮らしの者でも、「2千万円の金融資産が必要」と政府は計算している。国会議員の中にはこの年齢層の者がいるだろう。数年後に議員を引退すれば、普通の年金生活者になる。それに備えての老後準備をしないのだろうか。老後の住まいはどうするのだろう。引退後も借家でとはいかないだろう。家賃支払いで年金が飛んでしまう。元議員が橋げたの下の段ボールハウスとはいかないだろう。
もう少し若い年代では、子どもの進学資金を準備している必要がある。マンションを買おうと頭金を投資信託等で増やしていく必要もあろう。議員たるものは家庭を持つべきでないなどと思っている人がいるとすれば、それこそ了見違いだ。中間層以上の暮らしができる経済力でなければ困る。家計が日々ゼニ勘定に負われているような人は、いつ賄賂をつかまされて政策を危うくするかもしれない。そんないい加減な人に政治を任せられるはずがないだろう。恒産なくして恒心なし。生活に四苦八苦の人は、政治家になる前に、まず自身の生活を安定させるべきだ。

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自由主義社会である日本の政治家がなぜ資産を隠すのか。それが大問題である。
先般来騒ぎになっている月額100万円也の文書交通費も同様だ。人と会い話をする場所代がかかった。人々の声を聴くためにアンケートをして集計するのに人を雇った。古い資料を探すのに専門家の手を煩わせた…。政治活動にはわれわれ凡人の趣味活動とは比較ならない費用がかかるだろう。そんなことは民主主義で育った者はわかっている。年間1200万円(100万円の12倍)の支給をけちる国民などいない。
それよりもわれわれの代表である以上、われわれにはウソをつかないでもほしいのだ。文書交通費など、領収証と引き換えに細かく言わずに支給すればよい。SMクラブでもいいではないか。その議員がその場所に通うことで、政策を高められると信じているのであれば。
そして日常生活について隠さないでほしいのだ。もちろんプライバシーは重要だ。しかし高級住宅を保有しているのに「親族から借りている」などと言い訳をすべきではない。億円規模の金融資産を持っているなら、その運用才覚を隠さなくてもいいではないか。かつて20億円の金融資産の隠し持っていたことが指摘された有力議員もいた。隠すよりこれだけ持っていると誇った方が、信用が増す。隠すほどに、「やはり後ろ暗い方法で得たのか」と疑念を持たれる。その有力議員の末路はやはりよくなかった。

党首のうち二人(国民民主党・れいわ新選組)は資産なしと報告したとのことだ。無産者、プロレタリアートというわけか。それがほんとうであれば、「無資産者が大手を振って威張れる社会に変えるべきだ。社会主義革命を起こそう」と、いつなんどき豹変して騒擾を引きおこすかもしれないではないか。そういう人に国政を任せてほんとうにいいのか。
マスコミはどうしてツッコミ質問や裏付け調査をしないのだろう。

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