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474オミクロン株流行

コロナに新しい変種が登場したようだ。オミクロン株との名称だとか。今朝(12月1日)の新聞によると、11月28日に成田に到着した乗客が入国時検査でコロナ陽性と判定された。アフリカ南部ナミビアという国からの外交官だという。30代男性。その人の保有ウイルスを遺伝解析したところ、各国に流行の兆しを見せているオミクロン株であることが判明したのだという。
この人、入国時には無症状だったが、翌29日に発熱した。新株と分かって俄然大騒ぎになっている。航空機に同乗していた70人はコロナ陰性だったが、全員を濃厚接触者として扱うことになり、自宅や宿泊施設で待機させている。
ではオミクロン株とはどのようなものか。国立感染症研究所によると、「疫学的情報は十分に得られておらず、重症化しやすいかなどは不明」とのことだ。ただ、南アフリカでデルタ株からの急速な置き換わりが起きていることから、感染力が強く、ワクチン接種効果を減殺させるのではないかと懸念されている。この入国外交官も2回ワクチン接種済みだった。
WHO(世界保健機関)で11月26日に最も警戒レベルが高い「懸念変異株」に指定されたことを受け、各国が水際対策を強化しており、わが国でも外国人の入国を原則停止にすることになり、昨日(11月30日)から発動されている。
専門家ではないからたしかなことは言えないが、このオミクロン株が「感染力は強いが毒性は反面弱い」ということであれば、この株の流行により新型コロナがありふれた風邪に戻ることになる。そうなればコロナ騒動は収束ではないかと思わないでもない。政府に陣取っているいわゆる専門家の先生方の見立てはどうなのだろう。
ところでベータ株とかオミクロン株とかの名前はどこから出てきたのか。実は、ギリシャ文字なのだと昨日(11月30日)の「産経抄」で知った。コロナの変異株を順番に当てはめている。WHOの方針という。台風では女性の名前を付けるのが国際基準と聞いたことがあるが、それに類するもので、科学性はない。
ギリシャ文字は日本読みでは「アルファ」「ベータ」「ガンマ」「デルタ」「イプシロン」…と続くから、ベータ株が発見2例目、デルタ株が4例目だったことがわかる。その後も発見が続いていて、12番目の「ミュー」株までの命名を終えている。それに続くのが今回の株。ギリシャ文字は13番「ニュー」、14番「クサイ」15番「オミクロン」、16番「パイ」である。しかるに13,14番を飛ばして、15番のオミクロン株と名付けられた。それはなぜか。産経抄の推測はこうなっている。
ギリシャ文字の14番「クサイ」のローマ字表記は“xi”。「アルファ」“alpha”、「ベータ」,“beta”、「ガンマ」“gamma”…と続いて、「クサイ」“xi”、「オミクロン」“omicron”…と続く。この場合、ローマ字表記でまずい事態になると政治的決定があったのではないかとする。新型コロナの発祥地は中国の武漢市。しかるに中国発であることすら認めないのが中国共産党的発想。外国から持ち込まれたとの陰謀説を国際発信して恥じない。その党の絶対支配者が習近平。彼の名前のローマ字表記(ピンインという)は”Xi JinPing”である。もし「クサイ株」とでも名づけようなら、ローマ字表記の“xi”になるから、そのまま”Xi”主席にイメージが直結してしまう。逆鱗に触れたらどうしよう。WHOのテドロス事務局長あたりの忖度ではないかというわけだ。
「クサイ」“xi”を飛ばしたほんとうの理由はなにか。マスコミは取材したのかどうか。日本政府は確認したのかどうか。
1世紀前のスペイン風邪の名称は定着しているが、スペイン政府が名称を変えろとは言っていない。ボクの故郷には「日本住血吸虫」という怖い風土病があり、地域名をとって「片山病」とも呼称されている。関係者の努力で原因のミヤイリガイの撲滅が進み、病気は封じ込められてきた。それが衛生対策。病名を糊塗することでは真の対策は進まない。


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