【感想】スナフキンズ単独 elephant in the room

2022年5月2日 よしもと漫才劇場で行われたスナフキンズ単独ライブ elephant in the room に行ってきました。

とっても素敵な単独ライブだったので、つらつらと感想を書く!オタクらしくめちゃくちゃ長くなりそう!オタクの友達に読んでほしい。オタクじゃない友達は興味があったら読んでほしい。
恥ずかしくなったら消す。

ネタバレは③以降にまとめてあります。

①開演まで

まずは、フライヤーがとても素敵。お笑いのフライヤーにしては珍しく落ち着いたグリーンにたっぷりの余白。タイトルの文字もお二人とタイトルの象を模していて可愛らしい。ずっとホーム画面にしてました。

ここ数日間連続でお二人揃ってインスタライブにて告知をなさっていて、ちょっと開演までどうなるのかなーと心配な気持ちはあった。演者の方々のモチベーション等々の問題は勿論のこと、客席が寂しいと座る側の客としてもいっぱい笑わなあかんかな!?とか勝手に考えてドキドキしてしまう。絶対面白いのにな、みんな来てくれよーという寂しさもある。 

でも、実際はロビーから結構ガヤガヤしていて、お友達も来ていたし、普段見かけないファミリー層の方々もいて楽しい感じだった。今思えばこれも図らずしも伏線になっていたのかもしれない。

パネルにも注目!!と先述のインスタライブで仰ってたので楽しみにしていたが、開場して見に行くと黒幕が全体に垂れ下がっていてパネルは!?ってなった。ちょっとだけ。あれ誰だったんだ。

②ネタバレしない感想

今回は配信ありの公演ということで、一度見たらもう一度見返したくなる公演だった。
OPED込みでコント六本というボリュームガッツリ大満足な内容。あれとあれが繋がってるんだ!?あれってどういう意味だったの?!と、後からじわじわ気になる感じが考察好きとしてはとても楽しい。
コントとコントの間で流れるVは一転してコントが大好きなんだなーと伝わってくる、これまた楽しい企画が2種類。後でYouTubeのチャンネルで上がるのかな?楽しみ!
最後はお二人のTwitterを見た人なら察しはついてしまうと思うけど、それでも是非とも一連の物語を味わってほしい。さらにおめでとう!!って言いたくなること間違いなし。

ちょっとでも気になったら配信買って、見よう!




以下ネタバレあり




③ネタバレありの感想

お笑いのことはよくわからないので、お笑いというより物語として見た感想に近い。

・OPコント
フライヤーの衣装から始まるのがまずグッと来た。
この単独の軸となる地球滅亡のリミットである5年って、途中のVで触れられていたスナフキンズのコンビ歴5年と同じなのは偶然なのか否か。
地球を守るという大袈裟とも言えるとにかく大きな目標が、自分が結婚するという目的のために、二人のルームシェアの部屋から始まる、っていうのがこじんまりしてて素敵やな~と思った。

・OPV
かっこいい!
草食動物がボディさんで、肉食動物が朝地さんなのがなんかわかるようなわからんようなでとにかくよかった。あのステッカー欲しい。

・ポップコーン
映画タイトルがまず刺さって堪らんかった。あの二人は何故あの映画を見に行ったのか理解し難い。
背中に消えたポップコーンたちが腹から出てくるのポップなんだかホラーなんだかわからんけど好き。
あの朝地さんは一体誰だったのか不思議が残る。
(追記)登場の時、風呂桶みたいに持ってるところがじわじわくる。どっか行ったの言い方がほんまにどっか行ってる人。沈黙で終わるコントめっちゃ好き。

・ナース
某ドラマを思い出す。合うサイズのナース服なかったのかなと思っちゃった。お二人ともいつも衣装のサイズが合わないところも好きなポイント。
最後で寂しい気持ちにさせて、最後の最後でホッとさせてくれるあたりに温かみを感じて大好きやなーと思った。

・エレベーター
滑舌が悪いお兄さん。ドキドキコントライブで見た大好きなコントキャラにまた会えたような感覚になり、感動。
舞台上はどうしても上手下手というふうに平面的になるが、ここではエレベーターという上下するものが出てくる。またここで初めて他のコントの人物との繋がりや「三年前」が明示されることで、時間的な繋がりが生じて見ている世界が単なる平面ではなくなるのが凄い。
あと、普通にチャリどこ行ったのかも気になる。治安悪過ぎる。

・結婚式
このときは推しの結婚式見られて嬉しいな〜みたいな呑気な気持ちだったが、まさか本当に結婚してはるなんて現場では思ってなかった。嬉しい驚きポイント。突飛すぎる変装が、ちゃんと変装だったという構図もコントならではで好き。
メガネが勢いで飛びかけてキャッチするというギリギリハプニング未満のようなことが生じたのもよかった。 

ここで脱線するが、コント中でのアドリブやハプニングでコントキャラではない本人が出てきてしまう瞬間が好きだったりする。コントに限らず、舞台と客席の関係には、見る側/見られる側という物理的な違いがあるだけでなく、演者/観客という役割の違いに意識せずとも各々落とし込む力があると考えている。観客は観客だから客席にいるだけでなく、客席に座るからこそ観客になれるとも考えられる。よく舞台を見に行く人なら共感してもらえるかもしれないが、自分が舞台に反応しているのではなく、観客としての自分が自動的に反応している時がある。演者はそれぞれ必要に応じて役を演じているが、観客も知らずしらずそうしている場合もあるのではないか。そして、そうした各々の役があって、それを各々が全うしているからこそ舞台は成り立っていると考えられる。しかしながら、その演者/観客の構図を少し揺らすのが、アドリブやハプニングである。つまり、演者も役から少しだけ外れて本人そのものに成り、観客も役から外れて本筋ではないメタ的な立場から演者を見ることで…………脱線はきりがないのでここで割愛とする。

・EDコント
ドリルから出てくるまでにドキドキする間があったのも面白かった。
ドリルで地球のコアに到達するというあまりにも現実離れしすぎているという気持ちが頭の端で湧いていたが、体の熱でポップコーンをつくることのできる人間なのだから何でもありなのだと自らおさめた。

こじんまりと始まった世界を救うという思いが、世界中のみんなが灯台下暗し的に見逃してきた浅い考えで達成されるというのがよかった。
地球滅亡とまではまだいかないものの、暗く悲しいニュースばかりで気が滅入る毎日だが、あんなヒーローがどこかにいると思えばちょっとは希望があるのかもしれない。
こうした他人任せな考えもまた、見て見ぬふりなのかもしれないけども。

・EDV
ボディさんが結婚指輪を満面の笑みで見せてフワッと終わり。現場で見ていた時は素敵なエンディング〜!と思って、ニコニコするだけだった。でも終わってからTwitterでまさかの本当にご結婚されていたとのことで、嬉しい驚き!
単独を丸々ボディさんのご結婚に繋げてしまう朝地さんの脚本には感動しかない。とても素敵な祝い方じゃない!?最高ー! 

・目隠しコント
(追記)画角から消えていくところ何回見ても面白い。

・30秒コント
(追記)殴らないのに殴る流れ大好き。異世界転生っていう中二臭い設定で書いてはったのよかった。

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